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第一章

第一話


今日から私、綾瀬 舞彩は高校生!!

イエーイ☆←

現在はなぜか校門前で呼び止められ、理事長室に連れてこられていた。

なぜ!!?

え!?

え!!?

私何かしたっけ!?

理「キミにはこの学園の姫をやってもらう。この学園に王子・姫制度があるのは知ってるな?」

へ・・・?

あぁ、なんか学校の中の(いろんな)トップ数名が選ばれる王子・王女制度。

学業・運動神経・内申・容姿← 全てが平均を超している男女数名が選ばれ、Sクラスに集められる・・・らしい。

それに・・私が?

『はい・・知っています。それを私が?』

えええええええええ!!!?

いや・・そんなまさか。

理「そう。頑張ってね。あ、ちなみに霧島さんも姫だから」

あげはも!?

霧島 あげは、彼女は小学校からの私の親友だ。

私の兄・綾瀬 快翔とあげはの兄・優多も実は親友だったりする。

つまりは、兄弟そろって同じ家系と仲がいいのだ。

ちなみに、快翔にぃと優多、その二人以外の”Studentcounci”メンバー(兄はどちらも)が王子なんだそうだ。

六人とも前からの知り合いで、ため口呼び捨ての関係だ。

あ、ちなみに”Studentcounci”っていうのは、この高校独特の生徒会の呼び名らしいよ!

まぁ英語にしただけなんだけどw

『わかりました』

失礼しましたと言って理事長室を出て、Sクラスに入った。

あ「舞彩!!やっときたー!!」 

『あげは!!』

ドアを開けて早々にあげはに抱きつかれた。

すると快翔にぃ、優多、真広、澄人、蘭、蒼依がこちらにを向け、なぜかいっせいに顔を輝かせた。

快・優・真・澄・蘭・蒼「「「「「「舞彩!!」」」」」」

『みんな久しぶり!今日からよろしくね☆←』 

あ「よろしくぅう↑」 

あげはのテンションがやばいw

?「みぃんなぁ!おはよぉ!またせちゃってぇごぉめぇん(ハァト 」

オエッ←

超ぶりっこじゃんこいつ。

誰も待ってないよw

むしろ存在知らなかったよ!!ww

みんなが引いてんのに気づいてないのか・・・?もしやこいつ・・・天才!!?

”Studentcounci”・あ「「「「「「「wwwwwwwww」」」」」」」

!?

『何でみんな笑ってんの?』 

あ「全部声に出てた系←」 

『なぬぅ!!?←』

いつのまに!!?

優「www・・・やっぱ舞彩サイコー!ww」 

蒼「それなっwww」 

『えー?そーかな?』

あれ~?背にぶりちゃんの熱~い視線が突き刺さってる!←ww



キーンコーンカーンコーン・・・



私はその視線を華麗に(?)スルーして←

席に着いたのだった。





第二話


ぶ「ねぇねえまぃちゃぁんきょうのぉお昼休みにぃ屋上にぃきてくれなぁいぃ?」

読みづらい!w

ていうか表示がぶりってww

こいつ結局名前なんなんだろ?

ぶ「あぃりぃまってるからぁ」

あー。

副校長の娘か。

だからSクラスにいるんだ!

やっと納得できた。

親の権力くそ食らえ←

『はいはい行きますよ』

私の答えを聞いて満足したのか、愛理は教室をでていった。

あらまぁなぁんてわかりやすいのでしょう☆←

『カッターキャー?展開早っ!← 』 

あ「裏切り者にして潰すってことか。どうする?」

どうしよ・・・。

『ん~私を信じる(ふりをする)側とぶりを信じる(ふりをする)側でわかれて敵対する?』

まぁこれが一番簡単だよね。

あ「それでいいと思う」 

だよね。

『じゃあぶり側』

・・・・・ゼロ人☆←

『・・・私側?』

・・・・・全員☆←

決まんねぇww

『わかれてないね・・・もう全員私の味方でいてくれたら心強いのになぁ(ショタヴォ)(ボソッ)』

あ、つい本音がw

”Studentcounci”・あ「「「「「「「・・・・・!!!」」」」」」」

あれ?

何でみんな驚いて・・・?

あ「もう全員舞彩の味方でいいよ!一方的にぶりを潰そう☆←」

・・!?

もしかして、みんなにつぶやき聞こえちゃってた系?

