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【BL男子の日常】出会った男たちが嘘つきすぎて、洗脳事件とヤクザ抗争に巻き込まれて恋愛どころじゃない件  作者: 須戸コウ
第5章 家族

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第20話 帰宅

「ほら、着いたぞ。ここが俺の家だ!」

玄関の前で俺はくるりと振り返り、後ろをついてくるふたりに向かってそう言った。


「ほんっとありえないんだけど!勝手に決めて無理やり連れてきて!!」

ししゃも。がぶつぶつ文句を言いながら、俺の腰をポカポカどついてくる。


「お前まだそれ言ってるのか??」


「・・・ふんっ!だいたいぽ前はっ」


ガチャっ。


玄関のドアを開けた瞬間、家の中から明るい声が飛んできた。


「あらぁ~お帰りなさ~い!」


「たっただいま・・・っ!」

まだ慣れない母ちゃんへの「ただいま」に、俺はちょっとだけ姿勢を正してしまう。


「あら、そちらのふたりが燈真のお友だち??どうぞいらっしゃい。」


「スイス~イ!あなたの近所の中学生、ししゃも。です!」

さっきまでのふてくされた態度はどこに行ったのか?ししゃも。は表情と声色を一瞬にして変えて猫を被る。


「は~い、ということで、きまよりー!みんなの心に笑顔のデジタル電波、デジデジでございまぁーーすぅーーー!」

デジデジも負けじと、完璧なテンションで名乗った。


「あらぁ~とってもいい子たちね。さぁ上がって上がって!もうご飯できてるわよ!!」


「いつも燈真きゅんにはお世話になっております。お邪魔します!にぱ~☆」


「急に押しかけてしまってすみません。お邪魔します!」


母ちゃんに促され、俺たちは靴を脱いで家に上がる。

リビングに連れられて入ると、ダイニングテーブルにはすでにいくつか料理が並べられていた。視界に入るだけで腹が減る。


「こんばんは!!いらっしゃいっす!!」


リビングで出迎えてくれたのは、弟の颯真ふうまだった。


「こんばんは~。」

デジデジが軽くあいさつを返す。


「俺は燈真兄ちゃんの弟の颯真っす!!よろしくお願いするっす!!」


「スイス~イ!あなたの近所の中学生、ししゃも。です!」


「は~い、ということで、きまよりー!みんなの心に笑顔のデジタル電波、デジデジでございまぁーーすぅーーー!」


「なぁそれ毎回やらないとダメ??」

俺は思わずツッコむ。


「わ!素敵な方たちっす!!」

颯真は目を輝かせて、ふたりを尊敬と憧れの入り混じったような目で見ていた。


「そうか??」



「颯真ぁ~。お父さんと一真お兄ちゃん呼んできてくれる??」


「わかったよ母ちゃん!ちょっと待ってて。」


颯真が勢いよくリビングを飛び出して行き、少ししてから、足音がぞろぞろと戻ってくる。

颯真に呼ばれて、俺のクソ兄貴...五十嵐一真いがらし かずまと、うちの父ちゃんがリビングに顔を出した。


「うほ?」


「うほほ?」


なんだその入り方。


「スイス~イ!あなたの近所の中学生、ししゃも。です!」


「は~い、ということで、きまよりー!みんなの心に笑顔のデジタル電波、デジデジでございまぁーーすぅーーー!」


「おう!礼節を重んじる素晴らしい子たちじゃないか!よく来たな!!」

父ちゃんはなぜか感心したように腕を組んでうなずく。


「なんで??」


「なんだぁ?このふざけたクソガキどもは??」

クソ兄貴は、いつもどおりの無愛想な声でそう言った。


(・・・チクショウ!やっとまともな反応をしてくれたと思って安心しちまった!クソ兄貴のくせに!!)




挿絵(By みてみん)

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