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玩具の鍵  作者: 甘味処 雨
鈴蘭の一滴
19/24

透き通った悪意

右手の血は眺めるのは辛く、

右手だけは傷つけられないように

守りたかった。


例え体が穢れても

譲れないなにかがあることが

幸せだと信じていれたから


魂はいつ穢れるのと

問うたことがあった。


彼は笑って、

穢れてると思ったときこそ

清らかで、気付くことを恐れた

時こそ穢れている。


だから気づかない。


死ぬまでその者は

穢れていることを知らず

生きれることは偽善であり幸福だと


天使の産声が耳に届くまでに

音速を越えて罷り通ると

盲信した。


人は動悸が衝動を司る機関だと

認知していて、

涙が機械で出来ていることを

いつ嘆くのだろうか。


お喋りな彼女はまた跪く。


毅然と遥か遠くの旅路が

取り返しにぱらぱらと

絹雨に揺らめいていた。

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