第90話 AI系ケモミミ美少女
ノンフィクション戦争映画として楽しまれたわけですか……まぁ、戦いは古来から神々の見世物ですが、身内の私が身体を張って戦っていたのにちょっと不謹慎じゃないですかね。もうちょっと心配してくれてもいいのに……淫魔に負けてたら私、犯されてたんですよ?
私のじっとりした視線をよそに、オーディン様は白髪のオールバックを手で軽く撫でつけながら目をつぶり、戦いの余韻に浸っていました。
「それになんていっても、かつて第一神界域を落とす原因を作った淫魔、シグメとユキメとの決着は興味深いものだった。まさかユキメがこちら側につくとは思わなかったがな」
『シグメを救う方法があるなら、私は神にだって魂を売る所存』
「ふはははは、それを言うなら悪魔に魂を売るだろ。ここじゃ魂なんて曖昧なものより、身体の方が重要だからな」
「ん? んんっ……!?」
あまりにナチュラルに会話をしているものだから反応が遅れました。
います。執務机の端にあるホログラムパッドに、白い着物を着た長い白髪の少女が。その犬耳も、クールな表情も、すべてがホログラムで出力されていて輪郭がぼんやりしています。
「なんで……ユキメがここに」
「戦利品だ。今日からここでAIとして働いてもらう」
『よろしく、ユリ』
「元淫魔を、ですか……」
「こちらに友好的だったからな。シグメを止められた要因だって彼女の働きが大きい。そこで何か褒美を与えようという話になったんだが……彼女を精査した結果こうなった」
よろしく、と言って可愛らしく頭を下げるユキメから目をそらし、胡乱な視線をオーディン様に送りましたが効果なし。軽い調子で受け流されました。
しかも今度は、
「褒美といえば、勇夜たちにこいつを送らないとな」
おもむろに立ち上がったオーディン様が、机横に置いてあった四角いケースを持ち上げて私に差し出してきました。
「これは……」
「勇夜たちへの褒美だ。今は気持ちよさそうに眠っているから静かに運ぶんだぞ」
格子状に編まれた小さなドアの中には、黒い毛玉がすーすーと寝息を立てていました。
私はそれを受け取ると、ほっと息をつきました。
これは、いい報告ができそうですね。待っててください、皆さん。
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