”Studentcounci”「「「「「「おう!(うん)!」」」」」」

え・・・。

『いいの・・?っていうかつぶやき聞こえちゃったんだ・・・』

あ。

あ「もちろん!!」

そう言って微笑むあげはの向こうで、”Studentcounci”のみんながうんと頷いてわらってくれた。





第三話


キーンコーンカーンコーン・・・


四限が終わった。

あーあ、屋上行かなきゃな~。

あ「私も行く!!!」

心を読んだ!?

『え、でも あ「一人で来いと入ってなかったじゃん!!」 ・・・』

遮られてはっとする。

『そういえば、そうだね☆』 

あ「そーそ。だから行こ?」 

『うん』

正直言って憂鬱だったけどあげはがいてくれるなら安心だな!

あ「嬉しいこと言ってくれるね・・・」

え?

『まさかまた・・・?』

コクンとうなずいたあげはは、キュッと私を軽く抱きしめ、満面の笑みでこう言った。

あ「さ、ぶりのとこいこ★」

あ・・・あげはさん?

星が黒いよ?

何をするつもりでいらっしゃるんだろう・・・。

怖いからほっとこ。←



・・・移動中・・・



到着!

愛理は・・・いたいた。

(できればいないでほしかったなんて言えない)

愛「遅いわよ!」

え?

四限目終わったタイミングですぐ来ましたけど?

あんたが早すぎるだけだよ!www

てゆか来てあげた私って超優しくない!?ww

『はいはいすいませんね』

謝る必要ないんだけどなw

この変からかな?

録音ボタンポチッとな☆←

愛「余裕でいられるのも今のうちよ。今から”裏切り者”になるんだからw」

あぁ・・・表向きはねw

あげはと顔を見合わせて爆笑していると、ぶりはいらっときたのか

愛「私の王子様達に近づいてんじゃないわよ!!」

え?

あんたより前から仲良かったんだけど???

てゆうかむしろあんたひかれてましたけどw??

え??ww

愛「カッターキャーしてやる」

宣言しなくてもいいのにww

震えて

『え・・なんで?・・・そんなこと(震え声)』

演技をする☆←

愛「今更おびえたって遅いわよ!スゥ キャアアアアアアア!!!!」

バタバタバタバタ。

人がやってくる音がする。

もぶ「どうしたの?愛理ちゃん大丈夫!?」

もぶちゃんじゃん。

副校長の権力がそんなにうらやましいかw

愛「まいちゃんがあ突然私の王子様に近づくなってぇカッターでぇ切ってきたのぉグスッ」

wwww

それお前だろww

もぶ「は!?舞彩ちゃん・・舞彩サイテー!!」 

モブ「死ねよゴミ屑!」

・・・。

(やっぱり人に罵られるのってちょっと怖いな・・ハハハ)

あ「舞彩はそんなことしてない!」 

優「舞彩がやったって言う証拠は??」

あげは・・優多。

『いいよ、かばわなくて。あげはたちまでいじめられる』

・・・。

あれ?

おかしいな・・演技だったはずなのに・・・ほんとに哀しくなってきた。

愛理達がいなくなった。

『録音完了っと☆さ、じゃ。みんなよろしく』

無理にテンションをあげてみんなに告げる。

そして、また考え込んだ。

あ、やっぱりっていうのは、私は親が離婚してるんだけど・・その親が離婚する前にめっちゃ罵られ殴られ生活だったからさ。

快翔にぃがいないときだけだったから快翔にぃは知らないけどね。

普通にトラウマになったからさww

ちょっと・・苦しくなってきちゃって。

そんなことを考えていたので、私は気づかなかった。

みんなが、私のことを心配そうに見つめていたことに。

・・・・。

『お昼食べてない!!』

どーりでおなかがすくと思った!

快「そーだな、昼にすっか!」

さっすが快翔にぃ!

うんと頷いて、私は弁当箱を広げた。

え?

何で持ってるのって、それは・・小説のちかr((

その後は、普通にお昼を食べて教室に戻った。





第四話


快翔side


え?

俺サイド!?

よっっしゃ、主人公以外のサイドって初じゃね!?((メタい

とまぁそんなことは置いといて。俺は一人、席に座ってさっきの舞彩のことを考えていた。

舞彩は、親が離婚する前に暴力を受けていた。

たぶん俺がこっそり帰ってきててその現場を見てた、なんて親も舞彩も知らないけど。

主に暴力をしていたのは父、暴言を吐いていたのは母だった。

あのあと結局、母親に引き取られたんだけど・・・。

その母親も俺が中三になった頃に亡くなった。

あのときの辛そうな表情はきっと、このことを思い出していたんだろうな。

そう考えると、俺まで胸が痛くなってきた。

みんなも心配してたし、話しとく・・べき、か。



・・・五限・・・



やっと終わった。

舞彩が先生の雑用をやらされている間に、みんなを集める。

そして、この話をした。

あ「舞彩・・・!」

一番に声を上げたのはあげはだった。

「あ、でも。この話は舞彩は俺が知らないって思ってるから知らないふりをしろよ」

一応念押ししておく。

俺の威圧を受けてみんなが息をのむのがわかった。

『何話してるの?ってか何でそんなにみんな固まってんのさwww』

っ・・・・!!

