卒業式
卒業式の、翌週。
私は、ヴァランシエンヌ公爵家、ベルロワ子爵家、モンペリエ伯爵家、王太子妃殿下、王太孫ジャン殿下、シャルロット、マルセル神官、モンタージュ副司令官、グスタフ、オーレリアン、レオン、リアナ、奉公人棟の少女たち——
全員を、ヴァランシエンヌ公爵邸に、招集した。
そして、宣言した。
「来年から、エトワール王国、全国オーディション『スター・サバイバル』を、開催します。優勝者は、ベルロワ・カーヴ、専属タレントとして、迎えます。視聴者投票も、含みます。視聴者は——平民、貴族、王族、全員」
会場が、ざわめいた。
「視聴者、投票?」
「平民の、票も、王族の、票も、同じ、一票として、扱います」
「それは——」
「実質的な、民主主義の、萌芽、です」
私は、にっこり、笑った。
「保守派は、絶対、反対するでしょう。でも、私は、止まりません」
ヴァランシエンヌ公爵は、深く、頷いた。
「ルリアージュ、君を、支持する」
「ありがとうございます、お父様」
——よし。
——第四部、『全国オーディション』、本格、始動。
——そして、私の、夢、いよいよ、最終段階へ。
その夜——
オーレリアンと、二人で、ヴァランシエンヌ公爵邸の、バルコニーから——
エトワール王国の、星空を、見上げた。
「ルリアージュ」
「うん」
「俺は、お前の、夢を、最後まで、見届ける」
「うん」
「そして、お前と、共に、新しい、夜明けを、迎える」
「うん」
——コレット。
——あんたの、夜明け、もう、すぐ。
——オーレリアン。
——あなたとの、夜明けも、もう、すぐ。
私たちは——
ふたりで、星空を、見つめていた。
エトワール王国の、星々が——
私たちを、見守っていた。
(第三十話・了/第三部・完結)
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