とあるケンカップルの一生
三七子に初めて会ったのは、俺がまだ幼稚園児だったある日のことだ。
その頃の俺は所謂ガキ大将ってやつで、同年代のやつらより一回りガタイもデカかった俺は、近所のガキ共を力で無理矢理ねじ伏せ、自分の手下にしていた。
その日も俺はいつも通り、縄張りの公園で手下達と砂場を占領し、ドデカイ砂の城を作って悦に入っていた。
「ちょっと、そこのあなた! 砂場を独り占めすんじゃないわよ! 砂場はみんなのものでしょ!」
「……あ?」
そこで俺は、初めて見る同年代くらいのおかっぱ頭の女に怒鳴られた。
「……誰だお前?」
「私の名前は柏木三七子、6歳! 昨日この町に引っ越してきたのよ!」
「……」
そこまでは聞いてねーよ。
6歳ってことは俺と同い年か。
だが、この三七子とかいう女が、この俺を前にしても一切物怖じせず凛とした眼を向けているのが、俺は我慢ならなかった。
しかも女のクセに!
ここでこの女に舐められたままでいるのは、ガキ大将としての沽券に関わる。
もちろんこの頃の俺が『沽券に関わる』なんて言葉を知っていたはずはないが、本能的に俺は、『この女は直ちに、手下達の目の前でねじ伏せねばならない』と直感したのだった。
「オイ、クソ女」
俺は立ち上がって三七子を上から睨みつけた。
「クソ女じゃないわよ! 私の名前は柏木三七子だって言ったでしょ!」
「うるせぇぞクソ女!! 女だからって手加減すると思うなよ! ブッ飛ばすぞ!!」
俺は左手で三七子の胸ぐらを掴み、右手で拳を握って恫喝した。
大抵のやつはこれでビビッて俺にひれ伏す。
――が、
「やれるもんならやってみなさいよ!! 私は絶対あんたなんかに負けないからね!」
「っ!」
三七子はビビる気配すらなく、怒りの炎をその眼に宿していた。
……くっ!
「クソがあああああッ!!」
その眼を見た瞬間、俺の中で何かが弾けた。
俺は右手で思い切り三七子を殴りつけた。
「うッ!……このおおお、やったわねえええええ!!」
「っ!?」
ところが、三七子は微塵も怯まず、俺にビンタを返してきたのだった。
「イッッテーナこのクソ女がああああああ!!!」
「クソ女って言うなああああああ!!!」
そこからはもう地獄絵図だった。
俺と三七子は砂場の上で、死闘と形容しても差し支えない程の殴り合いを演じ、近くにいた大人達が止めに入る頃には、俺も三七子も全身がボロボロになっていた。
俺の作った砂の城も、グシャグシャに踏み潰されていた。
だが、最後まで三七子は、一滴の涙すら流すことはなかった。
この日から俺と三七子の、長きに渡る因縁の幕が上がったのだ。
「ちょっと! ここではドッチボール禁止って先生が言ってたでしょ!? 先生に言いつけるわよ!」
「アァンッ!?」
あれは俺が小学5年の時だ。
不幸なことに、俺は小学校に上がっても常に三七子と同じクラスになっており、ほぼ毎日三七子に突っかかられて、そのたびクラス中を巻き込んでの大喧嘩を繰り広げていた。
この日は俺が男友達数人と、昼休みにボール遊び禁止の裏庭でドッチボールに興じようとしたところ、またしてもどこからともなく三七子が飛んできて、先生にチクるなどという、この世で一番卑怯な方法で俺達を圧しようとしてきた。
「うっせーぞクソ三七子! 先生が怖くてドッチボールができるかよッ!」
「クソ三七子って言うな!! 何であんたはいつもルールが守れないのよ!」
「ルールなんか守って生きて何が楽しいんだよッ!」
「楽しいとか楽しくないとか、そういうことじゃないでしょ!!」
「何だとコラアァァアアア!!!」
「何よおおおおぉぉおおお!!!」
またしても俺達は取っ組み合いの喧嘩になり、偶然通りかかった先生に止められるまで、俺達の死闘は続いた。
「ちょっと! いい加減ちゃんと学校来なさいよ! このままじゃあんた、本当に卒業できないわよ!」
「何でお前がここに!?」
あれは俺が中学3年の時だ。
絵に描いたようなヤンキー街道を突き進んでいた俺は、毎日学校をサボって近所のゲーセンに入り浸っていた。
世の中に対する不平不満をヤンキー仲間達と共に、『社会のルールに逆らって生きる』という手段で晴らしていたのだ。
それに流石にここまでは三七子も来ない。
俺は生まれて初めて、本物の自由を手に入れたのだ。
――だというのに、何でこんなとこにまで三七子が来るんだ!?
