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夢の中で  作者: オリンポス
4章 庭園と令嬢
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庭園に這う

扉の先は庭園だった.

鳥も鳴いていて,風も吹いていて.

そういえば螺旋階段の場所では風が吹いていたが,その風は此れだろうか.

いやにしても扉はしまっていたわけだし.


とにかく僕はこの目の前の景色についてあれこれ考えるのはやめたんだ.

それはジョーカーが言っていたからってわけだが,それを踏まえて僕は死にたくなかったんだ.


庭園の入り口には甲冑を着た兵士がいた.


「お話は聞いております.この庭をお抜けください.」


直立としたその佇まいが動くときに出る金属音は,なぜだか知らないが存在する太陽と相まって暑苦しく感じたもんだ.


庭園は物語でよくある風景だったよ.

自分の体よりも大きい生垣が曲がりくねるように道を作っていたよ.


・・・君ならもうわかるだろう?

僕もこのときに何となく分かっていたのさ.

この庭園は迷路になっていたんだ.


子供じゃないんだからな,

淡々と進んでいったよ.

と言っても結構な時間がかかっていた.

もうそろそろだと何となく思っていたころ,今の僕からすればそれはまだまだだったころ.

僕はモグラにあったんだ.

不思議なことにね,彼は僕を見上げていなかった.

ちょうど目の前に,そう,生垣の中から彼は顔を出したんだ.

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