第4話 〜咲羅 美雨〜
〝あーどうしよう!〟
私は明日の事でとても悩んでいた。明日の事とは、
爽斗君の家で今進んでる範囲までをテストで
トップだった私が教えてあげる勉強会の事。
で、私が悩んでいる事は・・・
私と爽斗君で二人っきりで勉強をするって事!
二人っきりってちょー気まずい!
しかも、私男子嫌いなんです!過去にあったトラウマのせいで。
〝あーどうしよう!〟
私は何度も心の中でそう思った。
でも、なんか楽しみな気持ちもあるんだ!
自分でも、分かった。自分が楽しみにしてる事。
〝早く明日来ないかな〟
男子と関わる事で初めてこう思った。
◇ ◆ ◇
そして、今日‼️勉強会の日‼️
私はいつもより早く起きてしまった!
そして、お父さん・お母さんに挨拶をしに、一階へ
行った。
「お父さん・お母さん、おはよう」
そう言うと、お父さん・お母さんは同時に
《おはよう、美雨》
って、言ってくれた。
そして、朝ご飯や準備を済ませ、ドアを開け、
「行ってきまーす」
と言って家を出た。そこには・・・爽斗君がいた⁉︎
「おはよう!美雨ちゃん」
と、言って私の家の門の所に寄りかかっていた。
私はびっくりしながら、
「おっおはよう!爽斗君」
と、言った。そして、二人で歩いて爽斗君の家に
向かった。途中で、誰か壁に寄りかかっている。
よく見ると、それは、『槙屋 葵』だった。
私は過去の事を思い出して、意識がとんだ。