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25,ホームパーティー開催(33~35)

「えーと、急な呼び出しの割にくつろいでるようなのですが……、お仕事なのです?」


 小ダンジョンの討伐報酬を考えていたら、いいこと思いついたッス。

 けど人手が足りなかったッス。そこであーしは考えたッス、ナイスアイデアッス。斥候班の部下を呼び出して任せることにしたッス。


「ダンジョンはメイに任せたッス」


「えーと、もう少し説明が欲しいなのです」


「制服も支給するッス」


「説明になってないのです」


 部下のメイに制服と被り物を支給したッス。

 テラッチの文化ファイルによると、ケモ耳メイドが大人気らしいッス。重要な情報を入手したあーしは、一番似合いそうなメイをご指名したッス。


 なんだかんだ言いつつフルセット装備しているメイは、実はきっとノリノリに違いないッス。

 前に一緒に任務に行った時にテラッチの文化ファイルも読ませたッスから、いろいろ手間無しで楽ッスね。


「あら、かわいいメイドさんが仲間入りね」


 いつの間にかメニューがいたッス。


「お邪魔しているのです。急遽小ダンジョン担当に決まったメーメイドのメイなのです」


「羊だから、『メー』メイドなのね。かわいいわね」


 な! メーメイド! お気に入り過ぎて自分で名前つけたッスね。

 被り物はテラッチに馴染みのある羊にしたッス、ふわふわもこもこにくるんとした角がチャームポイントの被り物ッス。


「そうなのです、なんだか気に入ったのです」


「メイはあーしの小ダンジョン担当に決まったッス。テラッチを鍛えつつ見守る役割ッス、重要ッスよ、ござるよ」


「承りなのです、こてんぱんに仕上げてあげるのです」


 メイのやる気が溢れているのはいいことッス。これで安心して任せられるッス。


 すっかり忘れてたッスけど。テラッチは今『ファンタジー異世界』でクエストをしているッス。付き添いのベイスとファスト村に訪れているッスけど、なにやらおいしい物を食べているッス。


「確かにおいしそうなのです」「そうね、食べたくなっちゃうわね」


 鱒のカルパッチョサンドイッチという物らしいッスが、ちょっと欲しくなるッスねー。


「メイが作るのです。鱒! ご期待くださいなのです」


 あーしの落ち着きルームにキッチンが追加されたッス。メイがケモ耳ピコンピコンとさせて作ったッス。ほんわかしているようで行動派のメイらしい即断即決ッスね。

 キッチンから戻ってきたメイは、鱒のカルパッチョサンドイッチに加えて、フィッシュアンドチップス、白身魚フライバーガー、鱒の押し寿司などなど、コタツに乗りきらないほどたくさんおいしそうな食事を運んできたッス。


「みんな呼んでちょっとしたお食事会でもしましょうか」


 メニューの計らいでベイス以外全員集合が掛けられたッス。あーしも奮発して大きなコタツを用意したッス、ご招待できる体制は万端ッスよ。



「あら、ベイスもお食事会の気配を感じ取ったわね、なんだかそわそわしてるわよ」


 みんなでどんちゃん騒いでいたら、メニューがベイスの様子に気がついたッス。なるほどッス、おいしい物に釣られたッスね。


 ベイスと一緒にテラッチも戻ってきたッス。クエストクリアーで報酬を二個ゲットしたッスね。

 何をもらうのかと思ってたら、鞄じゃなくってリュックを希望して、ついでに方位磁石が欲しいと言ってたッス。方位磁石はあーしの教えているマッピングのためッスね。ちゃんと考えて報酬を選んでいるテラッチ、ちょこっとだけエライとおもったッスよ、ほんとッスよ。


 ベイスも合流してお食事会は大いに盛り上がっているッス。テラッチをコテンパンにすると意気込んでいるメイにみんなでアドバイスッス。

 メイも料理をどんどん作りながら会話に参加すると言う、とても器用なことをしているッス。テラッチの文化ファイルによると『女子力が高い』と言うらしいッス。

 あーしも魅力では負けないッスけど、メイの料理には勝てる気がしないッスね。どこで勉強してきたッスかね?


「うぉ! あいつ魔法を無効にする空間作りやがったぞ」


 ベイスはちらちらテラッチの宿題を頑張っている様子を見ていたッスね。

 あーしも見てみたッスが、確かに魔法を無効にする空間を作ったッスね。かなり高難易度なんッスが、テラッチのお願いして魔法を発動させるってのと相性が良かったッスかね? 相変わらずおもしろッスね。


 ベイスがテラッチに出した宿題で求めていたのは、体の表面から少し離れた位置に殻を作るような防御壁だったらしいッス。

 今は体の表面、皮膚を強化するように壁を作っているッスから、熱や冷気が纏わり付いてきたら直接ダメージを受けてしまうッス。その対策のつもりだったらしいッス。


「最後に私の出した宿題をやるようですね、順番を考えて進めているのは関心ですね」


 なるほど、テラッチはケンサンの宿題に取りかかったッスね。怪我した箇所とかを診断する魔法の習得。自分のことは自分の魔力でできるッスが、他人には自分の魔力が通らないッスから難易度が上がるッス。

 けが人を救いたいというのは、前のクエストで悔やむことが多かったテラッチの悲願なんッスよね。


――♪ドゥンチャカドゥンチャ、タカタカターン


「ダンス講座も宿題出したいナ~~~♪」


 相変わらずペーターの台詞前の儀式は邪魔ッスね。


「ダンスの宿題はやめたほうがいいわね。生産系の講習だったらいいかもしれないけど」


 メニューの言う通りッス。講習で覚えられる範囲で充分ッス、宿題として出すよりも自主練習でいいと思うッス。

 あーでも、ここだと宿題が終わらないとテラッチの一日が終わらないッスから、それを利用して練習時間を増やすってこともできるッスね。

 要はいかに時間をうまく使えるかってことッスね。


「あの子は宿題とか自主練習で面白いことしてくれるからね、適度に出してあげるのがいいと思うわ」


「だな。オレも今回は驚かされたし、適度な自主練習は必要だな」


「そうですね。テラオ君も日課の他に自分で考えて何かを成す、と言うことに喜びを感じているようですし、今くらいの課題はあって良いのではと思いますね」


 おいしいものを食べながら、おいしい物を飲みながら、仲良く食事会の会場は盛り上がってるッスね。



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