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勇者ご令嬢(女神ディスティニア)(世界識別名称レムリア)

狂剣士の偽りの世界R4

作者: リィズ・ブランディシュカ



 狂剣士の偽りの世界R4





 偽りは悪なのか。


 それは人をだます悪行なのか。


 問えばそれは首を振るだろう。


 しかし、悪ではあるのだから。


 その行為は延命することはできても、生存させることはできなかったのかもしれない。


 ほかでもない彼女が、その悪を断じる意思をもっていたからなのかもしれない。




 臆病な少女が道を踏み外した。


 少女はそこから正しい道へ戻れない。


 蘇らない記憶を探して迷い込んだ先で、さらに迷うことになるとは、だれが分かっただろうか。


 そこで、心を歪ませた少女は、誰かと共にその先を生きることになる。


 本来いきるはずだった人物ではない誰かと。


 その誰かも、心を歪にゆがませていた。


 自分では認識できないその歪みは、一見して不思議と2人をかみ合わせた。


 それは前世から続く魂の関係が原因だったが。


 それとは気が付けなかった。





 少女は誰かと生きていく。


 変わる世界の中で懸命に。


 しかし長くは生きられない。


 逃げたと思っていたそれに。


 過去、捕らわれた悪夢に、結局は追い付かれてしまったのだろう。


 闇の中にとらわれた少女と誰かは、さらに心を歪ませていった。


 それらの歪みは、ほかの誰かにも伝播する。


 闇はゆっくりとひろがっていくばかりだった。


 2人は死んでも。


 世界から退場しても。


 それらは終わらない。


 ずっと広がり続けていく。



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