心っ臓とまったかと思った・・・!

「いや、お前が急に現れたから驚いたんだよ」

嘘は言ってない・・☆←

『なにそれ!あってか快翔にぃって私のことときどき”お前”って呼ぶよね~w』 

「悪いかよw」 

『べっつに~?』

よし、ごまかせた!←

みんながナイスって顔でこっちを見ている・・・www

マジホント危なかった・・・!



キーンコーンカーンコーン・・・



さ、六限っと。

さっさとぶりっこ潰して、平和に生活しよう★←





第五話


翌日。

今日は休日だ。

私はすご~く暇だったから配信をしていた。

『みんなひさしぶり!暇だったから配信するよ~』



>>>久しぶり!

>>>今日何枠??

>>>お久しぶりです!!

>>>shadowさん今日なにするのー?



『うーん・・雑談・・・かなぁ?』



>>>雑談!

>>>私得!!

>>>お茶失礼します!



『お、お茶ありがとう!(イケヴォ)』



>>>イケボオオオオオオ!!!!!

>>>私得!!!!!!

>>>こんなイケヴォでお礼言ってもらえるならお茶なんか何個でも投げる!!!

>>>↑同意

>>>↑同意!!



『ほんとに?ありがと!(ショタヴォ)』



>>>今度はショタヴォ!!!?

>>>よし。今日はお茶祭りにしよう!←

>>>↑了解!

>>>↑把握



『wwwマジで?(エロヴォ)』



>>>////

>>>も・・・もうこの世に心残りはない←

>>>↑それな



快「ご飯何食べる~??」

『お兄ぃ!?あ、えーっとね、オムライスがいいな!だめ?(カワヴォ)』

快「ん。おk。待っててな」



>>>お兄さん!!?

>>>イケヴォ!!

>>>てかカワヴォォォォォォ!!!!

>>>いいよ!いくらでもオムライス作ってあげる!!(すいません)

>>>↑それー!



『ほんと?じゃあ、よろしく☆←』

快「できたよ?」

『えっ早!わかった。というわけで、またね!!乙でした!』



>>>ほんとに早!!

>>>おつー!

>>>乙でした!!

>>>お疲れ様でした!!!



【shadowさんが配信を終了しました】



さ、オムライス食べよ!





第六話


快翔にぃがめっちゃ速いスピードで作ったオムライスを食べた後。

『めっちゃおいしい!?・・・・え!?(あんなに速く作ってたのに!?)』 

快「・・・なんだよ。おいしかったらなんかおかしいのかよ」

あ。

快翔にぃ拗ねちゃったw

『ww違うよ、凄いスピードで作ってたからおいしいのに驚いただけwww』

笑いながら慌てて付け足したら、快翔にぃは顔を少しかがやかせた。

・・・。

『快翔にぃってほんと私のこと好きだよね~www』

あ。

しまった、つい本音がw

快「そーだよ、悪いかw」

快翔にぃ・・・・w

シスコン宣言www

『あ、そーだ、快翔にぃ~』 

快「ん?」

快翔にぃを歌い手界に引きずり込むぞ~☆←

『一緒に歌い手やろ!』

あ、でも配信に参加するだけでもいいかもなぁ。

快翔にぃはいきなりこんなことを言われて戸惑ったようだ。

『あ、配信いっしょにやろーよ!』

はたして、OKはでるのか!?←

快「まぁいいけど・・・なにするのか俺全くわかんねぇよ?」 

『知ってる☆←』

出たアアアアアア!!!!←

『じゃあ明日、早速やってみよ-!』 

快「明日!?」

驚いている快翔にぃを放置して←

自分の部屋にかえったのだった(こもった←)






第七話


はい、今日は日曜日なんで快翔にぃと配信しまーす!

時がたつのが早いって?

小説の力☆っさ!←

とゆわけで通知だそー。

【モイ!Androidからキャス配信中_お兄ぃが参加しまーすw_】


『あーあー。聞こえてる?おけけ??』



>>>聞こえてます!

