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Chapter1-47

 ディーグル高地を降り、その途中で昼食を取った三人はグレウードにたどり着いた。


「さて、今日はここの宿に泊まりましょう」


 そんなファーラに、レーナ姫はこういった。


「そうね。流石に連続で駅馬車はキツイわ」


「食料も節約できるならしといた方がいいしね」


 そして、三人はそこで出されたトマトピザのチーズ添えを食べていた。


「流石に美味しい。泊ったかいはあるかしら」


「そうね。美味しいわ」


 朝食のクリームシチューもそんな感じで食べきり、彼女達は早々にグレウードを旅立とうとした。


「グレウード、堪能できたかしら?」


「勿論よ。流石に中心都市だけはあるけど、ちょっと武器を見ていっていい?」


 そんなエリファーに、ファーラはこう返す。


「そうですね。昨日は着く頃に日が暮れていましたし……」


「まだチェックアウトは先だし、駅馬車は宿に置いて店を見て回る?」


 レーナ姫に、エリファーは頷いた。


「そうさせて貰うわ」


 そして、バザーでは色んな武器が売っていた。


「とはいっても双剣の片方はドラゴン狩りの報酬で、もう一つはドラゴン狩る時に使っていた剣」


「二つとも名刀といってもいいくらいの代物だから、これよりいい剣は値が張るわね……」


 すると、彼女は一つの剣が目に入る。


「これならドラゴン狩る時に使っていた剣よりは性能がいいわね」


 そんなエリファーに、店員はいった。


「この剣は王様が使っていた代物だってんでちょっと安くなってる」


「普通は逆よね。それくらい由緒正しい代物なんだし」


 そういうエリファーに、店員はこう返す。


「王様が使っていたってんで、恐れ多くて誰も買おうとしないんで値段を下げていたんだよ」


「同情するけど、その値段で買わせて貰うわ」


 エリファーの言葉に、店員はいった。


「このままこの剣を店番代わりにするのは惜しい代物だしな。持ってけドロボー!」


「金払うっていっているんだから、泥棒じゃないような?」


 持ってけドロボー、は日本語だがまあそういうサムシングだろう。


 ともかく、モングラ王国の王が使っていたといわれる剣を手に入れたエリファー。


 彼女は思ったより安く剣が買えたので、自分が持っている剣二つを合わせた剣を作って貰うことにした。


「この二つの剣をかい?」


「そうなるわね」


 そんなエリファーに、鍛冶屋はいった。


「二つともいい剣だからね、合わせがいがあるよ」


「お金は?」


 そんなエリファーに、鍛冶屋はいった。


「このくらいでどうかな」


 鍛冶屋の提示した金額に、エリファーは頷いたのだった。

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