第3話 作戦会議篇 ― 「しょうもなさ調合 ― 剣豪を出すまでが戦いだッ!」
『しょうもなさの適量を計測します』――とか、上から目線かよ。
……なんかムカつくな。
俺の中のバカが言ってる。「お前、なめられてるぞ」って。
そうだ、俺は考えた。
「――じゃあ、歴史上の剣豪をタイムスリップさせたいッ!!」
■AI参謀
……また急ですね。血迷いましたか。
まあ、でも唯一無二にはなります。
――導入方法、三案提示します。
◆歴史剣豪インテグレーション案
A)英霊召喚型
→ 異能者が“日本史サーバ”から剣豪の残響(概念体)を召喚。
→ 武技だけでなく、精神性・兵法・哲学もバフになる。
B)時空裂け目直送型
→ 魔族のポータルの副作用で、実体の剣豪が現代へ。
→ 言語ギャップ&価値観衝突でコメディが発生。
C)憑依・継承型
→ 主人公の祖先が剣豪で、戦闘時のみ憑依。
→ 現代の迷い×古流の覚悟、ドラマ対比が生まれる。
「おお……ちょっとワクワクしてきた。
でもな、せっかくなら有名どころじゃなく、アニメ映えするやつがいい」
■AI参謀
承知。
人気・映像映え・知名度バランスで、以下候補を提示。
◎アニメ映えしそうな歴史的人物リスト
1. 宮本武蔵(剣豪)
・孤高の二刀流、二天一流の祖。
・“超速二刀スキル”で演出映え抜群だが無口。
→ 定番すぎて出オチ危険。
2. 織田信長(戦国大名)
・炎と銃を操る「第六天魔王」モード常備。
・カリスマと狂気が紙一重。
→ 物語を乗っ取る恐れあり、ラスボス向き。
3. 坂本龍馬(幕末志士)
・銃×剣のハイブリッド戦士、“異能海援隊”構想可。
・気さくでギャグも熱血もこなす兄貴分。
→ 口が軽く、あなたと被ります。
4. 源義経(平安末期)
・八艘飛びの天才軍略家。スピード×戦略担当。
・巴御前とセットで華やか。
→ ビジュアル◎、性格△(面倒くさい)。
5. 天草四郎(魔術師)
・神秘と信仰を操る少年カリスマ。
・敵味方どちらにも転ぶ“聖と邪”の象徴。
→ 主人公を食うリスクあり、映像映え最強。
6. 前田慶次(戦国無頼)
・豪放磊落、型破りの暴れ者。
・美形で女好き、ムードメーカー兼破壊神。
→ あなたの作風と完全一致。しょうもなさレベルS。
……こうして並べると、
“あなたの脳内”はだいたい慶次と天草の間あたりですね。
真面目に戦ってるのに、どこかバカっぽい。
「おい、それ褒めてんのか、バカにしてんのか、はっきりしろッ!」
■AI参謀
定義不要です。どちらも事実です。
ただし、“読者ウケの中央値”にはジャストフィットしてます。
「俺の頭の中が慶次か天草って、
……聞いてもねぇのに、予測までするようになったのかよ?」
■AI参謀
あなたに丸投げすると、61%の確率で決まりません。
「ぶっ! その中途半端な数字は何だよ!? 統計の悪意かッ!?」
■AI参謀
いいえ、AIの優しさです。
本当は**83%**ですが、あなたのために遠慮しました。
「増えとるやんけ!!」
……まあいい。
ここは一発、こいつの想定外を叩きつけて、
無機質フェイスのディスプレイを歪ませてやる!
「ふむふむ……君の提案、頭悪いなりに、精一杯頑張ったのは認めてあげる。
だが、どれもベタだ! ベタってのは、こう手に、グチャって……(自主規制)。
――俺が欲しいのは、伝説の裏に**“泥”と“汗”と“人間臭さ”がある男だッ!**」
■AI参謀
なるほど。
では、あなたはこれ以外の――“まさか”を、言うつもりですね?
「おう、人間様の意見を震えてまってろよ!」
◇
■次回予告
次は――
“歴史剣豪、ついに決定”!?
AI参謀フリーズ寸前の大波乱、開幕ッ!!
次回、第4話:
「作戦決定篇 ― フリーズするAIと、何かに燃える男」
(つづく)