>>>聞こえてるよー!

>>>通知来たよ!お兄さん!?

>>>あ、なにげに1コメげっと!



『ありがとー。そー、今日はお兄ぃいるよ!1コメおめでと!(ショタヴォ)』

快「どーも。shadowの兄ですwよろしくー」

快翔にぃ配信めっちゃ慣れてるじゃんwww

なにが全くわかんないだしwww



>>>お兄さんもイケヴォ!!!

>>>美声兄妹!!

>>>↑それな!

>>>ショタヴォォォォォォ!!!!!



『私はゴミヴォだけどねwww』



>>>shadowさんのどこがゴミヴォ!!?

>>>↑同意

>>>↑同意

>>>↑同意



『wwwなんかコメ欄が同意で埋まったんだけどwwww』

快「同意←」

『お兄ぃまで!!?』



>>>ああ・・・微笑ましいやりとり←

>>>この兄妹ほんと好きだわぁww

>>>↑マジそれな!



『微笑ましい・・のか?すき?私もリスナーさん好きだよ!(カワヴォ)』

快「・・・shadowが可愛すぎてツライ←」



>>>お兄いさんに同意

>>>ツライ!!

>>>ツライ!!!

>>>ツラすぎる!!!←



『wwwwwあ、もう三十分か。今日は一枠で終わるね~乙でした!!』

快「お疲れでした←」



>>>乙でした!!

>>>お疲れ様でした!!

>>>お疲れでした!?w

>>>shadowさんまたね~



『ん。またね!(イケヴォ)』


【shadowさんが配信を終了しました】


楽しかった!






オマケ


~配信が終わった後のコメ蘭~



>>>最後でイケヴォ使うのってズルくない!?

>>>↑それな

>>>あーもう一生shadow推しだわ~←

>>>↑同意

>>>↑同意

>>>↑同意



この後もずっと同意が続くという・・・。

みんなshadowが大好きなのでした(笑)





第八話


今日は月曜日!

私は普通にSクラスにいった。

すると・・・。

あ「舞彩!!ちょっとトイレいこ!」

急にあげはが声をかけてきた。

『じゃあ、荷物置いてからね』 

あ「あ、あのねっ!」

教室の自分の席を見ると・・・。

・・・消えかけの”死ね”などの悪口を、一生懸命消してくれている愛理以外のSクラスのみんながいた。

『おはよ~』

私が声をかけるとみんなビクッとして、

蒼「舞彩!僕たち、みんな舞彩の味方だからね!」 

真「できれば見ないでほしかった・・けど、こんな奴らのこと、気にすんなよ」

と口々に励ましてくれた。

みんな・・・。

『うん?ありがと!でも私、こんなの気にしないよ?っていうか残しておいて』

え!?ッとみんなが驚いた顔をしてたから、

『みててみな♪』

と声をかけておいた。

先「おはようござ・・・ってどうした綾瀬!その机!」

きた。

このタイミングで・・・。

『高橋さんにやられました。・・気にしてないので大丈夫です(ポロ 涙が一筋零れる)って、あれ・・・?(涙声)』

演技最高☆←

ってあれ、みんながこっちを心配そうに見てる・・・?

演技だって気づいてないのか!w

先「・・・わかった。とりあえず、机は・・・先生のあまりの奴を使いなさい」 

『はい・・お気遣いありがとうございます(まだ涙声←)』

机を交換して。

朝のHomeroomが終わった。

快「舞彩!お前やっぱり無理して・・・!」 

『え?なんのこと??』 

快「なんのことって、やっぱり気にしてたんじゃないのか!?」

あ、演技ってことやっぱきづいてなかったかww

『あ~。あれ演技だからw見ててっていったでしょう?wwボソッ』 

快「・・・!!?」

かっwwかおがwww驚きすぎwwwww

周りで聞き耳を立てていた(愛理以外の)Sクラスのみんなも同じような顔をしていた・・・www

そしてあっという間に授業が終わって放課後。

過保護なみんなが私のいじめを心配したため、”Studentcounci”とあげはに囲まれて帰路をたどっていた。

わーすごーい愛理達から熱ぅい視線が・・・!←

それはもちろんガン無視して←

普通に家に帰った☆←






第九話


次の日。

学校に行くと、校門前に待期してたと思われる愛理の手下達にラチられた←

え?

