第二十八話 イベントの事後処理は早々に
明けましておめでとうございます。今年もゆる~くよろしくお願いいたします。
ログインしました。
大型フィールド探索イベントが終わり、私は直ぐにエヌアの街の宿屋でログアウトした。
理由は絡まれると嫌だなと思ったからだ。私達のサーバー順位は1位、しかも私の貢献度ランキングも恐ろしい事に1位。その理由は、神父のお爺さんから貰ったネックレスのお陰ではあるけれども、あの場で直ぐに封印門を開放したことに他ならない。それから、掲示板に相生について書き込んだこともポイントに反映されているとメールに書かれていた。
そんな私は解放するときに多くの人に見られていた。だから変に絡んでくる輩が来る前に、第二の街エヌアへと飛び宿を取ってログアウトすることにした。丁度メンテナンスも夜中に有るらしいので、その日はゆっくりとリアルで楽しむ事にしたんだ。
とまぁそんな優雅? な日を経て私はゲームの中に戻ってきた。
ログインすると目の前にディスプレイが表示される。
「えっと、更新情報……」
メンテナンス中に更新された重要なお知らせがあるという事で読んでみた。
一つは、街の神殿転移にお金が結構かかるという事。これは痛手だ。転移する場所から見て近ければ近いほど安いらしいけど、今後遠くに転移するためにはそれだけの費用が必要になって来るという事だ。お金貯めないとなぁ……。
もう一つはなんと満腹度のシステムだった。これはサイガ達の言っていた通りになったって事かぁ、凄い。
満腹度は、戦闘や運動、時間経過などで消費されて行き、このゲージが無くなるとMPが減っていき、MPが無くなるとHPが減っていくらしい。減っていく順番は、変なところでログアウトした時と同じ順番だね。
最後の一つは私にとっても凄く助かる物だった。
それは、素材に限りメニューからの売買が解放されたことだ。出来た武具やアイテムなどは、商人ギルドや生産ギルドでも販売できるけれども、一般の私達も素材であればこのメニューにある売買システムを使って手に入れることが出来るようになった。これにより、私は更に料理の腕を上げることが出来るようになったという事なのだ! 素晴らしい! なにせ知らない食材を買って作れるのだから! やっふ~。
お知らせはこれでお終い。
次は入ってからやろうと思っていたステータスチェック、イベント中は全くと言って良いほどやってなかったからね。
先ずは私から。
名前:レオラ
種族:人間(女)
職業(2):コントラクターLv11
基本値(BP:0):STR:13 VIT:11 INT:20 MDF:21 DEX:13 AGI:14
スキル(SP:7):【地魔法Lv4】【水魔法Lv3】【火魔法Lv4】【風魔法Lv4】
【光魔法Lv3】【闇魔術Lv6】【無魔法Lv10】【影魔術Lv6】【剣術Lv18】
【契約Lv10】【料理Lv5】【錬金術Lv4】【鑑定】
称号:[魔神ルドナリスの加護][魔神のお茶飲み友達]
レベルは1上がったけれども、それよりも魔法が結構上がってるね。特に【無魔法】は9レベルになって二つ新しい魔法を覚えた。
アンチドート 詠唱時間3秒 待機時間15秒
アンチパラライズ 待機時間3秒 待機時間15秒
これで毒や麻痺になっても安心って事だね!
シャドウボール 威力45 詠唱時間2秒 待機時間1.5秒
影魔法も6レベルになって新しい魔法を覚えることが出来た。通常属性のボール魔術よりも威力が高い代わりに詠唱時間が少しだけ長い。魔法が効きやすい敵にはいいかもしれない。
名前:アルフ
種族(2):ブラックウルフ Lv10
基本値(BP:0):STR:19 VIT:11 INT:3 MDF:4 DEX:5 AGI:18
スキル:【噛みつき】【引っ掻き】【強襲】【気配察知】
名前:ミュン
種族(2):ホーンラビット Lv9
基本値(BP:0):STR:15 VIT:13 INT:3 MDF:5 DEX:4 AGI:18
スキル:【頭突き】【ホーンアタック】【逃げ足】
名前:ナード
種族:ツキグマ(Ex) Lv3
基本値(BP:0):STR:17 VIT:14 INT:8 MDF:8 DEX:10 AGI:12
スキル:【爪斬】【月光】【殴り】
名前:ブレア
種族(2):レッサーワーウルフ Lv3
基本値(BP:0):STR:13 VIT:8 INT:6 MDF:7 DEX:7 AGI:9
スキル:【殴り】【強襲】【身体強化】
名前:フェリ
種族:妖狐(Ex)――弱体化―― Lv3
基本値(BP:0):STR:3 VIT:3 INT:10 MDF:11 DEX:8 AGI:5
スキル:【狐火】【火魔法】
続いてうちの子達のステータス。
皆レベルが前見た時よりも上がっている、相変わらずナードは上がり難い。でもフェリは上がり難いわけでもなさそう……普通に比べらたやっぱり要求経験値は多いけどさ。ナードほどじゃない。
さてっと、皆のステータス確認も終わったし、本命のアレを見ていくとしよう。
私はイベント終了後に送られてきたメールを開き、ポイントと景品の一覧を表示させた。
私がもらったポイントは、サーバー1位で50ポイント、そして貢献度1位で50ポイントの計100ポイント。多分全プレイヤーの中で一番多くポイントを貰ったのが私だと思う。
メールにも書いてあったけれども、このイベントポイントは、次回のイベントでもらえるポイントとも同様であるので貯めておくことも出来ると説明されていた。なので、今全部使うよりか、必要な物だけ交換して今後の更新を待った方がお得かもしれない。
一応種別として職業別の欄があったけれども、此処はまだ未開放となっており、今回のイベントで手に入れられるポイントの交換は、基本便利な消耗品や生産に関係ある物だったりする。その中でも一番人気なのが、一度死亡を肩代わりしてくれる身代わりアイテムらしい。確かに魅力的だけど、私だけ生き返っても仕方ないのでコレはパス。
というよりも、実はもうどれを取ろうか決めていたんだよね。
ポチっとな。
メニューからアイテムボックスに飛ぶと、プレゼントボックスがあったので開封。中身は簡易キッチン(中級)である。これで外でも色々と料理がはかどる! 満腹度が設定された今、これこそ必要な物である! 無くてもモフモフの為に必要である!
