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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

吸血鬼 書き直し

作者: アーク

登場人物

神父

司教

局長

吸血鬼

衛士

司教「さぁ、みんな。お休みの前に神に祈るのです。


The former treatise I made, O Theophilus, concerning all that Jesus began both to do and to teach,

(テオピロよ、わたしは先に第一巻を著わして、イエスが行い、また教えはじめてから、)


until the day in which he was received up, after that he had given commandment through the Holy Spirit unto the apostles whom he had chosen:

(お選びになった使徒たちに、聖霊によって命じたのち、天に上げられた日までのことを、ことごとくしるした。)


To whom he also showed himself alive after his passion by many proofs, appearing unto them by the space of forty days, and speaking the things concerning the kingdom of God:

(イエスは苦難を受けたのち、自分の生きていることを数々の確かな証拠によって示し、四十日にわたってたびたび彼らに現れて、神の国のことを語られた。)


and, being assembled together with them, he charged them not to depart from Jerusalem, but to wait for the promise of the Father, which, said he, ye heard from me:

(そして食事を共にしているとき、彼らにお命じになった、「エルサレムから離れないで、かねてわたしから聞いていた父の約束を待っているがよい。)


For John indeed baptized with water; but ye shall be baptized in the Holy Spirit not many days hence.

(すなわち、ヨハネは水でバプテスマを授けたが、あなたがたは間もなく聖霊によって、バプテスマを授けられるであろう」。)


Amenアーメン


神父「Amen...今日はこれで終わりですね。」


司教「ええ、そうですね。また、今日もですか?」


神父「もちろん。先に局長のところへお邪魔しますが。」


司教「おやおや、局長がまた泣いても知りませんよ?」


神父「ハハハッ、そんな昔の出来事など忘れてしまいましたね。では。」


司教「お気をつけて。最近、奇妙な噂があります。子供達もあなたのことを慕っておりますから、ちゃんと帰ってくるのですよ。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