・・・まさか直接ラチって来るとは思わなかった。

何をされるんだろう。

少し、”怖い”と思ってしまった。

つれてかれたのは第二音楽準備室。

人なんか滅多なことがない限り来ない場所。

・・・やっぱりここだったか。

なぜやっぱりと思ったか?

それには・・いくつか理由がある。

まず・・音楽の授業があるときは必ずといっていいほど見ていた。

何で見てんの?ってずっと思ってたけど、そういうことか・・。

とまぁ、一つ目の理由はこんなとこ。

で、次の理由は。

ひとけがないところ、といえばここだからだ。

たしかに他にもひとけがないとこなんていくらでもあっただろうけど。

どこか不気味に見えるこの第二音楽準備室はまず、誰も入ろうとするどころか近づきもしないのだ。

まぁなにかするにはもってこい、先生ですら誰も出入りしていない、鍵なんてどこにあるかもわかんない・・・という場所なのだ。

副校長の娘だから、そんな情報いくらでも知ってるだろうし、鍵だってあっさり貸してもらえるだろう。

え?

何でお前はそんな情報知ってんのかって?

え?

秘密★←

あっ星が黒いのは気にしないでね★←

で、他にも、普段は鍵が開いてない、普段生活するところから距離が離れている、などなど理由はエトセトラ・・・。

まぁ連れてこられるところ、と推測するには十分な理由が幾多もあったのだ。

愛「何考え込んでんだよ!っていうかお前、私の王子様に近づくなって言ったよな!?」

・・・まだ私の王子様とかいってんの?ww

急ににやっと笑みを見せた私を見て何を思ったのか、

愛「笑ってられるのも今のうちよ!」

と声を尖らせた。

・・・ww

・・・っと。

おもむろに愛理が取り出したのは・・果実ナイフ!?

それを見た瞬間、トラウマ時代のあるシーンが視界をよぎる。

・・・そう、私は昔、父に暗い部屋に閉じ込められこの”果実ナイフ”でなんども二の腕や太ももなどの傷つけてもわからない場所を切りつけられていた。

・・ッ!!

一瞬で思考がとまる。

顔が引きつるのを感じ、勝手に目が見開く。

大丈夫、これは父親じゃない。

そう思っても、トラウマが目の前の光景と重なる。

異常な驚き(恐がり)ように愛理達は戸惑ったようだった。

でも、止めてくれれる気はないようだ。

愛理はニヤッと笑ってナイフを振りかざし、

_ザクッ_

腕に思いっきり突き立てられた。

・・・ッ!!!

流れ出る血が視界に入る。

その瞬間にまた”トラウマ”と映像が重なる。

その数秒後・・・



激痛とトラウマのせいで私の意識は_途切れてしまった。






第十話


あげはside


あれ?

え!?

もう少しでHomeroomが始まるというのに、まだ舞彩が学校に来ていない。

でも、快翔曰く

快「朝学校に出発した」

らしいのだ。

でも、教室にいない。

「どういうこと!?」 

蒼「学校に来たくなくなったからサボったとか?」

・・・可能性として、それはかなり低い。

舞彩は、そんなことするヤツじゃないし、もしするなら必ず連絡を入れてくれる人なのだ。

「それは、ほとんどないと思う」 

真「じゃあどこへ・・・?」

そう。

そこなのだ。

サボりということはない。

だが、そこまではわかってもその先がわからないのだ。

・・・!

まさか、愛理に!?

チラッと愛理に視線を流す。

すると、ニヤッとした顔でこちらを面白そうに眺めていた。

・・・っ!!

アイツ!!!

しかも、連絡がないってことは、舞彩の身に何かしたってこと!!?

・・・・ッ死ね!!!

思わずそんなことを思ってしまうほど腹が立った。

私の表情の変化に気づいた快翔たちも、同じところまで思考が到達したらしい。

みるまにみんなが怒りの表情になっていく。

快翔が同じことを考えてるのをみんなに確認した後。

快「もしくらい部屋でなにかで切りつけられたりしてたら、トラウマのせいで気を失っているかもしれない」

そう、ボソッとつぶやいた。

舞彩ッ!!!!

気を失っている可能性が高いだろう。

連絡くらい、意識さえあればどうにかするような天才なんだから。

どこにいる!?

どこで、何をされてるの!!?

・・・

落ち着こう。

落ち着いて考えてみよう。

まず、連れて行かれそうなところは?

