表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【BL男子の日常】出会った男たちが嘘つきすぎて、洗脳事件とヤクザ抗争に巻き込まれて恋愛どころじゃない件  作者: 須戸コウ
第15章 過去の傷跡

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/76

第73話 デジデジの吐露1

ししゃも。は鼻を鳴らして、デジデジを真っ直ぐ見据えた。


「ふんっ・・・撃つ覚悟もないくせに、そんなおもちゃ取り出してんなよ。ぽ前に悪役は無理なんだよ。100年後に出直しやがれ。」


「・・・そうだね。」


デジデジの声は弱々しく、まるで自分を裁いているみたいだった。


ゼロがぼそりと呟く。


「いまのセリフ、さっきのししゃも。にも聞かせてあげたいよ。」


「うるせぇ!!!!」


ししゃも。が叫ぶ。


そのやり取りの間に、ゼロは静かにデジデジへ近づいた。

床に落ちた銃を拾い、デジデジに手錠を掛ける。


「手錠が二人か・・・。今日は大漁だな!!!」


ジペットが妙に明るく笑う。

……緊張が一段落したせいで、空気がほんの少しだけ“現実”に戻り始めた。


風路兄ちゃんが冗談めかして言った。


「ふっ・・・ガキ、ギャーギャー喚き散らしてたが度胸は買ってやる。将来は俺のところで働くか?」


「えぇ~しゃも、可愛いからそんな怖いことできないのですぅー☆」


「それに引き換え、お前はこの世界には向かねぇな。お前はちと優しすぎる。」


今度は風路兄ちゃんがデジデジに向けて言う。


「そうですね・・・。自分が向いてないことは一番わかってます。でも・・・それでも・・・」


デジデジは言葉を途切れさせた。

俺は一歩前に出る。


「なぁデジデジ。もういいだろう?お前の話、ちゃんと聞かせてくれよ。」


「お前のこと、もっとちゃんと知りてぇんだ。な?」


「・・・うん。そうだね・・・。そうするよ。」


デジデジが頷いた。


一同はソファに腰を下ろす。

風路だけが立ち上がり、


「ちょっと茶でも出すか。待ってろ。」


「悪ぃな風路!助かるぜ!」


ジペットがソファーでくつろぎながら答える。


「燈真、うまい栗ようかんがあるんだ。食うか?」


「いいのか!!やったぜ!!!!」


「くそ・・・!燈真が来るってわかってたらちゃんと燈真が大好きなうまいシュークリームを用意したのにっ・・・!」


風路兄ちゃんが小さな声でぶつくさ言っている。

俺は聞こえないふりをした。恥ずかしいから。


茶と栗ようかんが並ぶと、ようやく“話す空気”が整った。


デジデジが口を開く。


「えっと・・・何から話せばいいのか・・・。」


「えっとな!・・・お前が感じてること・・・考えてることを、そのまま話してくれればいいんだ!言葉がおかしくったって気にしねぇからよ!ゆっくり話してくれ!!」


「うん、ありがとう。」


デジデジは一度だけ息を整えてから、静かに言った。


「そうだな・・・。まずは今の僕の状況から話すよ。」


「僕は、弟を守るためにしゃもしゃもを殺そうとしてた。」


「弟って・・・さっき家出る前にチラッと話してくれたやつだよな?確か今は別々に暮らしてるって・・・。守るってどういうことだ??」


「うん。僕の弟の名前は、『清水健人しみずけんと』。さっきしゃもしゃもがさらわれたって言ってた子だよ。」


「待って!?ケンちゃんがデジざえもんの弟!?訳わかめなんだけど!?だいたい苗字違くない!?」


「僕の父は婿養子で松川家に入ったんだ。旧姓が"清水"。」


「嘘・・・。ケンちゃんが松川会の家系!?なんで・・・!ケンちゃんはそんなこと一言も言ってなかった!!」


「もしかしたら健人は家のことは覚えてないかもしれない。すごく小さいときに施設に入れられたから。」


「なんで施設に・・・?」


ゼロが疑問を呈する。


「そうだね・・・。ここからは少し話が長くなるかもしれないけど、順番に話していくよ。」




挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