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第31話 万引き悪魔少女に正義の鉄槌を!

 万引き犯に正義の鉄槌を。その信念のもとにある行為だ。これは相手が心の底から『ごめんなさい』と謝罪するまで終わらない罰――くすぐりの刑だ。

 はァ――――っ、とレヴィが大きく息を吸った。どうやらそろそろ限界のようだ。


「もう耐えられないんじゃないか? ほら、負けを認めて『ごめんなさい』って言え」

「はっ! 誰がこんな鬼畜店長に屈するもんですか! こんなのちょっとくすぐったいだけっすよ……というか、なっ、なんでこんなことを!? 嫌がる女の子を無理やりくすぐるなんて普通に犯罪っすよ……っ!」

「黙れ! これはお仕置きだ! 警察がいない異世界だから俺が罰を与えるしかねぇんだよ!」

「ひゃっ! そんな乱暴に、なん、て……っ! 足の指の間ダメェ~~~~~っ!」


 弱点発見! 指と指の間だな!

 荒々しくブラシをねじ込む。それだけでレヴィは口を大きく開けて「ひゃはははっ」とはしたなく笑う。店長権限の拘束より痒みの方が勝ったのか、大きな胸を強調するように身体をそらし、ぷるぷると震わせている。


「お前の恥ずかしい姿がカメラに映ってるぞ?」

「嫌っ、こんな姿残されるなんてっ、恥ずかしいっすよぉ……!」

「だったら早めに弱みを言って、謝罪しろ! この万引き犯め!」

「くぅっ、謝罪は、わかるっすけど、なんで弱みまでっ、言わないといけないんすか……!?」

「何かと都合が良いからだ。だがそうだな……質問形式にするか? お前の素性は勝手に喋ったからいいとして、何か恥ずかしい体験談でも話してもらおうかな」

「今がまさにそれっす! コンビニで店長にアタシの足が犯されてます……うぁんっ……!」


 こいつ……! エロい声出しやがって。なにが、足が犯されてるだ。ただくすぐってるだけじゃねぇか……いや待てよ。このままくすぐり続けても芸がない。

 俺はブラシを止めた。


「そうか……だったら性癖はどうだ?」

「んっ……」


 ぷいっとそっぽを向いてレヴィが抵抗を見せた。だが無駄だ。俺の一言でそんなちっぽけな抵抗心は砕け散る。


「言え。命令だ」

「うう……小さい頃から、人間の世界を見てきて、それで知れば知るほど人間の男の人に興味が出てきて、人間の男は努力の結晶なんすよぉ……努力して努力して、頑張らないとエッチもできない存在……だからいつか、アタシもそんなひたむきで努力家な人と結ばれてみたい……それが、アタシの夢であり、人間の男が好きっていう性癖っすぅ……」


 人間の男が好きなのが性癖か。だったら、こういうことか?


「つまり、人間の男なら誰でもいいのか? くふふふ、とんだビッチだな」

「誰がビッチっすか……! 誰でもいいわけじゃないっすよ!」


 そのわりに店長権限で拘束されたまま動かないレヴィ。本気で嫌がったら拘束の効果が切れるはずだが、もしかしてこいつ……拘束された状態で俺にせめられるのがいいって思ってるのか? 人間の男が好きって性癖だから?



(次回に続く)3


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