後の60ポイントはまた次回に持ち越しという事で。
さて、折角なので錬金術の本を読もうと思う。読もう読もうと思って忘れていたからね……。
本の内容は、本当に基礎的な事で結構勉強にもなったけれども、知っていることもあった。一つ言えるのは、こっちもちゃんとレベル上げないといけないなぁという事だけだ。でもまぁうん、料理の量産に使うくらいの用途だし、薬師とちがって お金掛るらしいから、もっと必要になったらでいいや……。
さてと、実は今日この後やりたいことは決めて来ていた。それは、ダンジョンの街に行くことである。
掲示板を漁りながら次の目的を決めていたけれども、やっぱりレベル上げにはもってこいだと気が付いた。うちの子達も強くなりたい子が多いし、折角ならその希望に沿う形でゲームも進めていきたいからね。
ティーリから東に進んだ先が例のダンジョン街らしいけれども、未だたどり着けた人は少数らしいんだよね。なんでも難易度が結構上がってるらしく大変との事。しかもダンジョン街には、ダンジョンに入るためのダンジョンギルドがあって、それを一定ランク上げないといけないらしいので、未だ誰もダンジョンに入れていない状況らしい。
「じゃあ皆、先ずはファスタの森深層外縁を抜けてダンジョン街に行くよ!」
街の外に出て気合を入れなおして出発。
歩くと直ぐに薄暗い森の中に入っていく、中層よりも薄暗い。でも辺りには割と人の気配が感じられたので、不気味さは薄い。皆此処で溜っているらしい、レベル上げかな?
此処で出てくるのは、今迄出てきたモンスターの上位種らしい。蛇と蜘蛛の大きいモンスター、蜘蛛が出てきたら速攻で斃してもらおう。オーク、ゴブリン、コボルトはウォーリアーが常駐、時たまコマンダーが乱戦してくるらしい。確かに、前回のボスが乱戦してくるしかも複数って言うのは、難易度が上がってる気がする。しかも、その戦いだけに気を取られていると、上から蛇が降って来るらしいので要注意だとか。
事前情報はこれくらいかな、しっかりと注意をしないといけないフィールドだよね。
出来るだけ足音を殺して歩いて行くと、周りの人たちにエネミーが寄っていくのであまり私達の所に来ない。皆はそもそもそう言った方法は知っていたので、ちゃんと話せば分かってくれた。だた唯一村育ちのフェリだけはあんまり分かっていなかったので、ナードの背中に乗せている。
「うぅすいません契約者様」
「気にしないで、抜けたらちゃんと練習しようね」
「はい!」
小声でもしっかり決意の籠った声に、いいこいいこと撫でながら周囲の気配を探る。だんだんと人が少なくなっているので、そろそろ私達の所にも敵がやって来るだろう。
「……来た」
前方から鑑定していく。
オークコマンダーにウォーリアーの群れで、ゴブリンウォーリアーを従えているね。コマンダーは4、ウォーリアーは5、ゴブ8、結構な数だ。
「強襲するよ、私とフェリそれからナードは囮、他のメンツは後方に回って挟み撃ちね」
出来るだけ音を出さずに、向こう側に行くメンツが草に消えていく。その後を軽く視線で捉えながら、出てきたゴブたちと相対す。
取り合えずナードが壁役として暴れまわって貰って、フェリが後方支援。私は中距離が望ましいけど、それだと最悪詠唱のせいで攻撃を受けかねないので、フェリに行きそうな敵を剣でさばいて行く。
途中木に登って回避したり、木を飛んで回ったりと色々として気を引いた。
漸くコマンダーが動き出したので合図を出して強襲させる。見事相手が混乱してくれたのでこっちのペースで狩ることが出来た。
「ふぅ、確かに大変だねこれ。木の上に蛇もいたし」
幸い蜘蛛はいなかったので何とかなったけれども。木の枝を伝って蛇が此方にやってきている所を仕留めたりもしていた。多分戦闘音を聞きつけて寄って来るタイプの敵だね。道中では全く見なかったし。
アイテムを確認してから歩を進める。
途中デカイ蜘蛛が出てきて皆に速攻で斃してもらったけど、心臓に悪いよ……やっぱり苦手。
蜘蛛は【鑑定】もしたくないので、名前は知らない。さっさと抜けよう。
オーク達の団体を逆に襲撃しながら進む事約三時間。漸くセーフティーエリアに辿り着くことが出来た。
「疲れたね、ご飯にしようか」
休憩したら漸くボス。
ご感想ありがとうございました。




