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玩具の鍵  作者: 甘味処 雨
鈴蘭の一滴
17/24

幅の効く合間

寒くすらもなく

譲受を、


ただ困難のない世界を、


刻みながら前に進む。

旗を掲げて、

威風堂々に、胸を張って、

突き進む。


その姿に羨望を、

有らん限りの幸福を、


風にたなびく世界の色は

いったいいつ黒に染まるのか。


醜い私はそう願う。

醜い私の見る世界。

風の心地よさに心惹かれて

夢見ることを夢見てる。


ただ安寧も安心も

無くそうとした私は

傲慢に生きることすら

憎むべき悪癖と知っていながら


それでも私は夢見ることを

諦めきれない。


熱く滾るこの縁のばかりにて

それでも風はたなびいて、

私の罪を掻き消して、


それでも回る世界線。

いつか惑う狭間にて


風はいつまでも狂おしく

人の思いなど意に介することなく


今日も日を刻んでいく。


変わりのない一日を

少しの祝福を省みて

後悔する日は遠く険しい。


薄らう寒さに背を向けて

地獄に落ちろと我が身を呪う。


呪って然るべきな我が身を従って、

突き立てる刃を探して彷徨う。



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