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水晶物語  作者: 寿々
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第五話・守護者の使命

カタン。

3人の目の前に湯気の立つ茶が置かれた。

「お前は・・麻貴か?久しぶりだな。全然変わってないな」

「そーぉ?音魁くんもだよー」

二人はけたけた笑った。

くそぅ。音魁のやつめ。

麻貴には嫌がらせなんかしないのに。

つーかおかしすぎるだろ。名前。

「おめーに言われたかねーよ。柊」

ちっ。聞こえてやがった。

かたかたかたかた貧乏揺すりをする柊を横目で見ながら

千代はため息をついた。

「ところで麻貴。お前の隣の女の子。こんな子いたか?」

「あ!この子はね!転校生の咲ちゃんって言ってね・・」


柊はなんとも面白くない気分だった。

(おい。千代ー。さっさと用件済まそうぜー。

俺此処の空気吸うのヤなんだよ)

(空気なんて何処で吸っても同じじゃろーが。ボケ)

千代はあまりに柊がしつこいものだから

仕方なく本題に入ることにした。

「おい。そこの。そこの髪の長い巫女っぽい格好してる童」

「あ?俺のこと?」

「そう。お前の事。この馬鹿が五月蝿いから率直に言うぞ。

お前は神の守護者だ」

周りの空気が一気に重くなった。

音魁はめを丸くして呆けた。

「柊・・お前まだカードゲームみたいなのやってんのか。

成長しねー奴だな」

「んなわけねーだろーが!!だいたいこの年でカードゲームするような

お子様に見えるのか俺はぁあああ!!」



説明はずいぶんと長かったので以下略で済まさせてもらう。


「ふーん。なるほど。よく分からんが、わかった」

どっちだよ。

「じゃ、よろしく頼むぞ。守護者」

それでいいのかよ。

柊は気が遠くなりそうだった。

まさかこんな奴との因縁がこんな形で戻ってくるとは。

昔、柊と音魁と麻貴は親友以上の友達だった。

小学校も一緒だったし、いつも三人で遊んでいた。

それが、いきなり中学校に進級してから

「家の都合」

と義務教育中なのに学校に来なくなったし

二人とも遊ばなくなった。

麻貴は最初は辛かった。

気にしてないよ、と強がって影で泣きそうな顔をしていた。

柊は辛くもなかった。

でも、音魁の後姿を見ているうちに

自分がとってもとっても小さな存在のようで

先先進んでいく音魁を見るのが

自分にプレッシャーを重ねているようで

だから会いたくなかったんだ。

なのに毎日神社に来てしまう。

未練?それは違うと思う。

神社に来たら三人の頃を思い出すのに

それを必死に忘れようとして

毎日祈る振りをした。

今よくよく考えれば完全に矛盾してる話だ。


「なぁ」

音魁の声で我に返る。

咲が不思議そうな顔をして柊を覗き込む。

「守護者っつーのはいいけどさ。何するの。何処で、誰が、何を?」

確かに。こんな肝心なことを知らないで俺たちは了承したのか。


「あ、それか、それはな・・・・・



わしもよく知らんから、一度天界に来てもらうことにする」




一同が、マンガみたいにずっこけた。



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