吸血鬼「すぅ...はぁ...ん゛ん゛、臭いな...。ここは人間の匂いに溢れている。すぐにでもと私の体が血を求めている...」


衛士「主人殿、お気を確かに。飲まれてしまっては計画が頓挫してしまいます。」


吸血鬼「ふふっ、分かっている。相変わらず過保護だな。」


衛士「これでもあなたの3倍以上は生きておりますので。」


吸血鬼「ふふふ...年の功とでも言うのか?」


衛士「私はあなたのしもべですので、とやかく言うつもりはありませんが。ついついお世話していたときのクセが出てしまいますね。」


吸血鬼「そうか...頼むぞ。この先も。」


衛士「御意」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


神父「局長!局長はいるか!」


局長「はいはい、いますよいますよ!はぁ、大体ここでダラダラしてるんですから、そんな大声ださないでくださいよ。」


神父「ダラダラしすぎて私の武装の発注を忘れていたのは何処のどいつだったかな...?」


局長「うぐっ!わ、分かりましたよぉ...」


神父「で、今回は大丈夫だろうな?」


局長「もちろんですよ。さすがに2回もやりません。」


神父「だといいがな。金はすでに払ってあるんだ。持ってきてくれないか?」


局長「はいはい、ここに。」


神父「ほぉ...?こいつが」


局長「ええ。聖十字架、聖釘、聖槍、聖骸布、聖杯、ことごとくローマから失われた聖遺物の1つ。『聖槍ロンギヌス』」


神父「なるほど...」


局長「まぁ、今のところ見つかっている聖遺物がこの槍だけなので。上層部からしたらさっさと適合者を探して化け物退治をしてほしいのでしょうな。」


神父「そうして見つかった適合者は私なわけだが...こいつは、いささか」


局長「『似ている』ですよね?」


神父「ああ...あまりにも状況がな。」


局長「あの話は、あの神父が残された最後の聖遺物である『ヘレナの聖釘』を使い、吸血鬼に討たれた。という記録がありますが、確かに似ている...。」


神父「まぁ、残された聖遺物は違うわけだが...はぁ、なぜ聖遺物は1つしかないのか。化け物を一掃するための聖遺物ではないのかね?」


局長「それは未だに解決されてない謎ですね。前回の改造人間事件では聖骸布のみが現れましたから。」


神父「これはゲームではないのだぞ...」


局長「向こうからしたら楽しい楽しいゲームでしょうよ...」


神父「.........そうか、では。」


局長「お気をつけて」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

衛士「...これで30」


吸血鬼「前より力が落ちたか?」


衛士「申し訳ないことに、そのようで。これは足手纏いになるかもしれません。」


吸血鬼「よい。その分着実に行こう。急ぎ過ぎも良くないからな。」


衛士「感謝の極み。」


吸血鬼「そう堅くならなくともよい。それよりも、だ。此奴らはどこの使いだ?」


衛士「そうですね...この腕章は、正教会のものか?いや、武装からするとカトリックか...」


吸血鬼「結論は出たか?」


衛士「...ええ、確実なものではないですが...この腕章は偽装のためのもので、正体は聖ガリル空挺騎士団のようですね。よいしょ、この死体の右腕には聖ガリル勲章があります。これが証拠と言いますかね。」


吸血鬼「なるほどな。偽装された側は何だ?」


衛士「恐らく、英国国境騎士団のものかと。」


吸血鬼「ふむ...どうやら100年前と同じことを繰り返したいみたいだな。この首謀者は。」


衛士「と言いますと?」


吸血鬼「私の力の源泉とも言えるあの吸血鬼。アーカードとか言ったか?あいつと神父の戦いは知っているな。あれを再現しようとしている。今度は吸血鬼が負ける結末でな。」


衛士「なるほど...ならばこちらに差し向けられている神父もいるわけですな?」


吸血鬼「ああ、大方そうだろうよ。聖遺物を持ってな。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

神父「こいつは...」


局長「うへぇ...おぇ...何ですかこれ、てか何で私が付いていくハメに。さっき、お気をつけて。とかめちゃくちゃカッコよく決めれたのに...うぇ。」


神父「ハズレのクジでも引いたと思っててくれ。それより、こいつだ」


局長「うわぁ...断面が。おぇ...」


神父「いや、そうじゃなくて。武装だよ武装。武器に詳しいあなたならどこのものか一目で分かるのではないか?」


局長「まぁ、確かにそうですけど...うぅ、臭い...これは、聖ガリル勲章?けど、腕章は国境騎士団のもの...」


神父「やはり、か。」


局長「うぇ?」


神父「どうやら俺たちは嵌められていたようだな。」


局長「え?どういうことです?」


神父「つまりはこうだ。英国国境騎士団を私が攻撃すると再び正教会とプロテスタントの宗教戦争が始まることは目に見えている。それを引き起こすために、偽装をし、ここで待ち伏せていた。しかし、何者かによって殺害された。ということか。」


吸血鬼「そう、そして何者かがこの私だ。」


局長「だっ、誰だ!」


神父「おいおい、盗み聞きとは。タチが悪いぞ?誰かは知らないが、俺すら気づくことが出来ないとは...。」


吸血鬼「いい夜だ。血が騒ぐ。...それに私たちは嵌められて、歴戦の再戦と洒落込むらしいしな。」


神父「そうかい、そりゃ結構なことだな。...局長、逃げれるか?」


局長「...いや、違うぞ。」


神父「何してる、早く」


局長「あ、ああああの!お、おおお聞きしてもよろしいでしょうかぁ!」


吸血鬼「何だ?ニンゲン。ふっ、ふはははっ、よい!その勇気をもって免罪の処置とするぞ。」


局長「え、あ、ありがとぉございますぅ!で、では、失礼して、えっと、先ほど歴戦の再戦とおっしゃっておりましたが、あれはどういう...」


吸血鬼「ほう?先ほど貴様らも推理をしていたのではないかね?衛士、軽く説明を。」


衛士「御意。先ほどあなた方の推理にもありましたが、騎士団の偽装、他の組織の陰謀、などは確かに我々と同じ。しかし、その先が見えておりません。」


神父「その先、だと...?」


衛士「ええ、騎士団同士の潰しあいの後に起こる、吸血鬼アーカードと神父アンデルセンの再戦とも言うべきでしょうかね。要は、我が主人とあなたが戦い、あなたが死ぬのです。」


