表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

36/98

Chapter1-36

「というわけで、ドラゴンは卵を守っていたみたいよ」


 そんなレーナ姫に、待機していた村人はこういった。


「なるほど、丁度この辺に卵を産んだって訳か」


「一応いっておくけど、妙な真似をしない方がいいよ。卵を奪おうとしたら、今度は敵意と認識するだろうから」


 そんなレーナ姫に、村人はこう返す。


「そんなおっかない真似はできないっての。ドラゴンに近づくのも怖いくらいだ」


 すると、エリファーはそんな村民にこう返す。


「そう?ドラゴンは割と楽に近づける……訳ないか」


「まあ、あなたの力はまじまじと見させて貰ったから」


 村民の言葉に、ファーラはこう返す。


「そうですね。ドラゴンをいさめたお礼として、今晩宿に泊めていただけませんか?」


「どうぞ、喜んで」


 そうして、村民を含め四人が馬車に乗り込んでエルゲルトへと向かう。


 そんな中、ファーラはこういう。


「戦った後でお腹が空いているでしょうし、昼食を食べますか?」


「確かに、お腹ペコペコだよ」


 エリファーの言葉に、レーナ姫はこう続ける。


「そうね。流石に戦った後はお腹が空くし」


「それと、エルゲルトに着いたら馬に草を食べさせましょう。ここまでの足になってくれましたしね」


 そんなファーラに、レーナ姫は頷く。


「確かにね。これからも旅は続くんだし、労わってあげないと」


 すると、村民がこういう。


「良ければサンドイッチ食べないか?」


「人数分ありますか?」


 そんなファーラに、村民は頷きながらこういう。


「流石に、宿に泊めただけじゃ礼には足らないだろうと思ってな。持ってきたんだ」


「ありがとうございます」


 ファーラはそういいながらサンドイッチを受け取った。


 まだお金はかさばるくらいにあるため、その場で消費できる物の方がありがたい。


 勿論お金があることに越したことはないのだが、やはり物ではあるため場所を取る。


 貴重品なので無くすわけにもいかないから尚更だ。


 ともかく村民含め四人がサンドイッチを食べ終えるころに、馬車はエルゲルトへとたどり着く。


「着きましたね。早速、宿の馬小屋に馬車を置かせて貰います」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