表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

48/98

Chapter1-48

 鍛冶も終わり、二人は馬車を泊めている宿へと向かう。


 そして彼女たちはファーラと共に駅馬車へと乗り込み、グレウードを旅立つ。


「さて、行きますよ」


「次はどうするの?」


 そんなエリファーに、レーナ姫はいう。


「次は国境の町……ストウールに向かうわ。ここからなら、夜にはたどり着けるわ」


「レーナ姫のいう通りですね。ちょっと出遅れ気味ですが、牧草を多めに食べさせているので止まる必要はありません」


「つまり、ストウールまでは止まらない、ってことね」


 そんなエリファーに、レーナ姫はいった。


「そうね、行くわよ!」


 そうして、馬車は行く。


 途中で、彼らはホットドッグを口にする。


「走りながらだけど、やってみせます!」


 そういって、ファーラは食べながら馬車を走らせていた。


「このままストウールまで、一気に詰めていきます」


「ファーラのいう通りね。ストウールまではまだそれなりに距離があるから」


 そんなレーナ姫に、エリファーはこういった。


「まあ、頑張っていこう」


「さあ、ホットドッグも食べ終えたところだし。後はストウールに着くだけよ」


 そして、三人は夕方ストウールに何とかたどり着いた。


「早速馬に牧草食べさせないとね」


「レーナ姫のいう通りですね。かなりの長丁場でしたし」


 そして馬が牧草を食べ終えると、三人は宿へと向かう。


「そういやあそこに山があるけど、あれが国境?」


「エリファーのいう通りですね。トンネルで繋がっているから、宿は国境にありません」


 とはいえ、とファーラは続ける。


「宿に泊まっていれば検問はスルー出来ますから、そのまま馬車で渡れます」


「それは助かるわ」


 そんなエリファーに、レーナ姫はいう。


「まあ盗賊の類は宿に泊まったら捕まるし、魔族もとりあえず目的を聞かれるわ」


「目的を聞かれるっていうけどさ、レーナ姫。魔族で宿に泊まるのは基本何なの?」


 そんなエリファーに、レーナ姫は答える。


「基本的に吸血鬼や俗にいう悪魔ね。ドワーフやエルフは亜人であって魔族じゃないし」


「ドワーフにエルフ……本でしか見たことないけど悪魔ってヤバくないかしら?」


 レーナ姫はエリファーの抱いた当然の疑問に答える。


「悪魔でも、刹那主義ってだけで人間に害を与えないケースが増えたからね」


「最近は多いんですよね。性的な商売をする悪魔とか中心国では珍しくありません」


 そんなファーラに、エリファーはこういう。


「性的な商売……そこはオブラートに包むべきじゃ」


「それ以外にどういえばいいかわからなかったんです、ごめんなさい」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