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悪郎の幸福論  作者: ま行
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あとがき

 今作も最後まで書ききることができました。ここまでお読みいただいた皆様には感謝の念に堪えません。


 いじめをテーマに据えた作品は私の拙作の中に「あの空を歌う」があります。あの作品とは目的や書きたかったものがまったく異なっていたのですが、扱うテーマが似ていたので自然と寄ってしまったかなというのが私の感想です。


 なので恥ずかしながら作中にその登場人物を出してしまいました。ちょっとだけですが、思い入れのあるキャラを出せたのは書き続けてきたからこそなのかなと思います。個人的には嬉しかったですが雑味と言えば雑味でしょう。


 閑話休題、このあとがきでは主人公たちについて書きます。例によって私の考えなので、すべては読者様が読んでくださり抱いてくださった感想が正解です。


 メインは悪郎、サブに進と紗奈、三人はそれぞれ別方向に何かが足りない人間を意識しました。


 悪郎は能力があってやる気がない。理由付けはあるのですが、結局は最初から最後まで燃え尽き症候群の人です。命がけで進を救った時点で満足してしまったので、無駄にながい余生を強制されたようなものですのでやる気を出す方が無理だろう、そんなイメージです。


 進は未成熟な価値観の体現です。些細なきっかけでどこまでもひねくれることもあれば真っすぐに突き抜けていう可能性も秘めています。多感な中高生の時代に、ある日突然急に大人びた子がいたという経験はありがちかもしれませんが、進にはそれをやってもらいました。


 紗奈は理想は理想だと簡単にあきらめてしまうキャラです。素質も能力も十分にあるけれど、現実を見てできっこないとあきらめます。無自覚に人を苛立たせるタイプだと私は思います。現実的に見えて一番子どもなのが紗奈でした。その代わりやると決めた時は大胆です。子どもですから。


 思い付きは仕事ができなくて上司に怒られてる悪魔って面白そうだなってところでした。怒られているなら少なくとも幸せではない、ならば悪魔が幸せになるまでのお話にしよう、そうして作ったのが悪郎の幸福論でした。


 繰り返しになりますが、本当にお読みいただきありがとうございました。また別の作品でお会いできたら幸いです。

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