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第47話 パワーワードが飛び交っていく!

 クリスタル装置の周囲で男女のペアが一斉にグラフトンに悦びの顔を向けた。


「やっとこの時が来たか。イクの我慢しすぎてキン〇マが破裂するところだったぜ」

「破裂するって、なによぉ。もっと早く言ってくれればよかったのに。ほぉら、私の手、冷たいでしょ? これ一度クールダウンしましょうねぇ」

「くゥ~助かるぜ。爆発寸前のキン〇マがきゅっと引き締まって鎮静化するぅ」


 キン〇マ爆弾を冷却して処理する男女。その隣では、神官風の女性に少年が泣き顔を向けていた。


「ううっ、ごめん、お姉さん。お姉さんの太ももがすごく気持ちよすぎて、もうでちゃった」

「そんなとき、とっさに役立つ魔法があるわ」

「なにそれ?」

「癒しのハンドヒール!」

「うわっ! 凄い、お姉さんにシゴかれてるだけでボクのがどんどん硬くなるよぉ!」


 おいおい、ホントに役立ってるよ、その魔法……いや、それにしてもこれは……。

 目の前に広がる光景がひどすぎて、俺は思わず眉間に皺を寄せた。

 陽菜美もレヴィも俺と同じような表情だ。一言で言うなら「マジないわー」という顔。


「さぁ、悪魔の娘よ。わしを受け入れ、その処女の鮮血をこのクリスタルに垂らすのだ」

「来ないで! 気持ち悪い!」

「光栄に思うのだぞ? ぐっふふふふ、貴様が淫魔降臨の糧となるのだからなぁ」

「はなしてっ! 触らないでっ! このっ、これ以上するなら私だって戦えるんだからね!」


 抵抗するシアに覆いかぶさるようにグラフトンが華奢な身体を抱きしめる。


 不味い! ヤられる! 早く助けないと……っ!


 だが俺が助けよと駆け出した時、視界の端でざっと素早く動く奴が見えた。


「アタシの妹に何してるっすか!」

「グヘ……ッ!」


 綺麗な飛び蹴りがグラフトンの側頭部に直撃した。恰幅のいい身体が床に叩きつけられ、跳ねてクリスタルにぶち当たって止まった。

 クリスタル装置まで俺が駆け寄ると、気絶しているのか、グラフトンはぴくぴくと身体を痙攣させたまま倒れていた。


「大丈夫!? シア、何か変なことされてないっすよね!?」

「んんっ、近い。顔が近いよ、とりあえず落ち着こう」


 ガシッと肩をつかまれたシアが、息がかかりそうな距離まで迫ったレヴィの顔にたじたじになっている。感動的な姉妹の再会のはずだが、捕まっていた方が冷静なのはどういうことだろうか。そして周りにいる常夜の性域の構成員たちは、突然グラフトンが倒されたことに驚いて呆然としている。その格好は本番直前の半裸状態だ。これは酷い。色々台無しだ。

 だがすぐにはっとして、


「おのれ貴様ら! よくも司教様を!」

「私たちのお楽しみを邪魔するなんて、許せないわ!」

「敵だ! 総員、構えろ! 悪魔どもを排除す――う……っ」


 叫ぶ彼らだったが、隊長らしき男がスタン弾を浴びて昏倒した。



(次回に続く)2


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