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お隣

高校1年の春、朱鐘(アカガネ) 秦羽(シンバ)天偽(テンギ) (ツルギ)は隣同士になった。

高校に入り、初めてのクラスで初めてのお隣さん。普通ならば、少しそわそわしてしまう。

しかし、秦羽と光は隣など居ないかのように一言も喋らなかった。


初めての会話は秦羽にとっては、悲惨だった。

それは高校に入学し2週間が経った日のこと。その日は、隣同士で協力して課題を解く特別授業があった。

秦羽は面倒くさそうに、仕方ないという気持ちで隣の光に声をかけてみた。


「えーと、天偽さん?だっけ。今日は1日よろしく」


秦羽が女子に話しかけたのは実に約1ヵ月ぶりだ。

秦羽は女子と話すのが少し苦手だ。中学の頃、数人の女子告白されたが全員断った。話しかけられても適当な言葉を返してその場を去っていく。そんな秦羽に女子達はだんだんと話しかけなくなった。

秦羽が最後に話しかけたのは、中学の卒業式で泣いていた隣の女子に「さよなら」と言ってハンカチを手渡した時だった。

一部の女子はときめいていたが、よくよく考えればキザな野郎だ。

そんなこんなで久々に話しかけてみた秦羽だったが…


「私に馴れ馴れしくしないで、気持ちが悪い…」


秦羽は唖然としていた。

正直、「朱鐘くん…だよね?私の方こそよろしくねっ」みたいな返事だろうと思っていた。


「…おい…、なにが馴れ馴れしくしないでーだ、好きで話しかけた訳じゃねぇーし、そっちこそ馴れ馴れしくすんなよ!絶対話しかけんなよ!このぼっち!」


秦羽はクラスの皆に聞こえる声で光を挑発した。

バンッ!と机を叩いて立ち上がった光が、


「だ、誰がぼっちよぉ!わ、私はねぇ友達がいないんじゃなくて、作らないのよ!!」


秦羽も対抗するように机を叩いて立ち上がった。


「あぁ!?そんなのただの言い訳だろ? お前の場合、作らないんじゃなくてつ・く・れ・な・いんだろ!!」


「は、はぁ!?貴方の方こそ友達いないでしょ!このぼっち!」


それから2人の言い合いはヒートアップしていき、生活指導の先生に連れられ教室を出ていった。最初はただのガキの喧嘩だった。



次の日、秦羽が登校すると男子達が集まって来た。


「おい朱鐘、どうやって天偽さんと仲良くなれたんだよ?」

「あぁ〜羨ましいぜぇ…あの人と喋れるなんてよぉ!」

「俺も1度でいいから、気持ちが悪いってけなされたい…」


男子たちは恨めしそうに秦羽を見つめている。


「あのなぁ…なんであの会話を聞いて仲いいなんて思うんだよ!お前らの頭すごいな!あとお前ドMか変態!!」


秦羽は全力で否定しようとするが男子達の勘違いはますます酷くなり、あとから来た女子達にまでその話は伝わっていく。

今度は、光が来た途端に女子達が集まっていった。


「天偽さん、朱鐘くんと仲いいね!」

「どーゆー関係!?」

「まさかまさか…」


女子達は互いに目を合わせる。


「な、ななななんで仲いいってことになるのよ!おかしいでしょ!というかまさかじゃないし!!!」


光も秦羽も同じような事を言っている。とにかく否定したいようだ。


次々と新作だしてすみません


今回のは自信全然ないです


余裕もててきたのでいろいろ2話目とか出していきます

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