音楽準備室、理科準備室、印刷室、情報管理室。

この辺が怪しい。

で、印刷室・情報管理室は鍵がかかってるし教師が必ず一日二回朝と放課後に見回っているから、除外しても問題ないだろう。

で、残るは理科準備室と音楽準備室。

これまでの愛理の行動からして、音楽準備室だろうな。

「・・・!第二音楽準備室だ」 

優「根拠は?」

これまでの思考を説明をしている時間はもったいない。

「ある。説明の時間はもったいないと思うから、あとで。さっさといくよ」

全力で走る。



・・・移動中・・・



ついた!!


ガラガラッ バン!!


「舞彩っっっ!!!」

目の前には、腕に果実ナイフ(?)がささり、流血を続けた状態で意識を失って倒れている舞彩がいた。

”Studentcounci” 「「「「「「「舞彩!!!!!!」」」」」」」

怒りが爆発する。

アイツッッ!!!!!

マジで・・・・殺してやる!!

快翔が舞彩を抱き上げる。

快「早く病院に連絡しろ!!」

みんなが動揺して連絡を入れられるような状態じゃないことを瞬時に認識した私は通報する。

そして、救急車があと十分で来ることを確認し、

「みんな落ち着いて!!!!」

とどなりつけた。

蘭「落ち着いていられるかよ!!!!?」

普段は物静かな蘭が怒鳴り返してくる。

「無駄に慌てたってしょうがないでしょ!?あと十分、私達が舞彩のためにできることを考えるのが最善なんじゃないの!!?」

私だって普段は基本おっとりしている。

そんな私の迫力に押されたのか、反抗的な目で私のことをみていたみんなは考え込んだ。

そこで私は舞彩に突き刺さったナイフを抜き、包帯を巻いた。

止血しないと・・・!

澄「あげは、貸して」

澄人は一言そう言って、傷口を少しいじり始めた。

!?

みんながぎょっとする中、澄人は無言で何かをして、包帯を巻き直した。

澄「止血と応急処置だけだけど、気休めにはなるから」

・・・!!?

「なんでそんなのできるの!?」

驚いて問いただすと澄人は

澄「あれ?言ってなかったっけ?俺の親父、病院の医院長」

!?

じゃあさっき澄人が連絡すればよかったじゃん!?w

「聞いてない」

そんなこんなで救急車が来て、舞彩は病院に連れて行かれた。

もちろん無理矢理先生の車に乗り込んでみんなで病院にむかった。

舞彩!!

舞彩が早く意識を取り戻すように祈りながら、待つことしかできない自分を同時に呪った。






第十一話


・・・。

まぶたが重い。

『ん・・・』

必死に瞼を押し上げ、やっと目を開く。

視界に入ったのは真っ白な部屋と私の手を握ってい寝ているあげは、ベットを囲うようにしてたっている”Studentcounci”のみんなだった。

『みん・・な?』

声をかけるとみんなが目を見開き、涙を瞳にためて舞彩、と名前を呼んでくれた。

『何日眠ってた?』

ふと浮かんだ疑問を投げかける。

快「三日」

みんなは、三日間ずっとこの状態で私を見てくれていたのだろうか。

『心配かけてごめんなさい』

素直に感謝の思いを込めてそう謝ると、みんなが抱きしめてくれた。

蒼「ほんとだよね。もう、バカッ」 

真「心配をかけるな」 

澄「気がついてよかった」

安堵の息を漏らしたようだ。

あ「舞彩!!」

そこで舞彩が起きた。

「なぁに?あげは」

泣きながら寝入ったらしいあげはの頬を撫でながら返答する。

あ「なぁにじゃないよ~ ッヒッグス」

新しくまた涙を流しながら抱きついてくるあげは。

涙をぬぐい、抱きしめ返して

『ありがと。』

と囁いて、

『みんなもありがとう』

と笑顔で言った。

あらためてみんなの包み込んでくれるような優しさを感じ、その温かさをしった私。

気がついたら、沢山の涙が頬をぬらしていた。






第十二話


翌日。

脅威の回復力で私は退院した☆←

さて・・と。

いい加減潰しますかw

『あげは~明日潰そ★』 あ「り」

略しすぎだろww

まわしといてね、情報。と伝えて電話を切る。

そしてまた暇になったから配信を始めた。

【モイ!Androidから配信中_退院したw_】


『あー。聞こえてる?』



>>>聞こえてます!

>>>聞こえてるよ-!!

>>>退院ってなに!?



『あーえっとね、私を妬んだクラスのぶりに切りつけられて三日間寝込んでてさ~さっき退院したんだよw』



>>>え!?

>>>は!?ぶりっこ死○し

>>>↑それな

>>>shadowさん大丈夫!?



