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冷たい春1

当たり前に過ぎてく日々


何をどうしたって当たり前に1秒は過ぎ、1分は過ぎ、数字は規則正しく時間を示し、今日が終わり明日が来る


「あー、マジでなんか楽しいことあらへんかな」


昼過ぎの学校の屋上


隣に座る(アキ)は気怠げにぼやいた


じゃあ授業戻る?


「嫌やわ、もっと楽しかないわ」


中学2年の春


あたしとアキは、早くもというべきか分からないけれど


中学生という3年間のうちの3分の1を過ごして、うんざりとしていた


正体不明の退屈さに



アキは幼なじみで、子供の頃から同じマンション、同じ学校で過ごしてきた

人一倍落ち着かない子でヤンチャな子って感じの


小さい頃はその枠の中だった


中学にあがってすぐに髪を真っ赤に染めて耳はピアスだらけになった


不良になったわけじゃない


あたしはそれを分かっていた


周りの大人、先生、上の学年の人は不良扱いして素行不良の名目で何度も指導室に呼ばれたり、アキの両親にも学校から電話がいった


アキは退屈を嫌う

アキは普通という言葉を嫌う

アキは生き急ぐように何処かを見ている、夢見ている



しばらくして


あたしもアキと同じ真っ赤な髪にしてピアスをあけた


少しだけ、なにかがスッキリした気がした


問題児2人


そんな周りや大人の声は気にもならなく


雑音にすらならなかった


退屈な中学校の生活は、規則的に時が過ぎてゆき、


退屈な3年生となった


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