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玩具の鍵  作者: 甘味処 雨
腐食の讃歌
15/24

早熟の青

咳き込むように

全てを吐いた。


戻らないことを知っていたのに、


息するように

嘘を吐いた。


私が愚かと何度目の証明か、


それでもあなたは責めないで、

そっと私のそばにいて、


けれどもあなたがいるだけで、

私はもがみ苦しんで、


あなたの優しさに

溶けてしまえたらと

願っているのに、


あなたの優しさは

パンをついばむ鳥のように

私の心をついばむの


死んでもいい、

死なせてほしい、


あなたの生きる綻びに

私がなってしまいたい。


あなたを想って、

あなたを憎んで、


死にたいの、


初めてこれが愛なのだと知ったのは、

私がナイフを持った今日だった。

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