神父「あの話か...だが、俺はアンデルセンではないぞ...」


吸血鬼「ああ、私もアーカードなどというものではない。だがな、状況は同じだ。分からぬか?」


神父「なるほど、つまりは俺とあなたは首謀者からするとここで殺し合いをしているはず、か。」


吸血鬼「そうだな。ここでの貴様との命のやり取りをどちらかが黄泉へ送られるまで続けているところだな。そこでだ。この私から、建設的な提案がある。」


神父「提案だと?」


吸血鬼「ああ。とても良い取引内容だと思うぞ。貴様らプロテスタントに同盟を持ちかけるというな。」


衛士「はぁ、先代ならばここで勝負をつけるとでも言ったりするのですが、違った思想をお持ちなのですね...ふむ。」


神父「ほぅ...これは、面白くなってきたぞ。」


局長「き、き、吸血鬼側からのき、き、き、共闘の申請...これは歴史的事件だぞ...。」


吸血鬼「どうかね?もちろん対価は戦力の融通と補給、その他云々だが、私としてはこんな掌で遊ばれているような状況は最も嫌うのでね。早急に解決したいのだが。」


神父「1つ、確認したい。」


吸血鬼「何かね?」


神父「あなたは何者だ?」


吸血鬼「ふははは...これはこれは申し訳ない。ご紹介が遅れたようだ。我が名はアルカード。しがない唯の吸血鬼だ。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

司教「予定通り、第2の聖遺物は神父の手に、そして吸血鬼がその隣にいる、第1の聖遺物の保持者も。計画は順調、全くもって順調だ。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

局長「それで、なんで私の執務室で集まってるんです?」


神父「いやー、吸血鬼お二方を泊めることが出来る場所なんてほぼ無いですから。」


局長「だからって、私の部屋になんて」


吸血鬼「ほぉ、こいつは珍しいな。私の館にも飾りたいものだ。」


衛士「主人殿、これはすでに倉庫の方に大量に置かれております。」


吸血鬼「そうだったかな?」


衛士「全く。」


吸血鬼、衛士「ハッハッハッ!」


神父「な。」


局長「確かに...。」


吸血鬼「フッフッフッ、すまないすまない。ここに置いてある物で話に興が乗ってしまったよ。それで?所謂、作戦会議というやつかな?」


衛士「こちらの席でよろしいですか?」


局長「ええ、どうぞ。」


神父「まぁ、そうだな。作戦会議ともいかないが、誰が首謀者であるのかということを確かめる、だな。」


吸血鬼「ふむ、そうか。ならば単刀直入に問うとするか。」


神父「何を、ですか?」


吸血鬼「フフ...すでに予想はついているのではないのかね?...貴様のところの司教は本当に、白、か?」


神父「...ふふふ。すいません。俺と同じ考えの人が、いや、吸血鬼がいてくれたとは...嬉しい限りです。」


吸血鬼「そうか、フフフ...やはりか。」


局長「え、ちょ、ちょっと待ってくれ。司教様を疑ってるって...吸血鬼のあなたなら、まだ理解できます。恨んでいるとかそういう理由付きですが、しかし、あなたは、パトロン!司教様の下にいながら何故!」


衛士「落ち着きなさい。まだ、そうと決まった訳ではない。」


吸血鬼「確かにその通りだ。局長と言ったか?この私を前にしてよく立ち上がった。」


局長「あっ、いえ、それは」


神父「そうだ、確かに俺は司教の下にいた。だが、これは警戒の意味もある。俺は唯の槍だ。唯の聖遺物適合者だ。だからこそだ。司教は何も染まっていないものを望んでいた。それが俺だっただけ。だから俺は等しく断罪する。...それだけだ。」


