愛着障害の女の子
愛着障害は本当にあります。
皆が幸せに生きれると良いですね。
大人になった雪ちゃんは、子供の頃に周りから愛情を貰わずに育ってしまった女の子です。
雪ちゃんは子供の頃に愛情いっぱい注いで貰えなかったので、大人になってから、「もっと私を愛して欲しい」「もっと自分を認めて欲し」という思いが強くなりました。
そのせいで、誰かに気にかけてもらわないと直ぐ不安になってしまいます。
「愛情って何処にあるのかしら?」
ぽかぽかと暖かい春の日の午後、大人になった雪ちゃんはリュックサックにお弁当とおやつと水筒を入れると、愛情を探す旅に出掛けることにしました。
でも、来る日も来る日も、「愛情」を探して歩き続けているのに雪ちゃんは全く見つけることが出来ません。
あっという間に春が過ぎ去りました。
☆
大人になった雪ちゃんは子供の頃愛された記憶が無い女の子です。
可哀想なことに、雪ちゃんは親から愛されずに育ってしまったので、「私はこの世に存在価値が無い」「私は親に愛されなかった悪い子」と思っています。
そのせいで雪ちゃんははずっとお友達を作ることが出来ず、遊ぶ時はいつもひとりぼっちでした。
「愛情って何処にあるのかしら?」
ぽかぽか陽気で向日葵も満開の夏の日の午後、大人になった雪ちゃんはリュックサックにお弁当とおやつと水筒を入れると、愛情を探す旅に出掛けることにしました。
でも、来る日も来る日も、「愛情」を探して歩き続けているのに全く見つけることが出来ません。
あっという間に夏が過ぎ去りました。
✩
大人になった雪ちゃんは愛情不足で育ったので、人のことを信用することが出来無い女の子です。
雪ちゃんは愛情不足で育ってしまったので、人を信用することができず、ちょっとしたことで人を疑ってしまい、「被害妄想」をしてしまいます。
そのせいで相手のことを信用することが出来ず、神経質になってしまいます。
「愛情って何処にあるのかしら?」
さわやかな秋晴れでぽかぽか陽気の秋の日の午後、大人になった雪ちゃんはリュックサックにお弁当とおやつと水筒を入れると、愛情を探す旅に出掛けることにしました。
でも、来る日も来る日も、「愛情」を探して歩き続けているのに全く見つけることが出来ません。
あっという間に秋が過ぎ去りました。
✩
大人になった雪ちゃんは、親から愛情や関心を向けて貰わず育った女の子です。
だからずっと愛情を探し求めていました。
雪ちゃんには子供の頃、家の中では居場所が無く、隅っこの方で縮こまり寂しさを抱えて過ごしてきました。
親からの愛情が欲しくて、いつも気を使いながら話をしたり、心配をかけないように辛いことは話さず、良い子でいようと頑張ってきたのです。
それなのに愛情は貰えませんでした。
「愛情って何処にあるのかしら?」
冬晴れでぽかぽか陽気の冬の日の午後、大人になった雪ちゃんは、雪ちゃんを好きになってくれた人のお嫁さんになりました。
雪ちゃんの気持ちや雪ちゃんの存在を受け入れてくれる優しい人に出会えたのです。
その人はとても優しく雪ちゃんのことを包み込んでくれます。
雪ちゃんの話も聞いてくれます。
雪ちゃんのことをどんな小さなことでも褒めてもくれます。
雪ちゃんはようやく「愛情」を見つけることが出来ました。その人から愛情を貰うことが出来たからです。
こうして冬が過ぎ去りました。
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またぽかぽか陽気の春が来ました。
大人になって「愛情」を見つけることができた雪ちゃんは、今迄の雪ちゃんとは違います。雪ちゃん自身も相手のことを大切にしたいと思う気持ちが持てるようになりました。そして、相手がして欲しいことや、相手の喜ぶことを出来るようになりました。
こうして、「愛情」を見つけた雪ちゃんは、自分からも相手に愛を注ぐことができるようになったのです。
雪ちゃんは何時までも幸せに暮らしました。
読んで頂きありがとうございました。
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