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早熟の青
咳き込むように
全てを吐いた。
戻らないことを知っていたのに、
息するように
嘘を吐いた。
私が愚かと何度目の証明か、
それでもあなたは責めないで、
そっと私のそばにいて、
けれどもあなたがいるだけで、
私はもがみ苦しんで、
あなたの優しさに
溶けてしまえたらと
願っているのに、
あなたの優しさは
パンをついばむ鳥のように
私の心をついばむの
死んでもいい、
死なせてほしい、
あなたの生きる綻びに
私がなってしまいたい。
あなたを想って、
あなたを憎んで、
死にたいの、
初めてこれが愛なのだと知ったのは、
私がナイフを持った今日だった。