まだ午前中だぞ!?
「……お前、学校はどうしたんだよ」
「うるさいわね! そんなことどうでもいいでしょ! いいから一緒に学校行くわよッ!」
「うわっ!? オイッ! 引っ張んなよ!!」
三七子が無理矢理俺の袖口を引っ張って、俺を連れ出そうとした。
「ッ放せよコラァ!」
「キャッ!」
俺は三七子の手を振り解いた。
「何でお前がそんなことすんだよ!? お前には俺がどうなろうが関係ねーだろーが!!」
「関係あるとかないとか、そんなことどうでもいいでしょ! いいから行くのよ学校にッ!」
「学校なんか行っても意味ねーよ!!」
俺は自由に生きてーんだ!
「たとえ意味がなくても行くのよ! それがルールなのよッ!」
「ルールルールって、お前はそれしか言えねーのかよッ! そんな生き方して楽しいか!?」
「楽しいわよッ!」
「――!」
……何だと。
「人生ってのはね、ルールを守った上で生きるから楽しいのよ! みんなで決めたルールを破って、自分だけ人に迷惑かけて好きに生きて、それの何が楽しいの!?」
「……くっ」
「あんたはそうやって社会と戦ってる気になってるのかもしんないけど、そんなのはただ社会から逃げてるだけよ!」
「なっ!?……んだとこのクソアマがああああ!!!」
「クソアマって言うなああああ!!!」
結局ここでもまた掴み合いの喧嘩になり、見兼ねたヤンキー仲間達が仲裁に入るまで、俺達は絡み合った。
「か、柏木さん……、好きです! 僕と付き合ってください!」
「え……」
っ!?
あれは俺が高校3年の時だ。
すっかり残暑もなくなり、秋の色が濃くなってきたある日。
俺は校舎裏で、三七子がチビのヒョロガリ男から告白されている現場を、偶然目撃してしまった。
俺は咄嗟に近くの木の陰に隠れた。
三七子に告白!?
あの三七子に!?
正気かあのチビヒョロ!?
あんな女のどこに惚れたんだ!?!?
「で、でも……、私なんかどこも可愛いところないよ?」
うんうんその通りだ!
可愛くないところは身体中の細胞の数よりも多いが、可愛いところはただの一つもない!
仮に可愛いところが発生したとしても、がん細胞の如く、片っ端から白血球に駆逐されているだろう。
「……何だろう、今誰かにバカにされた気がする」
っ!?
エスパーかあいつ……。
「え? 柏木さん、何か言った?」
「う、ううん! 何でもないの」
「そう……。それで、へ、返事を聞かせてもらってもいいかな?」
「え? ああ、えーっと、その……」
三七子は柄にもなくもじもじしながら、言葉に詰まっている。
何だよッ!?
そいつが好きじゃないなら、さっさとフれよ!!
「……もしかして柏木さん、誰か他に好きな人でもいるの?」
「えっ!? す、好きな人!?」
チビヒョロにそう言われた途端、三七子は顔が真っ赤になった。
……くっ!