吸血鬼「フッ...だそうだ、局長。」


局長「あ、あぁ...」


衛士「では、パトロンさん?その司教とやらがいる場所へ案内できるでしょうな?」


神父「...ええ、行きましょう。あの施設へ入る裏道と鍵は俺が持っています。それと局長。あなたはここにいてくれ。」


局長「そ、そんな。私も」


神父「正直に言おう。邪魔になる。」


局長「そ、そうか。すまない...。」


衛士「連れて行く行かない云々は後で決めるとして、先にまずその司教の前に立つ必要がございます。」


吸血鬼「ああ、それもそうだな。このクソでかい街の教会の司教といえど、外出することは全くもって不自然ではない。」


神父「司教が訪れる場所、か。」


衛士「ええ、さらに言うならば入り浸っている位の方が遭遇しやすいでしょうしな。」


局長「...レリックホール。」


神父「あそこか。聖遺物の保管庫、だったか?」


衛士「ならば、教会にて司教を待つ者とレリックホールに向かう者を戦力と道案内を含め2つに割く必要がありますね。そうですね。...私と局長殿。主人と神父殿でよろしいでしょうか。先ほどの神父殿の心配は私めがこの命をかけて排除いたいます。」


吸血鬼「神父よ、構わぬな?」


神父「...ああ」


吸血鬼「では行こう。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

司教「ヨハネからアジヤにある七つの教会へ。今いまし、昔いまし、やがてきたるべきかたから、また、その御座の前にある七つの霊から、また、忠実な証人、死人の中から最初に生れた者、地上の諸王の支配者であるイエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。わたしたちを愛し、その血によってわたしたちを罪から解放し、わたしたちを、その父なる神のために、御国の民とし、祭司として下さったかたに、世々限りなく栄光と権力とがあるように、アァメン。」


局長「あぁ、神父が、あいつが、司教様の下に居ながら何故...何故、何故、何故何故何故何故何故ぇぇぇぇ!何ゆえ!ぁぁぁあああ!」


衛士「落ち着きなさい。要は排除すればよいのです。司教。次のオーダーを。」


司教「...もはや、彼奴らには教えなど無駄。不必要。ゴミでしかない。故に、教えを乞う者あるならば地を踏みしめて説いてやり、祈りを乞う者あるならば十字架を傾けて神へと祈願し、鎮魂を乞う者あるならば墓標を立て聖書を唱おう。奇として叛逆なるは命を賭して裁きを下すなり。...咎の執行である。」


局長「御意」


衛士「御意」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

吸血鬼「ふむ、所謂、もぬけの殻というやつだな。人の気がない、これはずいぶんと御丁寧に掃除をしたようだな。血痕すら拭いているようだ。が、吸血鬼である私には分かる。」


神父「そうか、ああ...無駄足か。ちっ、」


吸血鬼「ククク...そう焦るな、手掛かりがないのならば戻るだけのこと。この状況ですでに奴らは見つけていることになっていることは馬でも分かるぞ?」


神父「...ああ、そうだな。急ぐぞ。」


吸血鬼「そうか。では行くか。」


神父「アルカード卿、それは?」


吸血鬼「こいつか?そうだな...古くに無くした物だ。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

吸血鬼「さて、私が来たからには同じ吸血鬼である衛士が気配を悟り、出てくるものだと思っていたが...どうやら何かあったようだな。」


神父「...拘束解除、認識開始。」


吸血鬼「正解だ。行くぞ神父。ドアは蹴破ってやる。ぬんっ!!」


神父「顕現。ロンギヌス!!」


局長「さすが、神父。」


神父「ば、馬鹿なっ!なんであんたがっ」


局長「よっと、いやいや、今の急襲は危なかったですよ。私が聖釘を打っていなければのハナシデスガ。」


神父「い、茨だと...ヘレナの聖釘か...。」


吸血鬼「なるほど。人の形をしていては勝てぬと理解した、と?...フフ...フフフハハハッ!!同じだ!まるで同じ!あの戦いと同じだ!まるで同じクソッタレだな!やはり死なねば分からぬか!ニンゲン!」


