表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

28/92

第28話 異世界コンビニで万引き発覚!?

「ありがとうございました!」


 紳士風の悪魔をさばき、新しい客をレジに迎え入れる。

 ギャル悪魔やダウナーロリ、それにルキナさんが来てから数日が経った頃、コンビニの客入りはそこそこ増えていた。


 これもあいつらが来てくれて、コンビニの印象が良くなったからかな。

 宣伝をしたら戦闘になって……かと思ったら悪魔娘が常連になると、敵の基地から寂れたコンビニにランクアップだ。やっと普通のコンビニになれた。もう戦闘とかマジでやめてくれよ。商売どころじゃないから。


 そしていつも通り二三時に店を閉める。店員が俺と陽菜美、それと最悪ヘルプとしてユリさんがいるだけ。この人数じゃこの時間までが限界だ。店を閉めた後も、売り上げの集計や在庫管理、そのほか諸々の雑務だってある。正直、客が入ってくるのは嬉しいけど、この少人数でコンビニを経営しようなんてやっぱり無理があるな。


「バイトでも募集しようかな……ん?」


 スタッフルームのデスクで今日の売り上げを集計していた俺は眉をひそめた。

 おかしい。数が合わない。売り上げと在庫の数がバラバラだ。

 食品に関しては俺たち店員が食べた分を除けば数は合う。だが一部商品の売り上げがおかしい。在庫は減っているのに売り上げが少ない。


 このコンビニは神々が作っただけあって在庫管理が先進的だ。棚から商品を取ったり戻したりしただけで棚のセンサーが感知して在庫データに反映される。

だから発覚したわけだが、新たな問題に頭を悩ませることになった。


「万引きか……」


 その手口は未精算の商品もったまま死角に行き、鞄やポケットに商品を入れて持ち去る、というもの。防犯カメラの死角と従業員の少なさがもたらす問題だ。しかもここでは異世界バージョン。もしかしたら、魔法的な技を使って盗んでるのかも。だとしたら厄介だぞ。


 とりあえず陽菜美に相談するか。あいつ警備担当だし。

 デスクから腰を上げ、奥のモニタールームまで行く。


「陽菜美ー」

「なに? お兄」

「なんかさ、万引きされてるみたいなんだ」

「ふぅー、バカな奴もいたもんだね。天下のカミマートでやらかすなんて」


 やれやれと茶髪のツインテールを振りながら、陽菜美はパソコンの投影モニターを防犯カメラの映像に切り換えた。


「で、何盗まれたの? それさえわかれば、検索かけられるけど」

「えっと、雑貨コーナーから化粧品と、あとお菓子が少々」

「その位置なら三番カメラだね」


 陽菜美がマウスをクリックすると、投影ウインドウが開き、雑誌コーナーとトイレの中間から俯瞰するような映像が映った。

 三六〇度カメラだ。棚のところにわずかな死角はあるが、雑貨コーナーはまる見えだ。これなら万引きの瞬間が映るはず。


「あとは、商品センサーと同期させて検索をかければ、棚から商品が取られた瞬間まで進むはずだから……」


 キーボードに指を走らせる陽菜美。映像が高速で流れ出し、やがて通常の再生速度に戻った。


「ひっかかった。この辺りだね」


 陽菜美の視線の先には、金髪のサイドテールがふらふらと揺れていた。

 ギャル悪魔だ。時刻は夕方。あいつがちょうど入店する時間だ。いつも通り慣れた調子でお菓子コーナーを漁っているギャル悪魔が目に入った瞬間、もしや、と思う。

 あいつが万引き犯か? たしかにギャルだから化粧品とか使うだろうし、おまけにお菓子もパクってる。毎日毎日フライドポテトとコーラばかり買ってるが、あのギャル悪魔が……。


「戻してくれ、商品を鞄やポケットに入れる瞬間をおさえるんだ」

「うん」


 陽菜美がマウスをクリックすると映像が戻った。ギャル悪魔が雑貨コーナーで化粧品を取るところだ。ざっと流し見て何点が商品を手に取った。その後、いつも通りコーラのペットボトルとお菓子コーナーを通ってレジに行く。


「お菓子も取ったみたい。センサーが感知してるよ」

「ああ、そうだな……ん?」


 画面端の数字が減って棚の商品が消費されたのを示したその時、俺は眉をひそめた。

 カメラが切り替わり、レジ前の映像に変わると、ギャル悪魔の手に握られているのはコーラだけになっていた。


「あいつ、いつの間に……あ、何食わぬ顔でフライドポテト頼んでるぞ」


 会計を済ませ、イートインスペースに直行。それからコーラとフライドポテトをつまみながらくつろぎはじめた。


「決まりだね。お菓子コーナーを歩いてるときに鞄かポケットに入れているよ」

「だが……肝心の入れた瞬間は映ってない。目に見えない速度で入れたか、魔法を使ったか……どっちにしろ、これじゃあ証拠としては……やっぱり現行犯で捕まえるしかないか」

「でも普通の万引き犯と違って粘るよ、このギャルは。いつも閉店までいるし」

「根競べだな……」


 相手は並外れた胆力のある犯人だ。万引きした商品を持ったまま店内に何時間もいるなんて普通なら耐えられないだろう。さっさと店を出たいと思うはずなのに、こいつときたら大胆にもイートインスペースを我が家のように使っている。

 だがいつものように閉店まで残っている保証はない。ギャル悪魔に気を配りつつ、コンビニ店員として働く必要があった。


「思い知らせてやる。この世界で万引きした者がどうなるかを、な」


 俺はそう言うと、画面の中のギャル悪魔に怪しい視線を送った。


「面白かった!」


「続きが気になる!」


「今後どうなるの!」


 と思ったら下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援をお願いいたします。


 面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です! お気軽に応援してください!


 作品のブックマークもしていただけると本当に嬉しいです。


 何卒よろしくお願いします。


 一緒にこの作品を盛り上げていきましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