「テメェこのチビヒョロコラァアア!!」
「「っ!?」」
堪らず俺は木の陰から飛び出し、チビヒョロの胸ぐらを掴んだ。
「テメェ何ひとの女に手ぇ出そうとしてんだオラァアアッ!!」
「「っ!!!」」
…………あ。
俺、今、何て言った!?
い、いや、今のは違うんだ!
俺は別に、三七子のことなんか何とも思ってないんだッ!!
「す、すいませんでしたあああああ」
「えっ!? あ、オイ!」
チビヒョロは脱兎の如く走り去っていった。
「……」
「……」
後には俺と三七子だけが残された。
う、うわぁ……。
やっちまったぁ……。
「――あっ! もうこんな時間か。じゃ、じゃあ俺はこれで」
俺は時計を見るフリをしながら、その場から去ろうとした。
――が、
「ちょっと待ちなさいよ」
「……っ」
三七子に止められた。
ま、まあ、そりゃ止めるか。
「……何だよ」
「さっきのはどういう意味なの?」
「……さっきの? 俺何か言ったっけか?」
「っ!」
こうなったら全力でとぼけるしかない。
「……卑怯者」
「っ!……何」
卑怯者?
卑怯者って言ったか、今?
「あんたは卑怯者よ! そうやっていっつもいっつもいーーーっつも逃げてばっかりで!! ちょっとは私の気持ちも考えてよ!!」
「――っ!?」
ただの一度も俺の前で涙を見せたことがなかった三七子が、その瞳を潤ませていた。
「男だったら一度くらいは、逃げずにちゃんと前を向きなさいよ! 私の名前を、ちゃんと呼びなさいよッ!!」
「…………くっ!」
クソがあああああああああ!!!
「三七子ッ!!」
「何よッ!!」
「…………す、好きだッ! 俺の女になれ!」
「12年遅いのよッ!!」
「ぶべっ!?」
三七子に思いっきりビンタされた。
何で!?!?
何で今俺、ビンタされたの!?!?
「……ちゃんと大事にしなさいよね」
三七子は俺に抱きついて、俺の胸に顔を埋めた。
……あれ?
これ、俺達は付き合うことになったってことでいいのか?
……まだ俺、さっきのビンタが腑に落ちてないんだけど。
「うーん。今のホテルは、披露宴会場の雰囲気はいいんだけど、料理があまり美味しそうじゃなかったんだよねー。――しょうがない、また次を探すか」
「ハァ!? マジで言ってんのかお前!?」
俺がやっとスーツというものを着慣れてきた、26の誕生日を過ぎた頃。
俺と三七子は、結婚式場探しに東奔西走していた。
しっかし、まさかこの俺が、あんなに毛嫌いしていた社畜になるとはな……。
まあ、俺と三七子が結婚することに比べたら、然程意外でもねえか。
ただ、何件式場を回っても、一向に式場を決めようとしない三七子に、俺はいい加減イライラしていた。
今のところでもう9件目だ。
「……三七子、もういいじゃねーか、今のとこで。料理なんて誰も気にしてねーよ」
「絶対ダメッ!!」
「っ!」
三七子は俺に初めて会った時みたいな、強い意思の宿った瞳を向けてきた。
「女の子にとって結婚式っていうのはね、一生の内で一番大事なものなの」
「……三七子」
「私達が結婚できるのは、私達の家族や友達や会社の同僚の人達が、私達をずっと支えてくれてたからでしょ?」
「――!」
「だから私は、その恩を返すためにも、私達の結婚式に来てくれた人達には、一切の妥協のない最高のおもてなしをしたいの」
「……」
「その人達が10年後、ふと思い出してくれた時に、『三七子ちゃん達の結婚式は、とっても良い結婚式だったよね』って、そう言ってもらいたいのよ、私は」
「……そうかよ」
こうなったらもう三七子は梃子でも動かねえ。
クソメンドクセーが、しょーがねーから付き合ってやるか。
結局俺達の式場が決まったのは、それから更に14件も回った後だった。
「は、はじめまして! 一美さんとお付き合いさせていただいている、吉田誠二と申します!」
「……あぁ?」
娘の一美が30を目前に控えたある日。
一美が婚約者だと連れてきた吉田とかいう男を玄関で見て、俺は自分の目を疑った。
吉田は高校の時に三七子に告白してきた、チビヒョロに体型がそっくりだったからだ。
恐らく体重など俺の半分もないのではないだろうか。
軽く押しただけで、背骨がポッキリと二つに折れそうなくらいだ。
途端、俺の頭がカッと熱くなった。
「帰れッ!!」
「っ!」
「ちょっと、お父さん!」
「あなた」
一美と三七子が、非難するような目で俺を見てくる。
だが、ここだけは譲れない。
「ふざけるなよ! 何だお前のその頼りない身体は! そんなんで、一美を一生守っていけるとでも思ってるのか!?」
「そ、それは……」
吉田は言葉に窮した。
ほら見たことか!
