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29,華麗なお手本を披露(38~39)

 テラッチに美麗なお手本空中歩行を見せたので、早速実践してもらうッス。空中歩行は無理ッスから、足場の魔法ッスね。早く覚えるッスよ。


 テラッチを裸足にして、地面を全部トゲトゲにしたッス。テラッチは大喜びでヒャッホヒャッホしてるッス。ちゃんと刺さらないように先を丸めたトゲトゲッスよ。

 美しおねいさんは厳しさの中にさりげない優しさをチラ見せするッス。



 へっぽこ歩きでなかなか足場の魔法を覚えてくれないテラッチ。ちょっとじれったいッスね。あーしのお手本をちゃんと見るように指示したッス。


『(シノービさんは浮いてるんじゃなくて、常に足を動かして走ってる感じだよな。と言うことは見えない足場があると……)』


 ほほぅ。やっと気が付いたッスね。


『(見えない足場? 足音を消せるように適度に柔らかくて……。あっ走るのが速くなるって言うことは弾力があるのか)』


 それッスよ。ちゃんと導けたようで安心ッス、っと思ったらあぁー!


 足場に弾力を設定しすぎて、足を乗せたらボヨヨンとひっくり返ったッスよ。一おもしろいただきましたーッスね。


 テラッチが改めて調整した足場は成功したッス。ついに一歩を踏み出せたッスね。

 成功したテラッチを褒めて伸ばそうと思ったッスが、なにやら邪な視線を感知したッス! キモ探知発動したッス! お仕置きが必要ッス!

 テラッチの作った足場の魔法を消し去ったッス、片足立ちしてた足場が消えたらとてもいいダメージが入ったッス。いい気味ッス、教育の場に不真面目な視線はいらないッスよ。




 テラッチはもうお手本無しでも大丈夫ッスね。

 いくつかアドバイスをしたらあとは勝手に成長してもらうッス。練習場の隅に畳とコタツを召喚してぐで~っとするッス。


 ふむふむ。今日のテラッチは魔法剣の講習をやっていたッスね。

 ベイスの講習を今日は見られなかったッスから問い合わせたッスよ。得意武器を決めて魔法剣の基礎を教えたらしいッスが、まだら魔法剣とか作ってなかなかのおもしろだったらしいッス。

 魔法剣というのは剣に自分の魔力を馴染ませて発動させる攻撃方法ッス。

 武器の魔素と発動者の魔力の馴染みが悪いと、発動しても魔法だけ置いてけぼりになるんッスが。まだら魔法剣とはなかなか面白いッスね。

 ピコン! いいこと思いついたッス。魔法剣ができるようになったのならあれも…………。

 何か視界の隅でテラッチが変な動きを……。


「な、何してるッスか!」


「いえ、滑れたら楽しそうかなって」


 まったく、油断も隙もないッス。

 足場魔法を応用してスケートのようにスイーッと滑って遊んでたッス。まあ上達したのは認めるッスが、まじめに取り組んで欲しいッスね。


 しばらくまじめに取り組んでたテラッチが、あーしみたいに空中歩行できる空中固定足場のやり方を聞いてきたッス。けど残念ッス、まだまだテラッチじゃ実力不足ッス。テラッチだとあと数億年修行したらできるかもしれないッスね。



 さて、そろそろさっき思いついた足場魔法の応用覚える修行をしてもらうッスよ。

 ずずーんと真っ黒長方形の壁を広場に作り出したッス。つるんと滑らか、表面はつや消し加工で重厚感をアップさせたッス。石や砂のように隙間もないッスから、魔力を中に浸透させて足場を固定させることもできない激ムズ仕様ッス。

 テラッチには壁登りを覚えるように指示して、あとはお任せで勝手に覚えてもらうッス。



  ◆



 講習は無事に終わったッス。テラッチは壁登りを覚えてスイスイ登れるようにはなったッスが、ゴンドラみたいにスイーっと降りてきたのは驚いたッス。相変わらず余計なこと言ってたッスが、おもしろ魔法は健在だったッスね。

 で、あーしの落ち着きルームに戻ってきたッスが、すでに豪華なパーティー用お食事セットが用意されてるのはいいッスけど。いやメイには感謝ッスけど。


「メニューが人形になってるッス」


 あーしのコタツの上にあるメニュー専用小さなコタツに、デフォルメメニュー人形が座ってるッス。


「おでかけなのです、今日のホームパーティーはメニューちゃん人形で観戦すると言ってたのです」


ポン【根っこの人のところで会議中】


 なるほど、看板で会話はできるッスね。了解したッスよ。


「さて、さっき小ダンジョンの中長期的展望を決めたッスが、今日の小ダンジョンについて打ち合わせをしたいと思うッス」


「シノービ姉さんどうしたのです? 急にまじめなのです」


「お料理は感謝してるッス、けど問題はタイムアタックッスよギリギリのタイムでクリアーできる演出が必要だと思うッス」


「なるほどわかったのです。難しすぎて最初から絶望しかないと盛り上がらないなのです」


「そういうことッス、ギリギリを攻めるッス」



 いい感じの設定ができたッス。気が付けばタイム短縮ッスけど、気が付かないと失格。いつ気が付くかがクリアーの鍵になるいい感じのタイムアタックダンジョン。

 メイと二人でニシシと笑うッス。ニシシシシーッス。


 やっと安心してぼや~っと過ごせるッス。

 コタツでのんびり料理をいただくことにしたッスよ。メニューが居ないのがちょっとさみしいッスけど、大変な仕事ッスから仕方ないッスよね。


「おう、今日もここが観戦会場だな」


 黒光り禿筋肉がやってきたッス。一緒のコタツには入れないッスから大きなコタツの方に座ってもらったッス。


「そういやシノービ。さっきはロクコのところで何の打ち合わせしてたんだ?」


「おもしろを仕入れにッス。ロクコのところが一番ッスから」


「なるほど、相変わらず説明がわかんねぇな。まあいい今日のダンジョンも楽しみにしてるぜ」


「任せるッス。メイと二人で綿密な打ち合わせをしたッス」「なのです」


 ベイスも小ダンジョンをずいぶん気に入ってるッスね。

 結局中長期的展望をベイスも交えて語り合ったッス。ベイスのアイデアも取り入れておもしろな小ダンジョンに進化させるッス! ふんすふんすッスよ。



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