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33,ダンジョンレベルアップ宣言(42)

 慰労会が終わって、メイと二人であーしの落ち着きルームで打ち合わせ中ッス。

 メイの作るおいしいものに心奪われそうになったッスが、コテンパンのためにきっちり我慢ッス。


 ゲームで集めた情報を駆使しておもしろダンジョンの完成度を高めて行くッス。二人でちっちゃい模型を作ってシミュレーションもしてるッスよ。


「あら、これは明後日使うダンジョンかしら? なかなか楽しそうね」


 いつの間にかメニューが専用コタツでくつろいでいたッス。

 みんなの意見も取り入れておもしろなダンジョンにしたいッスね、と言ったらいつの間にか全員集合してたッス。テラッチコテンパンプロジェクトが大がかりになってきたッスね。




「そういえばよぅ、あいつの謎チケ今日で六枚だろ、四日後には十六歳ボディー獲得なのか?」


「「「あっ!」」」


 ダンジョンの話題で盛り上がる中、ベイスの一言でケンサン以外のみんなが驚きの声を上げてしまったッス。

 他のことに忙しくてうっかりだったッス。テラッチのボディーのことをすっかり忘れていたッス。


「あれ? と言うことはそろそろ修行生活も卒業ッスかね?」


「十六歳ボディーになったら、フィールドクエスト中心にする予定だからね。基礎的な所が身についたら卒業でいいんじゃないかな」


 なるほどッス。基本的な生き抜く術はもう覚えているはずッスから、あとは実地で学んでもらうってことッスね。

 もしテラッチがなにか足りないと感じたら、その時はいくらでも教える準備はできてるッスよ!


「オレはまだまだ教えたりねぇな。十六歳ボディーになったら体術を教えるつもりだ。今のボディーじゃ難しかったからな」


 ふむふむ。十六歳ボディーだからできることを教えるというのもあるッスね。ベイスはやっぱり世話好きッスねー。


「私の講習は始めたばかりですからね。まだまだ覚えてもらうことがたくさんあります」


「あーしのマッピングは明日試験をして合格なら卒業させるッス、あとは獲物解体と罠の知識ッスね」


「ダンスは明日で卒業だネ~~~♪」


 ケンサンとベイスの講習がそのまま継続。ペーターは卒業であーしは様子見と言うことになったッス。ペーターが暇になるッスね……、暇になるならなにかやってもらった方がいいッスよね?


「多分だけどすぐ出番くるわよ。ペーターは生産講座の準備をして欲しいわね」


「あぁなるほどネー。BGMとダンス取り上げられちゃったからネー、生産講座にやっと来てくれそうだよネ~~~♪」


「そういやそもそもだがよ、なんであんな儀式始めたんだよ」


「親しみやすさをネー、演出だヨ~~~♪」


 い、いや取っつきにくさを付加してたッスよ……。親しんでもらうための努力だったとは今更過ぎる驚愕の事実ッスね。


「あの子の成長具合を見ながら修行時間を減らして、自主訓練に重点を置いた方がいいのかもしれないわね。ヒントを与えると面白い成長するから、見ていて楽しいしね」


「あぁ確かにおかしな思いつきや応用をさせるには、自主訓練の時間がかなり大事だと、ここ最近の坊主を見ていてわかったな」


「小ダンジョンもテラッチの成長に役立つッス! あーしは小ダンジョンプロデュースに重点を置くッス。いや、明後日からはレベルアップして中ダンジョンッス!」


「中ダンジョンなのです!」


 ということで三日分の力を貯めて、ダンジョンレベルアップ宣言をしたッス。その次からは五日分の力を蓄えてさらに強化されるッスよ。


 テラッチコテンパンプロジェクトはその後も順調に進んだッス。でも最後の仕掛けの部分はみんなには内緒ッスよ。驚きの仕掛けをメイと二人で用意するッス。


 いつの間にか雲上の孤島の日付が変わっていたッス。

 ついつい熱中してたらあーしの講習時間がもう迫っていたッス。ちょっと息抜きを兼ねてあーしの小屋でのんびりテラッチを待つことにするッス。



 ぼーっとしてたらテラッチが小屋に入るなり走り寄ってきたッス。

 まぁ前しか見ていなかったッスから、いつも通りに落とし穴に落ちていったッスけどね。


 今日の講習はマッピングの実力試験ッス。あとついでに空間把握とかも含めていろいろまとめて実力検定ッス。テラッチの実力をみせるのだーッス。


「ということで今日は昨日と同じマップッス。ノート以外は見えなくなる呪いを掛けるッス、自分のマッピングを信じて進むッス、ござる」


 あーし位になるとそういう風に思い込ませることができるッス。呪いと言ったッスが、実は呪いじゃないッスよ、暗示ッスね。ちゃんと見てるッスから危なくなっても……、まぁテラッチは死なないッスから特に心配することはなかったッスね。




 な、なんだかテラッチが順調すぎて怖いッスね……。それだけの実力が身についていると言うことッスけど、ちょっとだけ黒い影が見える気がするッス……。

 まあ成長しているのは間違いないッスね。

 昨日の自主練習でも光の魔法でイルミネーションサインとか作っていたッスから、あーしもサービスでおもしろ魔法を見せてあげることにするッス。



「シノービさん~。会いたかったですー」


 テラッチが扉を開けたところで暗示を解いたら、いきなり走り寄ってきたッス。

 びよーんとジャンプで飛びついてきたッスが、そこにあーしは居ないッスよ! ゴイーンと地面に激突したテラッチ、不思議そうな表情できょろきょろしているッス。


 テラッチには光魔法を応用した幻影的なあーしの姿を見せていたッス。本体は離れた所で姿を隠し、幻影を相手見せるというちょっと高度な魔法ッスね。一度見た魔法なら、工夫上手なテラッチは実現させるかもしれないッス。

 いつか役に立つかもしれないッスから、気が向いたら覚えるといいッスよ。


 テラッチにはマッピング講習修了のお墨付きを与えたッス。

 なんだか卒業して会えなくなるのをいやがっていたッスが、新しい講習を希望すればあーしが担当になるかもしれないッス。

 それにテラッチが十六歳ボディーになったらいろいろ環境が変わるッス。会えなくなることはないはずッスよ。たぶんッスけどね。


 テラッチにはあと何回かであーしの講習が終わることを告げてお帰り願ったッス。講習が終わる頃には十六歳ボディーを手に入れているはずッス。他のことで忙しくなるッスから講習以外で時間を使うといいッスよ。

 できる美人女教師は気遣いのできるすてきなレディーッスよ。



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