表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
玩具の鍵  作者: 甘味処 雨
腐食の讃歌
14/24

何かに駆ける赤

少年は戻る。

戻り戻ってあの頃に、

堂々巡りのあのように、


また苦しむ必要があるんだと、

誰かがそう叫ぶように、


何か宣う愚者のように、


幾億線もの境界に足を伸ばした。


何かを積み上げたのに、

確かに失敗はしたけれど、

けれど無様に積み上げたのに、


それさえも奪う。

自分が自分でいようとしても

自分が自分であろうとしても


誰かの意思によって阻まれる。


大空だけは変わらない。

いつしかいった言葉。


心の底から願った言葉。


だけど今だけは、

この空が憎かった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