friend
アイツらは今も元気だろうか。
共に夢や理想を語り合いながら飲み明かした夜。
あの頃は毎日がキラキラしていた。
それはさながら万華鏡のように。
覗き込んだ世界はプリズムの反射やオーロラの輝きのよう。
そっちはどうだい?
相変わらずかい?
こっちは色々あったけど、まぁ、それなりに幸せだよ。
お前らも幸せなら嬉しいよ。
あの時酌み交わしたアルコールの味は今も憶えているよ。
あの時初めて飲んだウオッカも、今ではすっかり懐かしい記憶。
今でも僕を憶えているのだろうか?
僕はお前らをちゃんと憶えている。
憶えてくれてなくてもいい。
僕がお前らを憶えているから。
そっちはどうだい?
相変わらずかい?
今でもバカやってるかい?
僕はあの頃と変わってないよ?
あの頃と同じようにバカやってるよ?
いつか遠い未来で再び出逢う事が出来たなら……
また、一緒にウオッカを酌み交わそうか。
きっと
あの時と同じ味がするだろうね。
タバコはもうやめなよ。
ウオッカの味が分からなくなるよ?
苦くて、甘くて、辛くて、しょっぱくて……
切ない味が分からなくなるよ?
あれからいくつも夢を見た。
大言壮語の妄執に取り憑かれたのかも知れない。
それでも、僕は夢を見る。
お前らと交わした約束を果たすため。
お前らはもう、憶えて無いかもしれないけど。
僕は憶えてる。
記憶はずっと保存されたままだから。
『end』なんかは来ないんだよ。
僕たちはずっと『friend』だから。




