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甘いレモン

SM面接


コンコン


みち子「入りな!!!」


ガチャ


就活生「失礼します!」


みち子「そこの拘束チェアーの前に行きな!駆け足で!」


就活生「はい!」


タッタッタ


みち子「まずは自己紹介をしな」


就活生「はい!ムチ大学イバラ学科の坂田浪漫です!本日はよろしくお願いします!」


みち子「もっと大きい声で!」


就活生「はい!ムチ大学イバラ学科の坂田浪漫です!本日はよろしくお願いします!!」


みち子「もっと!」


就活生「はい!ムチ大学イバラ学科の坂田浪漫です!本日はよろしくお願いします!!!」


みち子「もっと!!」


就活生「ムチ大学イバラ学科の坂田浪漫です!本日はよろしくお願いしま・・ケホッケホッ」


みち子「フッよく頑張ったじゃない、このフンコロガシ野郎」


就活生「ありがとうございます」


みち子「もう座って良いわよ」


就活生「はい、では失礼致します」


みち子「じゃあ次は志望動機を言いな」


就活生「はい。私は大変SMに興味を持っており、普段からよくムチで叩かれております。御社のSMグッズもたくさん持っており、中でもミント入りムチはお気に入りでして、その技術力の高さに感動致しました。私もミント入りムチの様なムチを作ってみたいと思い、御社を志望致しました」


みち子「そう。じゃあもう一回、次は千○ジュニア風に言ってみて」


就活生「はい。俺なぁめっちゃSM好きなんよ、でぇ普段からぁめっちゃムチで叩かれてんねん。でぇ自分らが作ってるSMグッズもめっっっちゃ持ってんねん。でぇ、ビックリするで!なんと・・・自分らのミント入りムチ、めちゃめちゃお気に入り!あれはほんともう堪らんで。俺もう自分らの会社に入りたなったもん」


みち子「全然似てないじゃない、このドブネズミ野郎」


就活生「ありがとうございます」


みち子「じゃあ次は自己PRを言いなさい」


就活生「はい。私の強みはリーダーシップです。ブロッコリーにテープを巻くアルバイトではバイトリーダーを任されてますし、亀甲縛りサークルでは部長を任されています。このリーダーシップは御社で仕事をした際、必ず何処で役立つのではないかと思っております」


みち子「そう。じゃあそれを・・・そうね、福○雅治風に言いなさい」


就活生「はい。俺の強みはぁあんちゃ」


みち子「もう良いわ。この皮と陰毛だけの男」


就活生「ありがとうございます」


みち子「次は最近のニュースで気になるのを教えなさい」


就活生「はい、最近のニュースで気になったのは亀甲縛りされたまま記憶喪失になった人のニュースですね。凄く良い縛られ方をしていたので」


みち子「そう。じゃあ次の質問。自分を動物に例えると何か答えなさい」


就活生「はい。私はカメですね、亀甲縛りされている時なんかはカメそっくりですし、私はカメなんだと思い込んでる時もございます」


みち子「座右の銘は何?」


就活生「縛られても縛るなです」


みち子「挫折、失敗した経験は?」


就活生「放置プレイに耐えられず、ムチで叩いてくれと土下座した事があります」


みち子「将来の夢は?」


就活生「パン屋さんです」


みち子「分かったわ、じゃあ最後に質問はある?」


就活生「亀甲縛りのご経験はあります?」


みち子「えっ・・・あ、あるに決まってんじゃない、何言ってんだ、ケツ毛焼いてやろうか」


就活生「そうですか。では、本日縄を持参して来たので縛って頂けますか?」


みち子「なっ・・・い、良いわよ。すぐに縛り終えてやるわ、この70億人中70億番目の男め」


就活生「よろしくお願いします」


10分後


みち子「これをこうでしょ、これをこうして・・・あれ?これは・・・あれ?」


就活生「はぁ・・・面接官様、もう結構です」


みち子「まだ終わってないじゃない!まだまだやれるわ!そのままじっとしときなさいよ、このクラス一の短所!」


就活生「いや、もう結構です。面接官様、私は分かってしまいました」


みち子「な、何が分かったわって言うのよ」


就活生「貴方が本当はSじゃないって事がですよ」


みち子「ハッ!・・・やはり気付かれてしまったか。そうよ、私はSじゃない。普段は調教されるのが趣味のただのメス豚よ」


就活生「どうりで僕の股間レーダーがあまり反応しない訳だ。貴方はSにしてはあまりにも優しすぎた」


みち子「フッ、どうやらもうとっくに見抜かれてしまっていた様ね、私もまだまだだわ。良いわ、合格よ」


就活生「えっ?」


みち子「ご・う・か・く。実はこの試験はね、Mが偽りのSを見抜けるかどうかを試す試験でもあったの」


就活生「そうなんですか。よく攻められるなと思えばそういう事だったのか」


みち子「まさか就活でマイ縄を持参してくるとはね、そんな人初めて見たわ。貴方やるわね」


就活生「いえそんな、ドMなら当然です」


みち子「受け答えも良かったし、貴方なら即戦力になりそうね」


就活生「ありがとうございます」


みち子「あっもうこんな時間か。では、今日はもうこの辺で終わりにしときましょうか」


就活生「はい、本日はありがとうございました」


みち子「此方こそ来て頂いてありがとうございました。気をつけて帰ってね」


ガチャ


就活生「では、失礼しました」


みち子「はい」


バタン


みち子「フゥ疲れた・・・」


そして後日彼から連絡があった。その内容はやっぱりパン屋さんになりたいから内定を辞退させて欲しいとの事だった。


みち子「あぁ、そうですか。じゃあパン屋さんになれる様に頑張って下さいね、応援しています。・・・はい、失礼します」


電話ガチャ


みち子「・・・・・転職しよ」


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