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愛知県知事 星野久人。

コロナ感染、夜の街に切り込む。 愛知県知事 星野久人。

作者: さきら天悟

「三密を避けるって意味あるのだろうか」星野は呟いた。


政府の指針である。

お店を営業する時の条件、席を離す。

席数を減らすのは店の経営を圧迫するが、

開店しなければ、利益を生まない。


ある自治体は、対策している店にステッカーを貼ると言う。


「対策が効いているからクラスターを発生していないんじゃない。

ただコロナ感染者がいっていないというだけだ」

星野は天を向き叫んだ。


「体温チェックなんか無駄。

発熱していない無症状感染者でも他人に感染させてしまう。

席を減らしても、トイレは・・・」


トイレのドアノブ、エアロゾルなど考えると、

どんなに対策しても感染リスクは下がらないのだ。


「でも、店を休業させるわけにはいかない。

彼らも働き、納税している。

愛知県人だ」


星野は奥歯を噛みしめ、決心した。


「対策はこれしかない・・・」






飲食店やキャバクラなど接待を伴う店に、

体温チェックができるサーモグラフィシステムを導入させた。

体温チェックだけではなく、来店した客らの顔を全員録画した。

客には住所・氏名・連絡先を記載させ、

拒否した客は入店を禁止した。

そう、星野は三密をさけるより、

クラスターが発生しても完全に追跡できるようにしたのだ。

もちろん、クラスターが発生した店の名前を公表する。

店は感染の被害者であり、非難することを禁じた。


そして、星野は経営者やキャバ嬢など従業員の教育を行った。

もちろんコロナ感染のこと。

飛沫、エアロゾルなどでうつること、

発熱がなく無症状でもうつること、

味覚を感じなくなること・・・

そして、感染が収まらなくなれば、

営業を制限させることになること。

その時、財源がなく、県民からの同意が得られず、

支援は限定的になるかもしれないこと。

そうなれば、店は破綻するだろうこと。


星野はこれらを条件に店の営業を継続させた。

他に求めたことは、

県外から女性やホストが出稼ぎに来ること、行くことを禁止、

従業員をサンプリングしてPCR検査を受けさせること、

接触アプリを従業員、客にインストールすることなどなど。





星野は信じた。

彼らを。

自分や従業員、客、お店を守るために

ちゃんと実行してくれるだろうことを。


星野は胸に手をあてた。

そこには辞職届があった。

名古屋に映画を見にいくつもりだったが、

感染者が急増して・・・

愛知県のコロナ感染急増は風俗関係者の出稼ぎでは?

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