『だいじょぶだいじょぶwそれに明日親友と潰すから★← (カワヴォ)』



>>>カワヴォ!!!

>>>カワヴォで言われるとちょい怖w

>>>↑それな



快「夕飯何がいい?って、配信中?」

『お兄ぃ!テリヤキチキン!』

快「り」

『略しすぎなw』



>>>微笑ましい

>>>↑それな

>>>お兄さんイケヴォ!

>>>shadow可愛い@AGEHATYO



『あ!AGEHATYO!やほやほ、いらっさい。可愛くないよ(ショタヴォ)』



>>>ショタヴォ可愛い@AGEHATYO

>>>いらっさいって可愛い

>>>かわいい

>>>↑同意

>>>↑同意



快「できたよ~」

『はや!じゃ、お疲れ様~』



>>>毎回早いねお兄さんw

>>>↑それな

>>>おつかれさま

>>>おつでした!!

>>>お疲れ様でした!




【shadowさんが配信を終了しました】




テリヤキチキンおいしそう!

『いただきます』

快「いただきます」

明日は愛理を潰す。

楽しみだな~★←






第十三話


翌日。

ついに愛理を潰す日が来たw

さて、どうしたものかな。

『お昼の放送であの音声流して終わりでいいかな?w』 

あ「手っ取り早くていいねw」 

『うんww』

ということで方法があっさりと決まったw

今日も相変わらず机には悪口が書かれていた。

”死ね” ”この学校から出てけ” ”転校しろよ” ”まだ生きてたんだ?w”

致命的なダメージになるような悪口はぱっと見はなかった。

でも、たしかに私の心に針のように刺さっているのがわかった。

あーあ。

やっぱり、ちょっと『苦しい』や。

そのあと、机をもう一度ゆっくり見る。

すると、そこには・・・!


"君、またいじめられてんの?wざまぁないねwwあの頃から生きてる価値なんてないくせに。

                        父親に捨てられたヤツが、この世に存在する必要ない


                                           風海 爽"


目立たない左下の隅っこの方に、とても(ある意味)印象的な文が書いてある。      

風海 爽。

わざわざ名前付きで書いてきている。

・・・ッコイツ、私の過去をしってる!?

でも、私の記憶が正しければ、幼少期に風海なんてヤツは周りにいなかったはず。

しかし、この口調(?)、この字に、私は見覚えがあった。

そして、”また” ”あの頃” という単語から予測されることは。

  私は、風海 爽と会ったことがある?

”会った”だけじゃなく、それなりに関わったことがあるはずだ。

[ざまぁないなww] [生きてる価値ない] [この世に存在する必要ない]

上記にあるこのいずれもが、私に対する思いを語っている。

・・・すさまじいほどの嫌われようである。

あ「どしたの?とりま落書き消そ?」

心配そうに問いかけてくるあげはを見て、はっと我に返る。

『あ、うん。でも、この落書きだけは消さないでね』

一言だけ言って、あげはが消し始めてくれていた他の落書きを消すのに集中した。



・・・昼食の時間になった。

私とあげはは嬉々として放送室に乗り込む☆←

驚く報道部の人をガン無視して、私はマイクに電源を入れた。


『あー。あー。聞こえてる?どうも、Sクラス一年の綾瀬 舞彩です!


・・・えーっと、今日はみなさんに聞いてほしいものがあるので放送室を乗っ取らせていただきました☆←

さてさて、では、本題。

えーと、みなさん私が高橋 愛理さんをカッターできりつけたことはご存じですね?

