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⑶『思想家の、快適と憂鬱』

⑶『思想家の、快適と憂鬱』



思想家としての、存在理由を弁明したくなる様な、殊更に思想が欠陥を持っている時の内的衝動は、恐らく、思想家以上に、思想家的である。というのも、思想家とは本来、他者のために居るのであって、自己のために居るのではないからである。



自己の人生が快適ならば、脳内の思想を、わざわざ文章にする必要などない訳である。それを、文章にする、というのは、つまりは、他者を救ったり、解放したりするために、必要に駆られて、行っているということなのである。其処に憂鬱は見られない。



寧ろ、憂鬱が見られるのは、思想家が、現実でどうもこうもいかなくなって、文章を練って、思想が出来上がったとしても、それが現実で有効思想にならない時である。この憂鬱は、思想家としての、根本を揺るがすのである。思想家にはいつも、この様に、快適と憂鬱が、付随してくるのである。

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