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転生したら乙女ゲームの中だったんだけど?

作者: 紫桜

はっ?え、いや、ちょっと待って…?

ここどこ?


え、私確か交通事故だったかで死んだよね?

それで、何か神様?女神様?よくわかんないけど話した記憶がある…。

で、本当に異世界行けるの?

私異世界転生するってこと?すごいじゃんっ!

とかって思った記憶もある…。


それなのに、ここはどこ?

いや、わかる。

わかるけど、何かおかしい。


まわりの人は外国人っぽい。

うん、異世界。

学校っぽい。

うん、異世界。

自分の意思とは関係なく身体が動く。

うん、おかしい。

巻き戻しみたいに同じ場面やり直してる。

うん、ものすごくおかしい。


…何これ?何ここ?

え、私異世界転生したんだよね?

よくわかんない…

そういうときは誰かに聞くべし!


『あの~、すみません…』


あれ?喋りたい意思はあるのに口も身体も自分の思い通りに動いてくれないんだけど!?

わけわかんない!!!



◇◇◇数日後◇◇◇


…たぶんわかった。

ここ、たぶん乙女ゲームの世界だ…。

私はしてなかったけど、友達から聞いたことある話と似てる気がする。

まぁ、異世界っちゃ異世界だもんね…。

間違ってはない。

間違ってはないけど!

何か思ってたのと違う!

しかも私悪役令嬢の役っぽい!

これ自分で動けないから国外追放とか処刑とかってなるじゃん!

最悪…。


お願い!

このゲームをしている誰かー!

私を助けてー!



◇◇◇数日後◇◇◇


はぁ…。

明日乙女ゲームでよくある卒業パーティーなんだけど、これ絶対断罪されるやつじゃない!?

いや、別に私自身は婚約者のこと何とも思ってないんだけどさぁ…

この身体の持ち主は好きっぽいから可哀想だなぁ。



◇◇◇翌日◇◇◇


あぁ…。

やっぱり断罪イベントきちゃったよねぇ。

この身体の持ち主すごい悲しんでる…


『ごめんね、私には何も出来ないの…』


『いいえ、あなたのせいではないわ』


…え?今声が?


『今更ですが、はじめまして』


『あ、はじまして。

あの、あなたはこの身体の持ち主ですか?』


『えぇ、私はルナリアと申します。

私こそ、あなたを巻き込んでしまって申し訳ありません』


『いいんです。

私前の世界で死んじゃったみたいなんで…。

私またすぐ死んじゃうんですね…』


『いいえ。

私がそんなことさせませんわ。

絶対あなたを助けてみせます』


『ふふ、ありがとうございます。

お気持ちだけで十分です』


『…。

必ず助けに来ます』


『ありがとうございます。

えっと、私は待っていたらいいんでしょうか…』

……………。

あれ?返事がなくなっちゃった。

気のせいだったとかないよね…?


え、というより私今国外追放とか言われてるんだけど!?

乙女ゲームで国外追放って言ったら途中で賊に襲われるとかそんなんじゃない!?

え、このまま家にも帰れず追放されるの?

酷くない!?



◇◇◇in馬車◇◇◇


嘘でしょ!?

本当にこの馬車襲われてるんですけど!?

え、馬車の中で身を潜めてるけどこれ時間の問題ってやつじゃん!

待って待って!

扉破かれそうなんだけど!?

私武器持ってないし馬車の中に私1人だけだしやばいって!!

やばっ、中に人入ってきたし!

私見付かってるし!

もぉ、だめっ!


………………あれ?

何ともない…?

え、ここどこ?

何も見えない…。


『………ますか?』


『えっ?』


『聞こえますか?』


『もしかして、ルナリアさん?』


『はい、無事ですか?』


『え、あ、はい…。

あの、でも一体何が…?』


『私あなたを巻き込んだことすごく怒っていますの。

ですので、この世界の神様に祈りながら文句を言ってきました!

そしたら、根負けしたのか何でも1つ言うこと聞くから許してくれとおっしゃいまして…』


『え、神様がですか…?』


『はい!

なので、すぐ私の身体からあなたを出すように言いました!

なので、あなたは元の世界に帰れますよ』


『本当ですか!?

でも、私死んだはずじゃ…?』


『そこは、ちょちょいと変えるとおっしゃってました』


『あ、そうなんですね…。

でも、そうしたらあなたの身体は?

あなたはどうなっちゃうの?』


その質問に対してルナリアは優しく笑うだけで答えてはくれなかった…。


『ルナリアさん…?

ねぇ、答えて?

あなたはどうなるの?』


『……。

さぁ、もう時間のようです。

そろそろ帰る時間ですわ』


『待って!

ねぇ、ルナリアさん!』


『さようなら。

また会えたら次はきっと…』



◇◇◇数分後◇◇◇


目を覚ますと自分の部屋にいた。


「あれ?

私何か夢をみてたような…

どんな夢か忘れたけど悲しかったような気がする」


そのとき、ふとテレビに視線がいった。


「あれ?

これ借りてたゲーム…

つけっぱなしだったっけ?

どこまでしてたっけ?

えーっと、確か…あっ!

悪役令嬢が国外追放されるところだ!

早く続きしよっと。

本当悪役令嬢ってば悪いのよね~。

国外追放とか甘いんじゃない?

ヒロイン可哀想だし!」


そのとき胸がチクッとしたが、理由はわからなかった…。


「私も異世界転生とかしてみたいな~。

もちろんヒロインで!

あ、最近はざまぁ展開あるし、悪役令嬢もありかも?

でも、死なないと駄目だしやっぱ嫌かも~」


このときは知らなかった。

先程まで、ある意味異世界転生していたことを。

出会いと、悲しい別れがあったことを。

そして、近い未来何かが起こることを…。

面白いと思ってくださった方や、

長編バージョンも見たいなどと思ってくださった方は、

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