Chapter1-10
話をし終わり、レオンハルトはファーラと一緒に着替える。
「夕食が楽しみね」
レーナ姫を振る舞うため、口調を変え直すレオンハルトにファーラはいう。
「とはいえ、郷土料理のような物だからあまり機体はしない方がいいでしょう」
「いい食事だっていうし、不味くはないはずよ」
「それについては姫のいう通りですね」
結界魔法も既に解き、二人はいつ食事が来ても構わないという姿勢だ。
「お待たせしました。夕食をお持ちしました」
そういって食事が持ち込まれる。
クリームシチューとフィッシュアンドチップス、そしてパンであった。
飲み物は井戸水だが、清潔さには自信があるようだ。
「自然豊かな場所だけあって肉も魚もあるみたいね」
「逆にいえば、それぞれはそこまで備蓄がないともいえますけどね」
そんなファーラに、店の人はこう返す。
「まあ、味の方はお墨付きです」
そういって店の人が立ち去ると、二人はこういう。
「いただきます」
無論『いただきます』は日本語であり、実際彼らがいってるのは『神に感謝を』とかそういうのに近い。
とはいえレオンハルトとしては『いただきます』のニュアンスに近い物として使っているため、
ここでは『いただきます』に統一させて貰う。
「美味しい」
「まあ、いうだけのことはありますね」
ファーラも満足の味に、レーナ姫はこういった。
「ファーラも真似できない、って感じ?」
「地域ごとに味付けは違いますから、そうなりますね。どちらがより美味しいのかは人によりけりです」
流石に、ファーラといえども地域ごとの微妙な味付けの違いまでは真似できないようだ。
「なるほどね。このシチューも中々いけるし、明日から頑張ろうって思えるわ」
「大げさですね。まあ長い旅ですし、存分に英気を養いましょう」
二人はそういいながら、夕食を完食する。
「ご馳走様でした」
無論ご馳走様も日本語だが以下同文である。
「さてと、寝る前に着替えましょう。メイクのしっぱなしは肌に良くないらしいですし」
「それなら先にご飯にすれば良かったんじゃ……」
そんなレオンハルトにファーラはこういった。
「今日は早く着きましたからね。おなかすいていませんでしたよね?」
「そこまで考えていたのか。まあ、今日はまだ時間もあるし二度手間でもいいか」
そういってレオンハルトは化粧を落とし、寝間着に着替える。
「ふう。結界もちゃんと張ったとこだし今日は寝るか」
「まだ早いのでは?」
日が落ちる前なので、ファーラはこう問いかけた。
「確かに朝食を食ってから出るわけだし、少し筋トレしてから寝るか」




