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異世界転移お兄さん

何か男の娘BLとかの短編書いてたら連載希望されたので書いてみました。

エロっぽい話はないです。

どちらかというと『俺ANIIIII』な話だと思います。

 どうしてこうなった。


 アスキーアートで踊り出す感じの混迷を極めているなう。


 つぶやきSNSが欲しい今日この頃。


 俺は異世界に放り出された。



 事の始まりは何だったか。


 スマホで流行りの異世界チーレム物も読み飽きて、そろそろ悪役が活躍する物語を物色しようとしていた。歩きながら。


 なんか目の前が明るいなートラックで異世界転生かなーとか思ってたら、まさかの俺じゃなくてその前方にいる男の子が魔法陣らしき何かに囚われていたので、こうしちゃおれんと不安げにきょろきょろとしている男の子の手を取った時には時すでにおすし。


 巻き込まれ召喚されたなう。めっちゃ王城感ある広間なう。


 いや、俺も行きたいとかじゃなくて、単純に助けようとしたんだよ?ほんとだよ?


その男の子は知らないおじさんである俺を見てはビクッとして、今度は周りを囲んでる偉そうな人たちを見てはビクッとしていた。


「成功じゃ!」


 いや失敗だろうよ。どう考えてもアラサー一歩手前のおっさんと怖がりな男の子だぞ、何をしろっていうんだよ。


「おほん、儂の言葉が分かるかね?」


 目の前のすっごい魔法使いっぽいローブを着た爺さんが話しかけてきた。


「…?」


 取り合えず首を傾げてみる。


「むっ?言語変換の魔術も問題なく発動しておるはずじゃが…」

「何それ怖い。頭がパーンしちゃうタイプの詰めこみ系術式じゃない?大丈夫?破裂しない?」


 思わず突っ込んでしまった。よくある翻訳スキルとかじゃなくてこの爺さん俺らに埋め込んだの?死ぬの?


「なんじゃ、通じとるではないか!」

「あっはい。それで、俺ら頭がパーンしちゃうんですかね?」


 俺の言葉に思わず男の子が泣きそうになってる。ちょっと庇護欲をそそる。


「頭がパーンとは何か知らんが、お主術式を理解しておるのか?!」

「いや、そういう変換系って頭に術式埋め込んだりするって実家の本に書いてあった」


 ラノベだがな!


「むぅ…向こうの世界は魔術はないと聞いておるが…」

「いいから説明求ム」

「安心したまえ、儂の魔術は完璧じゃ」

「不備があったら爆発するんですね?」


 ひぃっ、というか細い悲鳴が隣から聞こえた。別にサディストじゃないけど可愛いと思った。


「そんなことにはならんよ、不備があればそもそも発動しないからの。あとお主等に埋め込むとかしているわけじゃなく、こちらに送られてくるときに云々…」

「一言で」

「何も問題ない」

「さよか」


 大丈夫らしいので男の子に微笑んでみる。俺の服をちょっと掴んでるのが可愛い。んで俺の不細工スマイルでホッとしてる。可愛い。


「で、俺らは何をやらされるんですかねー?」

「うむ。実はの…」

「卿。一度場所を移動されては…?」


 爺さんが話そうとしたタイミングで俺らを囲んでいた兵士の一人が止める。郷ってことは結構偉いのかこの爺さん。筆頭魔術師とかなイメージ。


「おぉ、そうじゃの。お茶でもしながら話そうかの」

「はっ!準備してまいります!」


 何やら座らせてくれる模様。切羽詰まってなさそうな辺り、魔王討伐とかいう無茶をさせられるわけじゃなさそうだ。


「じゃぁ、こっちに来なさい」


 そういわれて場所を移動することになった。男の子はまだ不安そうなので、改めて手を握ってみた。少しビクッとしていたが、俺だと分かりホッとしていた。



 あれ?俺懐かれる要素あったっけ?

お読みいただきありがとうございます。

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