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原子操作《アトミック・マニピュレーション》万能すぎない?  作者: しゅーくりーむ
1章 取り敢えず有名にならないと最強にはなれないからね!
4/12

3話 えっ? 【原子操作】チートすぎない?

「どこかで寝るか?」


「え? あ、うん!」


「あっ でもどこで寝よう?」


「そういえば凛くんのあの【原子操作】何ができるんだろうね?」


「あっ それなら……【アトム】教えて。」


「?」


『はい。現在使用できるのは、原子の作成、消去、移動のみです。既存の物質でしか作成できません。』


「うへっ。 チートだな……」


「凛くん誰と話してるの?」


「魔力知能【アトム】だよ。」


「それまたすごそうだね!」


「百科事典みたいなものだよ。」


『百科事典と一緒にしないでください。』


お前自我あるんだ……

って地球知ってんの!?

今更か……

確かにそんな発言あったよな、自我ありそうな。


「じゃあ寝るところ作れるかな?」


「やってみてやってみて!」


「あ、初めての時は詠唱必須か。」


「え? 詠唱? 見てみたい!」


「我が魔力よ 空間に漂い 力を使え 万物を生み出し 万物を消し 万物を動かしたまえ 我が魔力でこの世の基礎を揺るがし 原子を操れ」


「おー!!」


詠唱が完成すると、凛の体と周りが光り始める。


原子操作アトミック・マニピュレーション


光は渦となり、2人の目の前の森で渦を巻き、魔力が万物を生成していく。


「おー! かっこいいー!」


え? かっこいい?

っていけない!

雑念を抱くと魔法が途切れる。



……やがて光は消え、建物が現れる



「わー! すごーい!」


「ふー」


よし、うまくいったな。


「入ろうか」


「うん!」



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



おー!

綺麗!

しっかりと想像した通り!

お風呂もベットも食卓も!


「すごいね! 凛くん!」


「ああ、あそうだ! 周りから見えないようにしておこう」


「また詠唱?」


「ああ」


「またみたい! 詠唱かっこよかった!」


「そ、そう?」


「あ、う、うん!」


「じ、じゃあ詠唱するね

影よ 我らの場を隠せ 悪から身を守り 覆い隠せ 秘密の場所(シークレットプレイス)


詠唱が完成すると、凛の体は影に包まれ、家の外に散らばっていった。


「これで見えなくなったよ」


「……シークレットプレイス……秘密の場所……」


「香奈枝?」


俺は香奈枝の顔を覗き込む。


「なっ! なんでもないよ!」


「?」


なんていったんだろ?


「そ、そういえばお、お風呂は凛くんが沸かすの?」


「ん? ああ」


「じゃあ先入っていいよ!」


「ん、わかった」


俺がお風呂に行くと、やっぱり香奈枝は何か呟いていた。


「……秘密の場所……お風呂……入れるなんて……凛くんすごい……」




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



俺はお風呂に水を入れる。


「我が魔力よ 水の精霊と共に 湯を起こせ」


凛の指がほのかに光る

この時、温度は39度でイメージする。


熱水ホットウォーター


おし!

湧いたから早速入るか。


ざっばーん


ちょうどいい温度だな。

明日からどうしようかな?

冒険者ギルドに行こうかな?

先に魔物がどんな感じか見ようかな?

あとで香奈枝と相談しよ。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「香奈枝ー出たから入っていいぞー」


「わ、わかったー」


…………


「あれ? 入らないのか?」


「り、凛くんこそこっちこないの?」


「? きてるよ?」


香奈枝が振り返ると後ろには風呂上がりの凛くんがいた。


「あっ、じ、じゃあ入るね!」


頭がちょっと熱いと香奈枝は感じた。


「なんで入る前から顔赤いんだ?」



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




「で、出たよー 凛くーん」


「? じゃあこっちきなよ? 明日のこと話そ?」


「う、うん」


風呂上がりの香奈枝は髪がいつもよりサラサラで、頬が紅潮していた。


「あ、明日はどうするの?」


「 ……あっ、えーと、とりあえず原子操作を試したいな」


「じ、じゃあそうしよう!」


「ああ、わかった。 今日はもう寝よう」


「う、うん」


窓を閉め、ベッドに身を投げ出す。

布団を掛け、静かな眠りへ着いた。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



次の日、目が覚めて目を開けると。


……目の前に幼馴染がいた。



へっ?


