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32,集まれー。第一回ナニカ回収作戦(41~42)

 案内看板を置いたッスから、うっかりなテラッチでもちゃんと自習できるはずッス。専用腕時計も居るッスから心配無用ッスね。

 ということで、結構急いでメニューの神殿中央広場に来たッス。

 円形舞台にはメニューとケンサンが座っていたッス。あーしも座ってぐで~っと待機するッス。


 相変わらずのベイスがのっしのっしと歩いてやって来たッス、これで全員揃ったッスね。ちなみにメイは居ないッスよ、見えないかもッスけどあーしの部下ッスからね。参加資格がないッス。


バン!


【会議行ってきました】


 目の前に看板が現れたッス。

 ぼけ~っとしてたので正直驚いたッス。

 ビクッとしなかった自分を褒めてあげたいッス。


「根っこの人の所に行ってきたわ。『ナニカ』って言う脅威があることと、それが仕掛けられた物であることを報告したら即会議って事になってね」


 ふむふむ。結構大変なことッスからね、周知した方がいいッスよね。そうそう根っこに人はメニューより偉い訳じゃないッスけど、代表みたいなものッス。一番長生きなので代表やってる感じッスね。


「ほかに『ナニカ』の被害に遭ってる所があるかもだから、注意しようってことに決まったわ。一応資料とか渡しておいたから、何か連絡が来たらケンサンが対応してね」


「はい、こちらからも情報を渡せるようにしておきます」


「それじゃ本題。拡散しちゃった『ナニカ』を回収に行きます。まずはあの子の居たセカイのお隣ね、ここでちゃんと回収できるか試しましょう」


 ふむふむ、大仕事ッスね。テラッチの元いたセカイには『ナニカ』がないッスから無事が確定してるッス。お隣セカイで万一回収失敗して封鎖することになっても、近いセカイがあるからダメージが小さいってことッスね。


「ベイス、ペーター、シノービの所からそれぞれ部下を出して頂戴。回収対象は七千百四十四個、単独行動は禁止、最低二人で任務にあたること。装置はケンサンから受け取ってね、それじゃお願い」


 久しぶりの大仕事ッス。斥候部隊集合ッスよ! 気合いが入るッスねー、ふんすふんすッスよ。



 三人で打ち合わせして三人一組千二十組で七個っつ回収することになったッスよ。

 セカイの住人にあーしらの存在や行動がバレては困るッス、だから斥候部隊からは各組に最低一人は配置したッス。目立ってはいけないッス、コッソリと行動してターゲットを確保するッス!

 ゴッコの神殿の前には三千人以上が集まっているッス。みんなのやる気は充分ッス事前調査資料から分担を決めて、早速行くッスよ!



  ◇



「ベイスが職務質問されていたのは笑ったッス」


「目立たないようにしていたはずなんだがな、歩いているだけで注目されるとか参ったぜ」


 ベイスは威圧を抑えた方がいいと思うッス、ただでさえでっかいッスから、というか任務用に容姿変えていけば良かったッスよ。まったくうっかりッスね-。


「そういやペーターがストリートダンスに飛び入り参加して、すっげぇ注目集めてたな」


「スカウトに声かけられてたッスね」


「あははは、ついうっかり踊っちゃったネー、結構楽しかったヨ~~~♪」


「みんな自由過ぎるッスよ、もっとまじめに任務をこなすッス!」


「シノービ姉さんがプリンのおいしいお店にふらっと立ち寄って、じっくり調査に時間を掛けていたのをメイは見ていたのです」


「め、メイ見てたッスか……。そ、そんなこともあったかもしれないッスが。それより打ち上げッスよ、どんちゃん騒ぐッスよ」


 ということで、『ナニカ』回収任務は無事完了したッス。

 ちゃんと成功したッスからセカイの封鎖とかないッスよ。タマシイからナニカを除去された生物は、急に処理速度が上がった感覚で戸惑っているはずッス。すぐ慣れるッスから数日もすればそれが普通になるッス。


 で、ナニカを回収した装置はケンサンが研究用に持って行ったッス、処分方法を見つけてもらわないとッスからね。

 あ、ケンサンも打ち上げには参加するッスよ、ハブにしたりしないッスよ。装置は専用の保管庫に入れて参加ッス、安全安心が第一ッス。



「そういや坊主は今日一日ほとんど自習って事になっちまったな」


「あー、ベイスは任務前に顔合わせたッスよね。あーしはギリギリ合わなかったッス」


 ちゃんと準備はしていったッスからね。テラッチなら自習でもサボったりしないはずッス、そこだけは大丈夫なはずッス。


「ちょっと見てみたが、アルバイトも野戦病院も終わらせてるな。今はまたおかしな魔法作ってるぞ」


 どれどれッス。チラッと見たらテラッチの周りにイルミネーションが!

 なんッスかこれは? 右から左に左から右に文字が流れているッス……。書かれている文字は……いいッス、どうでもいいッスね。

 あんな無駄なこと、いつ思いついたッスかね?


「ハッ! あーしが残した書き置きの魔法がきっかけかもッス」


「あぁ、なるほどな。面白そうな物はすぐ取り入れようとするからな。そういう伸びしろあるんだよなあいつ」


「あんな魔法の制御をさらっとやってのけるとは……、興味深いですね」


 ケンサンも驚いているッスね。テラッチは魔法とは何なのかをちゃんと理解していないッス、だからこんなおもしろな魔法を思いつくのかもしれないッスね。



 どんちゃんが終わって締めの挨拶にメニューが出てきたッス。

 相変わらず輝いているッス、うつくしッス、憧れッス。分体なので小さくて見えにくいのが難点ッスけどね。


「みんなおつかれさま。今回の成功で残り六回もうまくいく目処が立ったわ。次回はまた連絡するからよろしくね。それじゃ解散」


 慰労会はお開きになったッス。

 拡散してしまったナニカは全部で七セカイッス。あと六セカイきれいにすれば無事解決ッスね。

 残りは凍結されたリサイクルセンターと、テラッチのタマシイに埋め込まれた分だけになるッス。テラッチの方はまだ取り出せないッスが、ちゃっちゃと取ってつるんとタマシイになるといいッスね。

 さて、あーし達はやることが山積みッス。


「メイ早速始めるッスよ」「何をなのです?」


「小ダンジョン改修工事ッス! コテンパンダンジョンにするッスよ!」


「そうだったのです、コテンパンなのです! 盛り上がるダンジョンを作るのです!」



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