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序章
星間国家ドリュオン。主星ドリュオンで発生した人類は科学と魔法という二つの力で文明を発展させ、国家を創り、その勢力を星の海へと拡大していった。はじめは同じ星系にある4つの惑星に、やがて宇宙空間に発生する歪みを利用して遠く離れた空間同士をつなぐゲートという技術が確立すると、その勢力は遠く離れた星系へも拡大していった。
煌暦999年、新たな星系アディームへと繋がるゲートが開かれた。しかし、その星系にはすでに支配者となる種族がいた。その種族の名はディヴァル、彼等は人類を凌駕する魔力を持ち、そして人類に対して友好的ではなかった。
ゲートからドリュオン文明圏に流れこんだディヴァルは瞬く間にトワール、サクリア、そしてクロムの3つの星系を占領、アーディドという帝国を建国し、ドリュオン皇国を中心とする人類に敵対する勢力を築き上げた。
そして煌暦1028年、アディードとドリュオンは泥沼の戦争を続けていた。