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夢の中で  作者: オリンポス
3章 樹塔の螺旋階段
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あなたがそう思うなら!

赤ずきんに見送られ進む廊下は,からくり仕掛けだったんだ.

歩いている時も絶えず壁の歯車は動き続けていて,見えやしない,描かれてもいない遠くで大きな音も聞こえてきていた.本当によくできた夢だ.そうだろう?現実と思う如きものだが,やはり夢なんだろうな.

それは今までが十分に証明しているだろう.


「あなたは,不思議な生き方をしていらっしゃる.」


ジョーカーは言ったんだ.不思議な生き方?最初僕は彼の言っていることが分からなかった.


「あなたはもう一つの水晶体を通して今を見てますね.いえ,何も言わなくて構いませんよ.私にはわかるのです.ええ,とっても.」


これまでにないほどジョーカーは良く笑っていたんだ.

何故かは知らないが,僕はその顔が渦のように回りながら僕の目の前へと迫ってくる,そんな想像をしたんだ.


廊下を進むと開けたところに出たんだ.真ん中が開いていて,ごうと風が吹き,その音が反射していたよ.

そして地下にらせん状に階段が続いていた.

ジョーカーは階段の前で止まって言ったんだ.


「もし,あなたが本当にそう思うのならば,」


ばっと振り返ってジョーカーは僕にこう言った.


「さあ,ここから飛びおりて!」


あまりに勢いのあるその振り返りは,あのコロンの匂いを僕に嗅がせた.

とても吐きそうなそんな気分だったよ.

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