Chapter1-53
昨日はミスって投稿損ねました、ごめんなさい
ともかく、食事を終えた三人は風呂に入って寝た。
翌朝レーナ姫に変身したレオンハルトと、そして二人の前に朝食が出される。
「ベーコンエッグとサラダになります」
そういって係は下がる。
「いただきます」
三人がそういうと、エリファーは食べながらこういう。
「さて、今日はいよいよフォーンディートに向かうわけだけど」
「そうなりますね。この辺りなら吹雪くこともありませんし」
そんなファーラに、エリファーは問いかける。
「そうなの?」
「吹雪くほどの標高でもないしね。アクシデントで先にいけないってことは早々ないわ」
レーナ姫の言葉に、エリファーは返す。
「なるほどね。食べ終わったらすぐに行くわよ」
そうして三人が食事を終え、受付で支払いを済ませると駅馬車に乗り込みそれを走らせる。
「さて、フォーンディートを目指すわよ」
「フォーンディートの守衛をやるのは寄り道といえば寄り道ですけどね」
そんなファーラに、エリファーは肩をすくめた。
「サタゴニア王国への反攻作戦の手伝いなんだし、充分意義のあることだと思うわ」
「だからこそ受けようとしている、のも勿論ありますよ」
ファーラの言葉に、レーナ姫はこう続ける。
「私たちの目的地はあくまでもラグラント王国、といいたいのは分かるわ」
「確かに、肩ひじを張り過ぎるのもよくありませんね」
ファーラもエリファーのいいたいことに納得したようである。
そして、馬車を進めていると昼になる。
「さて、この辺で休ませましょうか。流石にパスタを作る時間はなさそうですが」
「充分よ。フォーンディートまで一気に突っ切るつもりだから」
そんなレーナ姫に、エリファーは問いかける。
「この途中に宿はあるの?」
「馬車を留めておけるキャンプ地みたいな場所があるくらいね。所謂土手だから地盤が緩いのよ」
レーナ姫の言葉に、エリファーは首をかしげる。
「土手?ってことはこっから先に川があるの?」
「勿論よ。といっても天然の橋が架かっているから進むうえでは問題ないけど」
そんなレーナ姫に、エリファーはこういう。
「確か天然橋だっけ。道にできるくらいは頑丈ってこと?」
「そうなるわね。じゃなきゃ危なくて渡れないわ」
ともかく、三人は馬車を走らせて先に進む。
駅馬車は天然橋を危なげなく渡り切り、道を進んでいく。
すると、そこに城壁が見える。
「あれが、フォーンディート……」
そして三人は検問で留められる。
「そこの駅馬車、何が目的だ?」
「旅が目的だけど、兵員募集中と聞いて加勢しようと」
そんなレーナ姫に、憲兵はいう。
「なるほど。国境を渡った記録もあるみたいだから検品なしで通っていいぞ」