それを踏まえてこれを聞いてほしいんです★←


ポチッ


愛「余裕でいられるのも今のうちよ。今から”裏切り者”になるんだからw」


愛「私の王子様達に近づいてんじゃないわよ!!」


愛「カッターキャーしてやる」


『え・・なんで?・・・そんなこと(震え声)』


愛「今更おびえたって遅いわよ!スゥ キャアアアアアアア!!!!」


もぶ「どうしたの?愛理ちゃん大丈夫!?」


愛「まいちゃんがあ突然私の王子様に近づくなってぇカッターでぇ切ってきたのぉグスッ」


ポチッ


・・・このあとの成り行きはみなさんご存じの通りです★←

私はあの日、高橋さんに屋上に呼び出されました。

結果は、”こう”ですw

ちなみに音声加工は一切やっておりませんのでご安心を。

影から映像でも撮らせていただいたので証拠はわんさかありますww

ちなみに今一緒にいる私の親友、同じくSクラス一年の霧島 あげはも他の王子たちも証人になってくれています★←

ではでは、大切なご昼食のお時間をお邪魔してしまい申し訳ありませんでした。


・・・なにか私に言いたいことがある人はお昼休みにSクラス来てね~。以上!』


マイクの電源を切り、何事もなかったかのように放送室を出る。

あ「舞彩かっこいい-!wwってか放送のあの”親友”って嬉しすぎるんだけど!!」

興奮気味に話しかけてくるあげはに笑いながら返答し、そのままSクラスに戻る。




・・・せいぜい勝手にあらがって、潰れてください?w

                        ”自称”ヒロインの愛理様??ww






第十四話


お昼休み。

今日の昼休(お昼休みの略)はやけに印象的だったw

なんとなんと!

全校生徒(”Studentcounci”のみんなとあげは、愛理を除く)が体育館に集まって私を呼び出したのだw

Sクラスにこいって言ったんだけどなぁ~ww

ま、人数多すぎてめんどくさいことになりそうだったからこれでよかったのかもしれないけどw

今は、ステージの上であげはと共にマイクを持たされてたっている。

・・・・。

『で。みなさん何用で私を体育館に?』

マイクを通してその場にいた全員に呼びかける。

・・・すると、代表者らしき人が震える声で話し始めた。

代「私達は、舞彩さんがた王子様・姫様あ、愛理を抜いてですけど、に一言謝罪させていただきたく、お呼び

  立てしたのです。何を理解しているわけでもなかったのに、愚かなことをしてしまいすいませんでした」

そう言って深く礼をした。

全校もそれに合わせて礼をした。

・・・・。

代表者さんは声震えてたしおそらくおしつけられたんだろうな。

あ、愛理を抜いてですけど は普通に草はえたwwww

”Studentcounci”とあげはと私あわせたらもう大草原じゃんww←

っといけない、ちょっといろいろ言いたいんだった。

『・・・うーん。結論から言うと、まぁ、いいよ。許す、なんて偉そうな言い方したくないけど、そういうこ

 と。でも・・・。


あ、こっから先は独り言だから聞き流してくれていいよ。

代表者ってさ、どうやって決めた?

どうせ逆らえないようにして押しつけたんでしょう??

声震えてたし。

まぁ、愛理がカッターキャーしたからあんなことになったのは全部愛理の責任だしそこはもういいんだけど。

事実を知って、みんなは愛理に何をしようと思った?

私と同じように今度は愛理をいじめるの?

別に愛理じゃなくてもいいや、周りの友達の誰かがいじめられてたらみんなはどうするの?

自分がいじめられたくないから、自分が助かればいいから見て見ぬふりをする?

それとも自分も加わってそいつのことをいじめる?

どっちにしても”クズ”だよね。

あげはや快翔にぃ、優多、真広、蒼依、澄人、蘭。

みんなは私のこと心配してくれたり、落書き消すの手伝ってくれたよね。

このことをあなたたちはどう思う?

”王子”だから、”姫”だから、いじめられないからやってくれたと思う?

私は違うと思う。

きっとみんなが、あなたたちと同じ立場でも、迷わず助けてくれたんだとと思うよ。

だって、そうでしょう?

立場がどうとか、いじめられるからとかで助けないっていうのは、私は”友達”じゃないと思ってる。

・・・私は、そんなこともわからない人とは話したくもない。

もう一度言うよ。

これは、独り言だから聞き流してくれて構わない。

だけど、私はあなたたちを”友達”だとは思ってない。


はい、以上。まだなんか言いたいことあるなら”ちゃんとした”方法でクラスごと代表決めて放課後Sクラスに来てね~』

はぁ。

めっっっちゃしゃべった!!w

隣であげはが

あ「正論!」

とつぶやいて抱きついてくる。

私は軽く抱きしめ返して体育館を出た。



放課後。

全クラスの代表がSクラスに来た。

みんな内容は同じ。 

ざっとまとめると”あらためてごめん、もういじめなんてしない、私の言葉に胸を打たれた”ってことだった。

全員から聞き終わった私は代表に向かって

『うん。反省(?)したの、よくわかったよ、ありがとう。みんな私達の大好きな友達だから、これで仲直り

。これからもよろしくね!じゃあ、バイバイ(ニコッ)』

っといって手を振った。

代表者のみなさんは走って自分のクラスに戻っていった。

『じゃ、っみんなもばいばい』

Sクラスのみんなにも別れを告げ、私は自宅へと帰った。

今日の帰宅中に見える夕日は、いつもよりもずっと綺麗に見えた。




                                      ~第1章END~




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