…………頭が混乱してきた。


なんでいるんだ?


目を開けて、身を起こすと、香奈枝は足を床につけ、顔と手をベットに載せていた。


「か、香奈枝?」


と声をかけると、「ん、ん?」と言って起きた。

そしてキョロキョロ周りを見ると、


「はっ! ご、ごめんなさい!」


と言った。


「昨日の夜不安すぎて、ねれなかったのでここにいたら寝てたみたいです。」


うう、

と唸って叱られた子どものようにしている。


「いいよ。いきなり異世界来たら不安で眠れなくなるよ。」


「凛くんは大丈夫なんですか?」


「あっちにあまり未練はないから……」


そう、僕自身、香奈枝と翔也と仲が良かったが、あまり親とは仲良くせず、最近はあまり話していなかったため、未練があまりない。


「……そう……」


…………


少しの沈黙の後、俺は


「朝ごはんにするか?」


と言った。


「うん」


よし! 原子操作アトミック・マニピュレーションで朝ごはん作ってみよう!


「何食べたい?」


「な、なんでもいいよ」


よーし。

3秒クッキングだ!


てれっててててててんてん

まずは無詠唱で原子操作を執行します。

終わりです


とりあえず、ジャムトーストとサラダとスクランブルエッグを作った。


「「いただきます」」


うん、美味しい。

原子操作万能だな……


「「ごちそうさま」」


俺たちは原子操作を試すべく、森へ入っていった。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



さあ!原子操作を試すぞ!


「凛くん! あっちから敵の気配が!」


香奈枝が指をさした方の茂みが揺れている。


「よし!原子操作アトミック・マニピュレーション!」


手に漆黒の剣を作り出す


そして、もう1度、


原子操作アトミック・マニピュレーション!」


自分を相手の近くに動かす。


この距離なら転移魔法よりもわずかに早く、精度が高いので、こちらを使った。

魔力消費なんて気にしない。


茂みから出てきたのは、緑の苔に包まれたオオカミ。

鑑定をかける


【鑑定】


フォレストウルフ Lv89


【攻撃力】 320

【防御力】290

【体力】 300/300




わかるのはこの5項目か。

おれは剣でフォレストウルフに斬りかかる。

剣の刃はするりとフォレストウルフの体を切り、フォレストウルフは絶命した。


「この剣強いのか?」


多分そうだろう。

防御力が戦闘力者の平均の2分の1とはいえ、300近くを普通の剣でここまで切れるなんておかしい。

俺の攻撃力に関しても、高すぎて、剣が不可に耐えられず、折れてもおかしくない。

さらに転移もでき、万物を作り出せる。

多分、聖剣も作れるだろう。


「えっ? 【原子操作】チートすぎない?」


「はあ(呆れ)」


あ、香奈枝が呆れてる。

原子操作アトミック・マニピュレーション、チートだな。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



その後、フォレストウルフやフォレストガーディアン、ローグビーなどに出会ったが、どれも瞬殺だった。

もちろん、昼食も、原子操作アトミック・マニピュレーションで作って食べた。


これは原子操作アトミック・マニピュレーションがチートの証だよな……


ちなみに香奈枝もほとんどの敵を瞬殺だった。

やはりステータスが異常なんだよな……


「そろそろ家に戻るか?」


「うん!」


俺たちには一応返り血がついていて、獣臭い。早くお風呂に入ろう。


お風呂に入った後、夕食を食べ、疲れていたのですぐに寝た。

明日は冒険者ギルドに行こうと話してある。

冒険者ギルドかー。

あの異世界転生した人が冒険者に「いつからここはガキの遊び場になったんだー?」と言われて、対決して、ボコして、ギルドマスターが「何事だ?」といって出てきて、「お前は期待の新人だ!」って言われるとこでしょ?

異世界の定番だよねっ!

まあそんなことないかもだけど……あってほしい!


そんなことを考えながら、凛は眠りについた。



『後書き』

ついに原子操作を使いました。

チートです。

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その一言がとても励みになるので……(ノシ>.<)ノシ バンバン

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2021/07/28 20時27分

様々な描写、表現、文章の改正と追加を行いました。

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