局長「たかが吸血鬼風情ガ、ゴチャゴチャウルサイゾォォォォ!!」


吸血鬼「クフフフ...そうだ、怒れ。怒れ怒れ!怒って理性とおさらばするがいい!ぬん!」


局長「カラミツケ!」


吸血鬼「ふん、劣等種が。上げろ、豚のような悲鳴をぉぉぉぉぉらぁ!」


局長「グッゥッ!?コンノォォォォォォ!!」


吸血鬼「ハァァァァァアア!!」


局長「グギャァァァ!あぁぁぁあああ!」


吸血鬼「クフフフ...ほらほら、どうした?小童。もうお遊戯会は終わりかい?」


衛士「ええ、終わりですよ。」


吸血鬼「えぃsグォォ!...ゴハッ、お前...な、ぜ」


神父「アルカード!ちぃっ!!どこで、どこで違えた!局長ぉぉぉぉぉ!!お前は!何故ぇぇぇぇ!!」


局長「ぁぁぁあああ!!イダイ!イダイイダイイダイイダイイダイイダイイダイぁぁぁあああ!」


吸血鬼「グゥォォ...なんだ、これは。刄が抜けん...ブッ!」


衛士「汚らしい血を撒き散らしながら乞えよ。豚が。」


吸血鬼「グッ...フフ、フフフ...主人の顔を踏み台にするのがそんなに楽しいか?衛士よ。」


衛士「ええ、この100年近くの従者としての地位を放り出すくらいには、ね!」


吸血鬼「グゥッ!?」


神父「ちぃ!茨がっ」


局長「イダイイダイイダイ...お、おお、オオオォォォォォオオオ!!ゴロズ!ゴロズゥゥゥゥゥ!!」


神父「くっ、ぁぁぁあああ!!聖言開帳、『父を屠しロンギヌス』!!」


局長「カッ...ゴハッ...」


吸血鬼「グッ...」


衛士「王手です。何か、言い残すことは?」


吸血鬼「そうか、父か」


衛士「は?がっ...」


吸血鬼「ふんっ!...油断大敵だ。なぁ、アーカード。」


衛士「ナゼ、ソの名を、今になって...」


吸血鬼「なら、こいつに見覚えは?」


衛士「その、銃は...」


吸血鬼「スゥ...純銀マケドニウム加工水銀弾頭弾殻、マーベルス化学薬筒NNA9、全長39cm、重量16kg、13mm炸裂徹鋼弾、ジャッカル」


衛士「フフ...フハハハッ!そうか、見つけたか。」


吸血鬼「ああ、これがお前の計画か。私との決闘を果たすための。そうだろう?」


衛士「...そうだ。私だ。私こそがヴラド13世、『アーカード』である!」


吸血鬼「クフフフ...よぅ、父上。人の話の聞かなさは相変わらずだな、殺してやるよ。」


衛士「フフフ...馬鹿息子が。吠えるではないか。」


吸血鬼「スゥ...ぁぁぁあああ!!悲鳴を!」


衛士「上げろぉぉぉぉぉおおお!」


神父「ハァハァ...司教ぉ!これはどういうことだ!出てきて説明をしろぉ!」


司教「何をしても無駄なことです。」


神父「っ!?ぉぉぉらぁあああ!!んぐぅ!?」


司教「私は悲しい...局長に殺されていればよかったものを。しかし、安心してください。教えを乞う者あるならば地を踏みしめて説いてやり、祈りを乞う者あるならば十字架を傾けて神へと祈願し、鎮魂を乞う者あるならば墓標を立て聖書を唱おう。奇として叛逆なるは命を賭して裁きを下すなり。私たちはこの教えに従い、あなたを断罪する。」


神父「あぐっ...がぁ、い、いぎがぁ...かふっ...」


吸血鬼「くたばるには早いぞ!ぜぇあ!」


司教「ちっ、」


神父「グッ...ゲホォッ!ゴハッ!ゲホッゲホッ!」


吸血鬼「ハァ、ハァ、無事か?」


神父「ゲホッ、ゲホッ、まだ...死んじゃ、いない。」


吸血鬼「それは上等、前の衝突で片腕を捥がれた。すまんが、カバーを頼むぞ。」


神父「ああ、分かった。フフ...吸血鬼と神父の共同戦線とはな。」


吸血鬼「ああ、全くだ。全くもって心が踊る!」


司教「さぁ、断罪の時間です。」


衛士「行くぞ、馬鹿息子!」





END

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