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⑻『思想家の、快適と憂鬱』

⑻『思想家の、快適と憂鬱』



思想家は、敢えて、自己を世間から隠し、隠遁生活の様な中で、思想を練ろうと思えども、凡そ、思想的有効というものは、世間で通用するか、が、鍵になる訳であるから、思想家は此処で、一種の憂鬱を感じる。しかしまた、世間に居た時に、様々なる体験を記録していれば、話は異なるだろう。



つまり、世間の実情を書きためた書物の様なものを、持ち歩きながら、隠遁生活を送る中で、思想を練れば、それこそ、すさまじい思想書が出来上がるのではないか。つまり、憂鬱を逆照射したところの、快適が訪れているということなのである。



思想書は、瞬く間に出来上がるだろう。しかしまた、何れ、その世間体感が消失した時に、世間に戻ることが、思想家の、世間の定めのようなものだろうか。どうにも、自分には、隠遁した状態で、死んでしまっても、充分に、思想家足るのではないかと、先人の思想家を見ていて、思わざるを得ない。

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