「いいか? 男は何はなくともまず体力なんだよ。腕っ節さえありゃ、大抵のことは思い通りにできる。女だって守れる。――それなのにお前のそのチビヒョロの身体じゃ、何かあった時に一美を守れねーだろーがッ! お前なんかに一美を幸せにできる訳がねえ!!」
「もういい加減にしてよお父さん!」
「お前は黙ってろ一美!」
「いいえ、黙るのはあなたの方よ」
「「「!」」」
三七子が陽炎の如く辺りを歪めるくらいの威圧感を放ちながら、俺の方を見た。
「いいあなた? 一美が幸せなのかどうかはね、あなたが決めることじゃないの。一美が決めることなのよ」
「……くっ!」
「そして一美は、自分の意志で誠二さんを選んで、誠二さんも一美を選んでくれたの。だからこの世に誠二さん以上に、一美を幸せにできる人はいないのよ」
「お母さん……」
一美は瞳を潤ませながら、三七子を見つめている。
「――お義父さん」
「っ!」
吉田が俺のことを、あろうことかお義父さんと呼んできた。
「俺はお前の親父じゃねえ!」
「でも今日からはそう呼ばせてくださいお義父さん。この通りです」
吉田は俺に深く頭を下げた。
……クソッ。
「確かに僕は身体が小さくて細いです。――ですが、僕の命に変えても、どんなことがあろうと一美さんのことは僕が一生守り抜きます。――必ず僕が、一美さんを幸せにします!」
吉田は頭を上げて、子供の頃の三七子みたいな、真っ直ぐな眼を俺に向けてきた。
「お父さんお願い! 私と誠二さんの、結婚を許してください!」
今度は一美の方が頭を下げた。
…………ハァ。
クソが。
「……一美はな、産まれたばかりの頃は、身体が弱かったんだ」
「っ!……お父さん」
一美が顔を上げて、今にも泣き出しそうな顔で俺を見た。
「毎日熱を出してよ。俺と三七子が徹夜で看病しても、全然熱が下がらねえんだ」
「……」
吉田は口をぐっと噤んで、何も言わず俺の話を聞いている。
「医者からはもしかしたら、一歳までは生きられねえかもしれねえとまで言われた」
「お父さん……」
ついに一美は、口元を覆って泣き出した。
「もう俺は、毎日毎日辛くて心臓が張り裂けそうだった。神なんか信じちゃいないが、神社にお参りも何度も行った」
俺の視界が涙で歪んだ。
「だから一美の体調が好転して、元気に小学校の入学式を迎えられた日は、俺は人目も憚らずずっと泣いてたよ」
「……ありがとうございました」
何故吉田が俺に礼を言ったのかは、俺にはよくわからなかった。
「……いいか、吉田。――いや、誠二」
「「っ!」」
誠二と一美が目を見張った。
「……はい」
「一美を泣かせたら、俺は絶対にお前をブッ殺すからな」
「はい」
「浮気なんかした日には、全身の骨を折って海に投げ捨てるからな」
「はい」
「一美を絶対に――幸せにするんだぞ」
「お約束します」
「……ありがとう、お父さん」
「…………クソが」
「はい、じゃあ、話も纏まったことで、早くご飯にしましょ。ご馳走を作ってるのよ。さあ、誠二さんも上がって上がって」
ただ一人、いつも通りの飄々とした態度で俺達の遣り取りを見守っていた三七子が、そう促した。
