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24,知略をめぐらせた報酬計画(32~33)

 むむっ、ケンサンもiフィールドを活用して治癒魔法訓練空間を作ったッスね。

 確かにここにいる誰も怪我とかしないッスから、訓練の相手に困るッスよね。そういう使い方を思いつくとはさすがッス。


 あーしのiフィールドダンジョンももっと工夫が必要ッスね、テラッチにあげたチュートリアル達成の特別報酬『iフィールド小ダンジョン招待機能』で作られるダンジョンも少し考えないといけないッス。ケンサンに負けていられないッスよー。



 あれ? ケンサンの講習はあっさり終わったッスね。初日だから手加減したッスかね? あーしは初日からボッコボコにしたッスけど。


「今日のところはチュートリアルだからね」


 いつの間にかメニューが専用コタツでくつろいでたッス。


「そういえば、チュートリアルと講習って違うッスざるか?」


「うーん、チュートリアルは慣れてもらうために、つきっきりで指導する形かな?

 講習はやることや目標を与えて、達成できるように指導する感じかなー」


「と言うことは、あーしの初日の講習はチュートリアルになってなかったッスか? るか?」


「シノービは気合い入ってたからね、チュートリアルではなく最初から本格講習だったわね。でもあの子があれだったからねー、あれはあれで良かったと思うわよ」


「ほっとしたッス。そういえばベイスも初日はつきっきりだったのを思い出したッスざる」


「あー、そろそろあの子の荷物を入れる鞄があるといいわね、通学鞄みたいなの」


 講習のたびに自分のゴザに戻って荷物を置いてから出かけるテラッチを見て、優しいメニューが気がついたッス。さすがッスね。


「なるほどッスね、あーしもケンサンもノート渡したッスからね。毎回取りに行って置きに戻るのは面倒ッスからね、ござるね」


 「言ってくるわね」と言うとメニューはテラッチのゴザへ転移したッス。


 テラッチに鞄の話をしたら『日用品クエストその二』をやることになったッスね。どんなクエストになるのか気になるッス。あーしもクエスト行ってみたいッスけど……、テラッチがアレッスからねー。



 テラッチがダンス講習を受けている間に、あーしは大事なことを思い出したッス。

 今日からダンス講習のあとにアルバイトがあるッス。アルバイトはケンサンの指導でケンサンの小屋でやることはわかっているッス。さっき見逃したアレをもう一度仕掛けるチャンスッス。



 カンペキッス、さっきより三割アップの威力ッス。ケンサンの表情と入り口ドアのポジションをコッソリ監視するッスよー。



  ◇



 ま、まぶしいーッス、何も見えないッス! 

 失敗したッス、まぶしさフィルターが必要だったッス……。今日一番のガックシポイント更新ッス……。


 テラッチのアルバイトは、蓄魔器に魔力を蓄えるだけの簡単なお仕事だったッスね。

 一つの蓄魔器に気絶寸前、魔力の枯渇寸前まで魔力を貯めるだけッスからヨユーッス。ただ、七千百四十四回同じ作業をするらしいッスから飽きそうッスけどね。

 そうそう、ここ雲上の孤島ではテラッチの魔力は即回復するッス。休んでる暇があったら訓練続けろシステムッスね、親切設計のこの場所に感謝するがいいッス。


「日用品のクエスト何にしたらいいかしらね」


 いつの間にかメニューが専用コタツつでくつろいでたッス。最近くつろぎ時間が増えてるッスね。コタツの魔力には抗えないッスからねー。


「前と同じ感じでいいんじゃないッスか、ざる」


「それもそうね、ベイス! またあそこ行ってなんかしてきなさいね」


 呼ばれたベイスが現れたッス。

 でっかい黒光り禿マッチョが唐突に現れるのはちょっと邪魔ッスよね。最近あーしの落ち着きルームが、コタツを中心とした集会所になってきてる気がするッス。

 みんなのくつろぎグッズも用意したほうがいいッスかね?


「日用品クエストですが、今度は何を討伐しますかね」


「うーん、あんまり時間が掛かるのは面倒よね」


「じゃ、ファスト村の紹介を兼ねて、採取と村での販売ってことで済ませましょうか」


「ベイスがそれでいいならそれにしましょう、採取する物は何がいいかしらね」


「裏で作ってるシイタケでいいんじゃないッスざるか? 」


「そうね、じゃそれで」「ずいぶん楽なクエストだな、おい」


 あっさりクエストが決まったッスね。テラッチが楽になるようにあーしもアシストしたッスよ、感謝するがいいッス!


「だけどよ、二人でシイタケだけ売りに行くってのもマヌケだよな。オレもなんか持って行くことにするわ、ついでにうまい物食えそうだしな」


 ベイスちょっとずるいッス。ま、まあいいッス、あーしはこっちでおいしい物をお取り寄せするッス。




 アルバイトが終わり、七千百四十四回も気絶寸前に魔力を絞り出したテラッチは、干からび状態で居住スペースのゴザへ戻っていったッス。

 でも日用品クエストがあると知ったら即復活してたッス。単純ッスねー。


 ふむふむ、全部満タン手抜きなしッスか。ニューテラッチはまじめにやっているようで安心ッス。基本はまじめなはずッスが、あーしの講習の時にチラッと見える邪悪の影って何なんッスかね……。



 ぷーくすくすッス。早速日用品クエストに行くことになったッスが、ベイスがテラッチに『おとうさん』とか呼ばれてからかわれてるッス。クエストの設定で父親役になってるベイスはそう言うの弱いんッスよね。


 テラッチのクエストでみんなが忙しくしている隙に、あーしは策を思いついたッス。クエストに報酬があるように、ダンジョン攻略も報酬があっていいはずッス。

 いや! ダンジョン攻略には報酬はつきものらしいッス、テラッチの文化ファイルにあったダンジョンもそんな感じだったッス。

 と言うことで、報酬を考えるッス。


 ほほう、初回討伐報酬となッス。

 最初に討伐すると、そのときだけ特別な物がもらえるらしいッス。貴重な物と言うより思い出の品的な感じが初回討伐報酬にふさわしいらしいッスね。

 ふむふむ、なるほど、ならばあーしの企みも実現できるかもしれないッスね。テラッチの文化ファイルはおもしろが多くてためになるッスねー。



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