第36話 大事な話
「あっ、そうだ。ジペット。僕たち、燈真くんに話さなきゃ。」
ゼロがふと思い出したように俺とジペットの顔を交互に見る。
「お!そういえばそうだったな!忘れてたぜ。」
「話?」
俺が首をかしげると、ゼロが少しだけ真面目な顔で口を開いた。
「ししゃも。、デイジー、ちょっと僕たち燈真くんに大事なお話があるから少しだけ席を外しててもらえるかな?」
「デイジー?」
思わず聞き返す俺の横で、
「僕はデイジーでも全然構わないよ~!リビングで待ってるね!」
デジデジがノリよく受け入れていた。
「お前、懐広いよな!」
素直にそう言うと、
「なんでそっちがひそひそ話するのにししゃも。が出ていかないといけないワケェ!?そっちが出ていけばいいでしょ!??」
ししゃも。が理不尽だと言わんばかりに叫ぶ。
「お前、心狭いよな!」
つい、本音が飛び出していた。
「ししゃも。はわがままだなぁ。しょうがない、僕たちがリビングに行こう。」
ゼロが肩をすくめる。
「ししゃも。はわがままだな!しょうがない、俺たちがリビングに行くか!」
ジペットもそれに乗っかる。
「ししゃも。はわがままだよな!しょうがねぇ、俺たちがリビングに行くぞ。」
とりあえず流れに乗っておく。
「ちょっなに!?ししゃも。がおかしいの!?」
ししゃも。が目をむく横で、俺たち三人はぞろぞろと部屋を出ていく。
「はぁ!?今のししゃも。が悪いの!?ねぇデジざえもん!??」
「まぁまぁまぁ、もう済んだことだしいいじゃない?」
「ししゃも。の中ではまだ終わってないんだけどー!!?」
部屋の中から聞こえてくる声を背中で聞きながら、俺たちはリビングへ向かった。




