表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

86/98

Chapter1-86

「そもそも同性、ね。まああなたから見ればそうだろうけど……」


「それは分かっているよ、リリィ。だからこそ気付かれるわけにはいかない」


 レオンハルトはそういい、風呂へと向かう。


 その間にファーラはドリンクを外に出しておいた。


「しかしながら広い風呂だな。部屋も広いし、ゆっくりできそうだ」


「姫様の部屋とどっちが広かったの?」


 そんなエリファーに、レオンハルトはこういった。


「同じくらいかな。流石に来客用だから、といっても王族用だからランクは高い方だろうけど」


「たまに王が狭い部屋に住まうこともあるそうです。その方が落ち着く、という理由で」


 そんなファーラに、レオンハルトはいった。


「まあ王様も代によって性格が変わるからな。リリィはこの国の悪い噂を聞かなかったか?」


「魔族はよその国の悪口をいうことが多いからあてにはならない、けど人間だった時には聞かなかったわ」


 リリィの言葉にレオンハルトはこういった。


「まあ敵同士だしな。ともかく、今日は風呂入って寝るぞ」


「精気をお願いするわ」


 リリィの言葉に、レオンハルトはこういった。


「分かったって。王家の聖剣よ、リリィに精気を分け与えよ!」


「ふう。流石に精気の補給が無いと落ち着かないものね」


 リリィがそういうと、四人は寝る準備を始めた。


 そして眠りに就き、翌朝になる。


 レオンハルトはドラゴンプリンセスに変身して朝食を待っていた。


「トーストとビーフシチューでございます。ドリンクもどうぞ」


 ヴェラがそういって朝食を持ってくると、礼をして立ち去った。


「いただきます」


 四人がそういって朝食を取り終えると、ヴェラが再びやってくる。


「レーナ姫、こちらに」


「三人はここで待機かしら?」


 レーナ姫の問いに、ヴェラはこう答える。


「お三方は自由に動いて構いません」


「分かった、ならみんなは好きにしといて」


 レーナ姫はそういってヴェラに付いていった。


「ここは?」


「来るときに通ったとは思うけど、広場だよ」


 そんなレクシオン王子に、レーナ姫はこういった。


「つまり、今から式典があるのね」


「ああ、そうなるな。強制ではないが、大勢の人間が集まって来る」


 レーナ姫は階段が兵士で塞がれているのを見たが、それは王族を守るためなので何もいわなかった。


「始まるぞ、レーナ姫。心の準備はできているか?」


「できているわ、レクシオン王子」


 頷くレーナ姫に、レクシオン王子はこういった。


「さて、皆さんお集まりいただきありがとうございます」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