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Chapter1-81

 エトランズに向かう四人は昼食を食べ終えると駅馬車を走らせ始める。


「さて、そろそろエトランズですね」


「夕方近いからそろそろ見える頃だしね」


 そんなレーナ姫に、エリファーはこういった。


「町が見えてきたわよ」


「ええ、あれがエトランズの町。承認が集まるのでそこそこ発展しています」


 そんなファーラに、リリィはいった。


「主要大国の一つだしね」


「とはいえ、シューヴェスト王国の主要都市よりは流石に小さいわ」


 そんなレーナ姫に、ファーラはこういった。


「ですね。いくら大国といっても中継地点はそんな物です」


「なるほどね。ともかく、そろそろ着くはずよ」


 そんなエリファーに、ファーラはこういった。


「ですね、見えてきました」


「まずは町民に話を聞こうかしら」


 レーナ姫の言葉に、リリィは頷く。


「あなたの話がどこまで届いているか気になるしね」


「ジェノス城の通り道だし、届いているかもね」


 そんなレーナ姫が町民に会うと、彼女はこういわれる。


「あなたがレーナ姫ですか?シューヴェスト王国からわざわざご苦労様です」


「いえいえ、これが私の役割だから」


 そんなレーナ姫に、町民はこういった。


「それでは宿に案内します」


「ありがとう、案内させてもらうわ」


 レーナ姫がそういうと、四人は馬車に乗ったまま宿へ向かう。


 駅馬車を留め、受付に向かうとレーナ姫はこういわれる。


「レーナ姫一行様ですね。お部屋の準備ができております」


「助かるわ」


 レーナ姫は受付に礼をするよ、一等部屋へと案内される。


「中はそこそこ広い、って感じね」


「まああくまでこういった来客が来ても失礼がないように、という感じです」


 そんなファーラに、リリィは頷く。


「確かにね。でも、私は気にしないわ」


「そうね、今までよりは広くて驚いたくらいよ」


 レーナ姫の言葉に、ファーラはこういった。


「宿の人が居ないからいいんですが、あまりそういう話は人前でやらないでくださいね」


「分かっているわよ」


 そうしてレーナ姫が夕食を待っていると、係がやってくる。


「お待たせしました。水牛のモッツアレラチーズのピザと旬の野菜のグリーンスープでございます」


「紅茶も一緒にお召し上がりください」


 そういって係は下がっていく。


「それじゃあ……」


 レーナ姫の言葉を皮切りに、四人はこういう。


「いただきます」


 そして四人はピザに口をつける。


「美味しい……流石ね」


「レーナ姫のいう通りですね。紅茶も格別の味です」


 ファーラの言葉にリリィも頷く。


「濃厚でトローリとしていて、美味しいわ」

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