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おそらく誰かの共感を得られると思う、投稿小説を読んでいて気になる設定~ただの重箱の隅をつついたような疑問だよ~

おそらく共感を得られると思う、言葉・意味・文字の話し

作者: ただの一読者

日本語って美しいよね。でもそれ以上に難しいよね。素晴らしい言語なのだから素晴らしい形で守っていきたいよね。言葉って大事だよ。

知らないなら調べてから使用して欲しい単語や熟語、言葉について。


 今回は音も単語の使い方も合ってるけど、漢字が違ってもやもやするやつや、単純な誤字と誤用の話し。中には漢字も使い方も音も間違ってるという、トリプル役満みたいな誤用もあるが。


 例えば、「詰めが甘い」→「爪が甘い」。

 音も使い方も合ってるけど、漢字〜!その字にしたら意味変わってくるやん。その場面で爪が甘くてどうすんねん!で、もやぁとしながら次に進むという。

 日本語は異口同音が多い省エネ言語なので変換ミスもあるかもしれない。そういったミスなら「ああ、変換失敗してんなー」で終わる。でもそれが2回出てきたらアウトだ。

 使い方が合ってるのに、その字面に違和感なかったか?こんだけネットが発達しているんだから、ちょちょっと調べたら分かるやん?クソ重たい辞書を引っ張り出さなくてもいい時代やねんで?


 異口同音が多い日本語は、表意文字を用いて意味を示しているんですよ。その意味を担う漢字を間違えたら、意味が全く違うものに変わるか日本語として成立しないんですよ。

 ただ日本語話者は文章に対する理解能力が異様に高いため、文章の前後で意味を悟って勝手に補完してしまうという書き手には非常に優しい仕様となっていることが良し悪しである。


 「役不足ですね」。

 文章の前後では明らかに自分で「その役目は重い」と表現している場面だった。

 この誤用は本当に多い。役不足は自分に対して使う場合、「この役は、自分には劣っている。もっと上等な役を持ってこい」て意味ですから。「役が不足している」という言葉です。

 こういう時に使うのは「役者不足」。字面見たら意味分かるでしょ。でもまぁ、これに関しては世間でも普通に誤用してるから、知らなくても仕方ないところはある。分かりにくいならシンプルに「力不足」や「荷が重い」といった言葉に置き換えるのが無難でしょう。

 ちなみに自分以外から「役不足」と言われると、それは一気に誉め言葉になる。ここも覚えとけよ。


 次は世間一般でも非常に多くて、もう正解を見ることは叶わないんだろうな、と諦めてるやつ。

 「とんでもございません」これは本当に正しいものを見たことない。

 これね「とんでもない」という一塊の言葉なんですよ。「とんでも」と「ない」は区切ることが出来ない言葉なんです。

 だから「とんでもない」はそのまま使うか、丁寧語として使うなら「とんでもないことです」か「〜ことでございます」が正解。こればかりは、プロの作家がプロの編集を通してきちんとした出版社から出してる小説でどうなってるのか知りたい。

 でもさ、ファンタジー小説で執事とか侍女が主人公などに「どんでもないことでございます」と言って、お手本のような礼をする場面を想像したら、一気にその主人の格が上がるような気がしません?

 言葉って、選び方一つでそういうことを表現することができるんですよ。


 最近普通になって、なんなら自分も時々口から出ている「全然~」。

 よく「全然おいしかった」とか「全然普通だった」という使われ方をしているが、本来「全然」は「ない」とセットで使用される言葉です。「全然問題ない」や「全然おかしくくない」など、かならず~ないとつくのが正しい文法。

 ただこればかりはもう時代の流れもあるだろう。現代を生きる人が話す口語体では仕方ないとあきらめている。

 が、小説としてそのセリフを吐かせる人物がどういった時代でどのようなキャラクターかによって判定は厳しくなると思っている。

 使用していい時代はここ十年以内が限界。平成中後期はもうアウト。

 キャラは教養があり、品のある人物として描くのならこれは絶対に使ってはいけない。一気に化けの皮が剥がれ落ちて上品(笑)な人物になってしまう。そういう口語体というのは巷にあふれているので注意されたし。

 ちなみに、上品とはどういったものかわからないという方は、天皇皇后両陛下と愛子内親王殿下をご参考にするのがよろしい。

 私は上品と気品といった品位を擬人化したら、あの方たちになるだろうと思っている。それぐらい本当の意味で美しい方たちだ。


 トリプル役満の誤用は今ちょっと思い出せないので飛ばします。文章として成立してないから記憶に残らないんですよ。

 とりあえす、そんな文章を読んだ時の自分の所感からいうと「書きたいことはわかる。言いたいことも分かる。でも読むのが苦痛」である。もにょもにょしたのがずっと体を這いずり回ってるような感覚になる。

 「イイイイィー!そうじゃねぇ!かせ、添削してやる!!」と赤ペン先生になりたくなる。

 設定もストーリー展開もそこまで悪くないのに、あまりにも言葉を知らないが故に「どないしはったん…」と言いたくなるほどひどい状態になっているものを見たことがある。小学校低学年の子が少し大人ぶった言い回しをしようとして失敗したというか。無理すんな。


 日本語は常に変化していく言語なので「かつてはこうだったが、今ではこれも通用する」というものが増えた。

 なので、ここで正当はこれだ!だからこれ以外は邪道なのだ!なんていうつもりはないです。言ってるけど。強制するつもりはないですよ。

 ただちょっと「これって、意味合ってるのかな?」とか「漢字ってこれで合ってる?」と疑問を持ってほしい。そして少しでもいいから調べて正しい言葉遣いを学んでいって頂けたらと思う。

 ここの作者さん達は、文字を書くという素晴らしいことを趣味としているので、美しく正しい日本語を使ってほしいと思う。

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エッセイ一気読みさせて頂きました いやー、どれも分かるわー、でしたね(^◇^;) 『』を主人公のみってのはなしかなって思いますが 距離とか敬称とか長編か短編かでも許容範囲変わりますよね 「「」」と…
トリプル役満はありますよ。 大三元字一色四暗刻とか大四喜四暗刻とか。 あくまでも私は、細かいことの積み重ねで大きな被害になってることを数え役満でなくトリプル役満と誤用する輩がいることを皮肉っているだ…
トリプル役満となると、想定の大打撃を三倍にした甚大な大打撃を喰らうイメージ。 誤用した人が使いたかったイメージは中打撃、小打撃の被害が積み重なりまくって大打撃をくらう感じ。 誤用した人が本当は使うべ…
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