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38話 死闘

 「オッラァァァァァァァァァァァ!!!」


 マガトスはカロスの頭上から大剣を構えた。


 「氷盾(アイスシールド)


 マガトスの攻撃にいち早く気付いたカロスは、空中に分厚い氷の盾を張り巡らせる。


 「そんな薄い氷なんざ木っ端微塵にしてやるよ!!!」


 「なら、してみるがいい」


 マガトスは地面を砕け散らせるほどの力で、大剣を振り下ろした。


 大剣は氷に直撃し、そして粉々に砕け散る――わけではなかった。


 「なんだと!?」


 「お前みたいな人間が、我の氷に傷をつけれるわけがないだろう」


 「おい!離れろ!!!マガトス様と氷結の白狼が戦闘に入ったぞ!」


 「逃げろ逃げろ!!!」


 「巻き込まれたら死んじまう!」


 周りにいたマラオス王国軍の兵士たちは、マガトスが戦闘に入った途端に顔色を変えて後退していった。


 だがそんなことを気にも止めずに、カロスは分厚い氷を割れずにいるマガトスを見ると、ニヤリと笑って見せた。


 「お前にいいものをくれてやろう」


 すると、カロスの足元から大量の透明な太い蔓が生えた。


 「どうだ?綺麗だろう?」


 カロスの足元から伸びる氷の蔓は、マガトスへ向かっていき手足を硬く縛り、持ち上げた。


 そのまま、マガトスは蔓に振り振り回されて巨大な岩に叩きつけられた。


 「ガハッ……!」


 「やはり人間は弱いな。もっと強いやつは……」


 直後、カロスは背後から今までにないほどの気配を感じ、すぐさま氷盾(アイスシールド)を何重にも発動した。


 氷盾は、マガトスでも傷一つつけることが不可能だったほどの強度を持つ。それを何重にも張り、カロスは何かしらの気配から自らを守ろうとした。


 だが、それは一瞬にして無意味となった。


 「どういうことだ……!」


 カロスの張った氷盾は、そこにいた人物によって、1秒にも満たないほどの速さで切り刻まれていった。


 カロスはなぜ氷盾が破壊されたか理解しようとしたとき、ギリギリ反応できるか出来ないかぐらいの速さで、肩から尻尾に向かって深い傷を負わされた。


 「ぐぅ……!」


 カロスは強烈な痛みに耐えながらも、次の攻撃を入れられないように素早く体制を整えた。


 「仕留め損なったか。本当は体を真っ二つのするはずだったんだがな」

 

 「真っ二つか……。それはいいな」


 「そうか。ならば望み通りに真っ二つにしてやろう」


 すると、その人物は刀を構えて黒い炎を宿らせた。


 「貴様、何者だ?」


 カロスは、目の前で刀に黒い炎を宿らせる人物を真っ直ぐ見た。


 「人間……の名前なんかが知りたいのか?」


 「強い人間と、我が認めた人物だけだがな」


 「そうか」


 その人物は、刀を構えるのをやめて姿勢を正すと、己の名を言い放った。


 「私の名はヴァミア。マラオス王国のギルド順位1位のリーダーだ」


 ギルド順位1位のリーダーか……。それは楽しい戦いになりそうだな……!


 カロスは気持ちを高ぶらせ、目の前にいる者、ヴァミアに向かって姿勢を低くして戦闘体制に入った。


 「なら、始めるとしよう」


 そして五大魔獣の一角、氷結の白狼と、ギルド順位1位のリーダー、ヴァミアとの戦いが始まった。




 


 

 


 


 

 


 


 

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