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チートなこいつらの非な日常へ  作者: ゆうひ。
2/3

第一話

 薄暗い空。

 いつも通りの帰り道。 

 変わった事なんて何もなかった。

 だが小さな公園の前を通った時、俊介はとんでもないものを見た。

 

「……は?」

 間抜けな声が出て、足が止まる。

 人が真黒の格好をした男に包丁で刺されていた。

 横たわった人に何度も包丁を刺す男。

 俊介の足は震えた。

 

(逃げるか?それとも助ける……?)

 

 考えていると、男の手が止まった。男は俊介の方を向いて、ニッと笑って見せた。

 とたんに俊介の頭が真っ白になった。

 

(逃げろ!殺される!)

 

そう思ったのと同時に足が動いた。

 全力で走る。

 何も考えないで走って家について玄関に入った瞬間、彼はその場にへたり込んだ。


 顔を覚えられていないか。家までついてきてたらどうしよう。

 そんな考えが頭の中をめぐる。

 明日殺されるんじゃないか。

 縁起でもないことを考えてしまう。


 これからどうしようか。

 平凡な毎日を普通に過ごしてきた彼にとって、これはとんでもないできごとだった。いや、異常なものと言った方が正しいのかもしれない。

 

 この出来事が、彼のもとに非日常が飛びこむ火種となったのだった。


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