そして今。
病院のベッドで横たわっている三七子の横顔を、俺は椅子に座ってぼんやりと眺めていた。
「ん? なあにあなた。私の顔に何か付いてる?」
「……いや、少し昔のことを思い出してただけだ」
「ふふ、何を感傷的になってるのよ。気持ち悪いわね」
「……うるせえよ」
若い頃は黒々としていた三七子の髪は、今や総白髪になっていた。
顔中にも、深いしわが刻まれている。
それもそのはずだ。
俺と三七子は、来年で80になるんだ。
俺が鏡を見れば、そこには今の三七子みたいな、しわくちゃなジジイが映っているはずだ。
「……なあ三七子」
「ん? なあに」
「…………何でお前なんだよ」
「え?」
俺は手を震わせながら、三七子に訴えた。
「何でお前が先なんだよ! 普通こういうのは俺が先にいくもんだろ!? それなのに勝手に先にいこうとすんじゃねーよ! ルール違反だろうが!」
「……」
三七子は黙って俺を見ている。
「お前はルールを破るのが嫌いなんだろ!? だったら最後までそれを守れよ!! 俺を――――俺を一人にすんじゃねーよ!!」
「……うん。ごめんね、あなた」
「っ!」
……三七子。
「う……うう……ううぅぅぅ。……嫌だ。嫌だよ三七子! 死なないでくれ!! 死なないでくれよ三七子ぉ!! 俺が悪かった!! 俺が悪かったからよおおお!!!」
俺は三七子に縋り付いて泣いた。
「何言ってるのよ。あなたは何も悪いことなんかしてないじゃない」
「でも……、でも俺は沢山ルールを破った! 気に入らないやつは殴ってきたし、学校だって沢山サボった!」
それなのに。
それなのに何でずっとルールを守ってきた三七子が、先にいかなきゃならないんだ。
「でもあなたは、私を幸せにしてくれたじゃない」
「っ!」
三七子は今まで見たこともないような、朗らかな笑みを浮かべていた。
「私は幸せだったわ。あなたとずっと一緒で」
「……三七子」
「大丈夫。私はちょっとだけ先にいって待ってるだけよ。もう会えなくなる訳じゃないわ」
「うう……ううぅぅ……」
俺の視界がまた、涙で歪んだ。
「……すぐに、俺もそっちにいくからな」
「ははは、勘弁してよ」
「っ?」
「やっと生まれて初めて一人で伸び伸びできるんだもん。せめて10年くらいは一人でのんびりさせてよ」
「……ケッ、そうかよ」
最後まで口が減らない女だ。
そしてそれから1ヶ月後。
三七子は安らかな顔で、旅立った。
更にそこからきっかり10年後。
俺は三七子が寝ていたのと同じ病院のベッドから、三七子のいるところに向かった。
『ははは、10年経った途端にすぐ来るなんて、そんなに早く私と喧嘩したかったの?』
『……うるせえよ』
クソが。
おわり
「伊賀海栗」様からいただいたファンアートを挿し絵にさせていただきました!
誠にありがとうございます!!!
伊賀海栗様が絶賛連載中の
「無人島へ追放された悪役令嬢はモフモフに囲まれ悠々自適な生活を送る」
https://ncode.syosetu.com/n1456fq/
も、是非ご高覧ください!